2025.10.15
34年ぶりに東京で開催された世界陸上。森永製菓は昨年3月に世界陸上を主催する世界陸連(World Athletics)とグローバルサポーター契約を締結し、同大会の協賛としても支援。参加アスリートに「inゼリー」、「inバー」、「ハイチュウ」などの栄養補助食品やお菓子を計16万個以上も無償提供してエネルギーチャージやリフレッシュに貢献した。
そんな中で世界を迎え撃ち、入賞を果たした男子110mハードルの村竹ラシッドと男子3000m障害の三浦龍司は同社のサポート契約選手。また、前回女王として大会を盛り上げた女子やり投の北口榛花もその一人だ。連日、満員となるなど大きな熱狂を生んだ東京2025世界陸上での3選手の活躍を振り返る。

国立競技場には連日多くの観客が来場し、イブニングセッションは超満員の日がほとんど。東京2025世界陸上は大盛況だった

東京2025世界陸上オフィシャルゼリー飲料の森永製菓「inゼリー」は、国立競技場はもちろん、公式練習場、選手宿舎など至るところに準備され、アスリートのエネルギーチャージに役立っていた
メダルにあと一歩に迫った三浦
熱狂に包まれた東京2025 世界陸上の9日間。世界陸連(World Athletics)のグローバルサポーターであり、同大会の協賛も務めた森永製菓がサポート契約を結ぶ日本代表3選手が国立競技場の大観衆を沸かせた。
最初に登場したのが男子3000m障害の三浦龍司。「一番緊張する」と話していた大会初日の午後に行われた予選を、8分35秒90の組3着で通過した。スローペースとなるなか、「中盤から積極的に行けました」と、余力を残して決勝へと進んだ。
前回のブダペスト大会で6位。今年は7月のダイヤモンドリーグ(DL)モナコ大会で8分03秒43と自身の日本記録を2年ぶりに6秒も更新し、「メダル獲得」を常に掲げてきた。
2日後の決勝は、全日程を通しても一つのハイライトとなる。予選に続いてスローな展開となったが、「いつでも動ける位置で」と冷静に進めた三浦。残り1周でレースが大きく動くと、三浦もスピードアップした。
最後の水濠を前に、世界記録保持者のラメチャ・ギルマ(エチオピア)、世界陸上2連覇中のソフィアン・エル・バッカリ(モロッコ)の優勝争いに加わると、国立競技場が揺れるほどの大声援に。「背中を押されました」(三浦)。
最後は激しい競り合いとなりメダルには届かなかったが、2大会連続入賞の8位。
「絶対にメダルを獲得できるという自信もあったのですが、最後の最後、惜しいところで期待に応えられなくてすごく悔しいです」と、声を震わせた。
21年に世界大会に初出場して以降、5回の世界大会で4回入賞。そうした世界の上位争いを繰り広げるトップランナーとしての力を証明し、数多くの舞台を経験してきた三浦が、「これまでで一番で、鼓膜が破れそうなくらいの、心の内側から震えるような歓声でした」と、特別な雰囲気。「この大会はメダルに対する手応えもつかめましたし、自分にとって大きなものになりました」と、メダルとの距離が確かに縮まった価値ある8位となった。

