有力ジュニア選手が全国から集まるU20オリンピック育成競技者研修合宿が12月4日から7日までの4日間、ナショナルトレーニングセンターで行われた。
選手たちが集合し、開講式が開かれて最初の研修に登場したのが男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)。男子110mハードルの古賀ジェレミー(東京高)らを含め約60人のジュニア選手を前に、高校時代から積み上げてきた自身のキャリア、そして、その時々での選択を振り返りながら経験を伝えると、ジュニア選手たちも熱心に聞き入っていた。
高校を卒業した後は米国に渡り、フロリダ大に進学。「高2で世界大会に出場し、目の当たりにして『このままじゃダメ』と感じ、世界のファイナルにいる選手がどういう練習をしているのか知りたくなった」と、海外に目を向けたきっかけを明かす。
高2時には世界ユース選手権100m、200mの2冠。北京世界選手権に出場し、15歳の最年少で200m準決勝に進出している。17年のロンドン世界選手権では200mで入賞。さらに、22年オレゴン、23年ブダペストの世界選手権では100mで日本人初のファイナリストとなった。
そんなサニブラウンが世界で戦うための条件として挙げたのは「どんな条件でも力を発揮する経験」であり、「そのためには1日、1日積み重ねるのが大切。最後はメンタルが重要で、自分との戦いです」と言葉に力を込めた。
自身も高校生の時にこの合宿に参加。「今の子たちほど『ガチガチ』の真面目ではなかった」と笑い、「質問はたくさんしていましたね。もう少し自分で考えられるようになるともっと成長できると思います」と語った。当時の仲間とは今も交流があり「このレベルの仲間は遠征でも必ず一緒になるし、知っている人がいるだけで心持ちが違う。横のつながりを大事にしてほしい」。
講習会の後には志願し、寒空の下で日が暮れるまでトレーニングの様子も熱心に見守ったサニブラウン。若きホープに向け「みなさんが日本陸上界の未来。いろんな経験をして、失敗を恐れずにチャレンジして成長していってください」とエールを送った。
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