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2025.12.21

学法石川が2時間0分36秒の高校最高で初V 「最高の結果で終われた」 1区から首位独走/全国高校駅伝・男子
学法石川が2時間0分36秒の高校最高で初V 「最高の結果で終われた」 1区から首位独走/全国高校駅伝・男子

25年全国高校駅伝男子で初優勝を飾った福島・学法石川(7区・美澤央佑)

◇全国高校駅伝・男子(12月21日/京都・京都市たけびしスタジアム京都発着:7区間42.195km)

全国高校駅伝2025 男子の大会結果をチェック!

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全国高校駅伝の男子が行われ、学法石川(福島)が初の2時間1分切りとなる2時間0分36秒の高校最高、大会新記録で初優勝を飾った。福島県勢としても初Vとなった。

過去最高順位となる7年前の3位を上回る悲願を最高のかたちで結実させた。

“先制パンチ”が強烈だった。「28分30秒を設定していました」と話す1区・増子陽太(3年)が各校のエースたちを置き去りにする。

早くから集団の中心に位置すると、ライバル・西脇工(兵庫)の新妻遼己(3年)とのデッドヒートになるも「きつすぎて何も考えられませんでしたが、十分勝負できる走りはできている」と感じ取り、7.5km付近でペースを上げた。

その後はぐんぐんと差を広げ、終わってみれば、28分20秒と大幅に区間日本人最高記録を更新した。20秒のリードでタスキを受けた2区のルーキー・若田大尚は「留学生がたくさんいますが、そんな選手たちに立ち向かっていきたい気持ちがありました」。区間順位こそ12位にとどまったが、8分19秒と力走でつなぐ。

さらに勝負への決定打となったのが、栗村凌(3年)。自身のスタート前に増子のタイムを耳にし、「自分も負けてられないと、後ろを気にせず走りました」。同期でライバルでもある“エース”の走りに発奮し、その差を広げていく。

区間日本人最高の佐久長聖(長野)・吉岡大翔(現・順大)に22秒、同2位の洛南(京都)・佐藤圭汰(現・駒大)には3秒及ばなかったものの、同3位となる23分13秒。仙台育英に詰めさせることなく、逆にリードを奪った点は大きかった。

続く佐藤柊斗(3年)も「4区がチームにとってすごく重要な区間だと思っていました。しっかり自分の走りができました」と区間賞と10秒差の区間3位。5区、6区でも仙台育英との差を拡大し、アンカーの美澤央佑(1年)へとつなぐ。

レース直前に大会新記録が狙えることを知ったルーキーは「気合を入れて走りました。突っ込んで走りましたが、余裕を持って走ることができました」。最後は右手を突き上げて、フィニッシュテープを切った。

増子が3000mで優勝を飾ったように、今年の3年生は3年前の福島全中世代。松田和宏監督は「その子たちが来て、なんとか強化をして優勝したいという思いがありました。その通りになって非常にうれしいです」と、“3年計画の完遂に”目を細める。

これまで、相澤晃(現・旭化成)、遠藤日向(現・住友電工)といったスター選手を送り出してきたが、届かなかった駅伝日本一をついに成し遂げた。加えて、数々の名ランナーが育ってきた“長距離王国”福島にも、一つの歴史を刻んでみせた。

増子は「3年間頑張ってきた仲間と一緒に走ることができて、最高の結果で終わることができて良かったです」。誇らしげな表情で仲間たちを見つめていた。

◇全国高校駅伝・男子(12月21日/京都・京都市たけびしスタジアム京都発着:7区間42.195km) 全国高校駅伝2025 男子の大会結果をチェック! 全国高校駅伝の男子が行われ、学法石川(福島)が初の2時間1分切りとなる2時間0分36秒の高校最高、大会新記録で初優勝を飾った。福島県勢としても初Vとなった。 過去最高順位となる7年前の3位を上回る悲願を最高のかたちで結実させた。 “先制パンチ”が強烈だった。「28分30秒を設定していました」と話す1区・増子陽太(3年)が各校のエースたちを置き去りにする。 早くから集団の中心に位置すると、ライバル・西脇工(兵庫)の新妻遼己(3年)とのデッドヒートになるも「きつすぎて何も考えられませんでしたが、十分勝負できる走りはできている」と感じ取り、7.5km付近でペースを上げた。 その後はぐんぐんと差を広げ、終わってみれば、28分20秒と大幅に区間日本人最高記録を更新した。20秒のリードでタスキを受けた2区のルーキー・若田大尚は「留学生がたくさんいますが、そんな選手たちに立ち向かっていきたい気持ちがありました」。区間順位こそ12位にとどまったが、8分19秒と力走でつなぐ。 さらに勝負への決定打となったのが、栗村凌(3年)。自身のスタート前に増子のタイムを耳にし、「自分も負けてられないと、後ろを気にせず走りました」。同期でライバルでもある“エース”の走りに発奮し、その差を広げていく。 区間日本人最高の佐久長聖(長野)・吉岡大翔(現・順大)に22秒、同2位の洛南(京都)・佐藤圭汰(現・駒大)には3秒及ばなかったものの、同3位となる23分13秒。仙台育英に詰めさせることなく、逆にリードを奪った点は大きかった。 続く佐藤柊斗(3年)も「4区がチームにとってすごく重要な区間だと思っていました。しっかり自分の走りができました」と区間賞と10秒差の区間3位。5区、6区でも仙台育英との差を拡大し、アンカーの美澤央佑(1年)へとつなぐ。 レース直前に大会新記録が狙えることを知ったルーキーは「気合を入れて走りました。突っ込んで走りましたが、余裕を持って走ることができました」。最後は右手を突き上げて、フィニッシュテープを切った。 増子が3000mで優勝を飾ったように、今年の3年生は3年前の福島全中世代。松田和宏監督は「その子たちが来て、なんとか強化をして優勝したいという思いがありました。その通りになって非常にうれしいです」と、“3年計画の完遂に”目を細める。 これまで、相澤晃(現・旭化成)、遠藤日向(現・住友電工)といったスター選手を送り出してきたが、届かなかった駅伝日本一をついに成し遂げた。加えて、数々の名ランナーが育ってきた“長距離王国”福島にも、一つの歴史を刻んでみせた。 増子は「3年間頑張ってきた仲間と一緒に走ることができて、最高の結果で終わることができて良かったです」。誇らしげな表情で仲間たちを見つめていた。

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