男子3000m障害で8位入賞した三浦龍司は「大観衆が後押ししてくれた」と振り返る
村竹は2年連続世界5位の殊勲
「龍司がいなかったら、間違いなくここまで来られていない」と互いに刺激をし合ってきた順大からの同期の村竹ラシッドは、男子110mハードルで初のメダルに挑戦。惜しくもメダルは逃したが、昨年パリで行われた世界大会に続いて5位入賞を果たした。3位まではあと0.07秒だった。
「この1年間、メダルを目指して練習をしてきました」
冬の鍛錬期から2部練習を繰り返すなど土台を積み重ねると、今季は初めて本格的にDLを中心にした海外転戦を主戦場にした。毎回のレースが世界大会決勝のようなハードラーを相手に、常に上位争いを展開。
「アベレージも高くなった」と13秒1前後をコンスタントにマークすると、8月には世界で12人目となる12秒台ハードラーの仲間入りを果たす12秒92を叩き出す。
「メダルを取れるだけの根拠を積み上げてきた」と威風堂々、国立競技場に立った。
予選、準決勝とも2着通過ではあるが、「余力を残して着順で通過」というミッションもクリア。「緊張も全然ありませんでした」と、選手紹介で恒例のアニメの〝ポーズ〟を決めると会場のボルテージが上がった。
今季絶好調だったコーデル・ティンチ(米国)からは離れたが、両隣にいたジャマイカ勢と中盤までメダル争い。「自分のやりたい動きができなかった」。身体を懸命にフィニッシュラインに向けて押し出したが、3位にわずかに届かなかった。
「まだ経験不足でした。それが実力だと認めるところから始めないといけない」
涙をこらえきれず、「何が足りなかったんだろう……」と口にするシーンは、人々の心に深く刻まれ、「何年かかってもメダルを狙い続けたい」とまっすぐに前を向いた。

男子110mハードルで5位に入った村竹ラシッド。悲願のメダルに0.07秒差まで迫った
北口は「強くなって戻ってきたい」
前回女王として大会の〝シンボル〟的な存在でもあった女子やり投の北口榛花にとっては、悔しい大会となった。6月に右肘を痛めた影響から、「練習、試合で、全力を出して投げられなかった」。それでも、直前の大会では60 mオーバーと調子を上て帰国。最後の投てき練習では肘のサポーターも外したという。
大会7日目の予選。会場にその姿が見えると大きな拍手が女王を迎え入れた。「日本でも会場いっぱいに観客が入った競技場が見られてすごくうれしかった」。
1投目に60m31をスロー。「少しホッとしました」。2投目にも60m38とわずかに伸ばし、「もう少し投げられそう」という感触もあったが、ラスト1投は「投げ急いでしまいました」。19年ドーハ大会以来の予選敗退となった。
いつも「プレッシャーはない」と堂々と話すが、世界大会2連勝からの自国開催。その注目度と重圧は計り知れない。その中でケガを乗り越え「精神的にも苦しい部分がたくさんあった」が、「今シーズン、東京2025 世界陸上という素敵なゴールをみなさんが作ってくださったから、戻ろうという気持ちになれました」。そして、「世界大会の借りは世界大会でしか返せない。強くなって戻ってきたい」と女王らしく語った。

女子やり投の北口榛花はケガの影響もあり思うような結果を残せなかったが、大会の盛り上がりに大きく貢献したシンボルと言える
*
常に世界と対峙してきた3人が、自国開催だった東京2025 世界陸上で大きな感動を届けた。常に〝世界一〟を目指す3人にとって、ここはゴールではない。森永製菓のサポートを受け、さらなる高みを目指して挑戦を続けていく。

森永製菓は東京2025世界陸上のオフィシャルサポーターとして大会を支援。参加アスリートに「inゼリー」、「inバー」、「ハイチュ
ウ」などの栄養補助食品やお菓子を計16万個以上も無償提供してエネルギーチャージやリフレッシュに貢献した
※この記事は『月刊陸上競技』2025年11月号に掲載しています
34年ぶりに東京で開催された世界陸上。森永製菓は昨年3月に世界陸上を主催する世界陸連(World Athletics)とグローバルサポーター契約を締結し、同大会の協賛としても支援。参加アスリートに「inゼリー」、「inバー」、「ハイチュウ」などの栄養補助食品やお菓子を計16万個以上も無償提供してエネルギーチャージやリフレッシュに貢献した。
そんな中で世界を迎え撃ち、入賞を果たした男子110mハードルの村竹ラシッドと男子3000m障害の三浦龍司は同社のサポート契約選手。また、前回女王として大会を盛り上げた女子やり投の北口榛花もその一人だ。連日、満員となるなど大きな熱狂を生んだ東京2025世界陸上での3選手の活躍を振り返る。
[caption id="attachment_186497" align="alignnone" width="800"]
国立競技場には連日多くの観客が来場し、イブニングセッションは超満員の日がほとんど。東京2025世界陸上は大盛況だった[/caption] [caption id="attachment_186499" align="alignnone" width="800"]
東京2025世界陸上オフィシャルゼリー飲料の森永製菓「inゼリー」は、国立競技場はもちろん、公式練習場、選手宿舎など至るところに準備され、アスリートのエネルギーチャージに役立っていた[/caption]
メダルにあと一歩に迫った三浦
熱狂に包まれた東京2025 世界陸上の9日間。世界陸連(World Athletics)のグローバルサポーターであり、同大会の協賛も務めた森永製菓がサポート契約を結ぶ日本代表3選手が国立競技場の大観衆を沸かせた。
最初に登場したのが男子3000m障害の三浦龍司。「一番緊張する」と話していた大会初日の午後に行われた予選を、8分35秒90の組3着で通過した。スローペースとなるなか、「中盤から積極的に行けました」と、余力を残して決勝へと進んだ。
前回のブダペスト大会で6位。今年は7月のダイヤモンドリーグ(DL)モナコ大会で8分03秒43と自身の日本記録を2年ぶりに6秒も更新し、「メダル獲得」を常に掲げてきた。
2日後の決勝は、全日程を通しても一つのハイライトとなる。予選に続いてスローな展開となったが、「いつでも動ける位置で」と冷静に進めた三浦。残り1周でレースが大きく動くと、三浦もスピードアップした。
最後の水濠を前に、世界記録保持者のラメチャ・ギルマ(エチオピア)、世界陸上2連覇中のソフィアン・エル・バッカリ(モロッコ)の優勝争いに加わると、国立競技場が揺れるほどの大声援に。「背中を押されました」(三浦)。
最後は激しい競り合いとなりメダルには届かなかったが、2大会連続入賞の8位。
「絶対にメダルを獲得できるという自信もあったのですが、最後の最後、惜しいところで期待に応えられなくてすごく悔しいです」と、声を震わせた。
21年に世界大会に初出場して以降、5回の世界大会で4回入賞。そうした世界の上位争いを繰り広げるトップランナーとしての力を証明し、数多くの舞台を経験してきた三浦が、「これまでで一番で、鼓膜が破れそうなくらいの、心の内側から震えるような歓声でした」と、特別な雰囲気。「この大会はメダルに対する手応えもつかめましたし、自分にとって大きなものになりました」と、メダルとの距離が確かに縮まった価値ある8位となった。
[caption id="attachment_186501" align="alignnone" width="800"]
男子3000m障害で8位入賞した三浦龍司は「大観衆が後押ししてくれた」と振り返る[/caption]
村竹は2年連続世界5位の殊勲
「龍司がいなかったら、間違いなくここまで来られていない」と互いに刺激をし合ってきた順大からの同期の村竹ラシッドは、男子110mハードルで初のメダルに挑戦。惜しくもメダルは逃したが、昨年パリで行われた世界大会に続いて5位入賞を果たした。3位まではあと0.07秒だった。
「この1年間、メダルを目指して練習をしてきました」
冬の鍛錬期から2部練習を繰り返すなど土台を積み重ねると、今季は初めて本格的にDLを中心にした海外転戦を主戦場にした。毎回のレースが世界大会決勝のようなハードラーを相手に、常に上位争いを展開。
「アベレージも高くなった」と13秒1前後をコンスタントにマークすると、8月には世界で12人目となる12秒台ハードラーの仲間入りを果たす12秒92を叩き出す。
「メダルを取れるだけの根拠を積み上げてきた」と威風堂々、国立競技場に立った。
予選、準決勝とも2着通過ではあるが、「余力を残して着順で通過」というミッションもクリア。「緊張も全然ありませんでした」と、選手紹介で恒例のアニメの〝ポーズ〟を決めると会場のボルテージが上がった。
今季絶好調だったコーデル・ティンチ(米国)からは離れたが、両隣にいたジャマイカ勢と中盤までメダル争い。「自分のやりたい動きができなかった」。身体を懸命にフィニッシュラインに向けて押し出したが、3位にわずかに届かなかった。
「まだ経験不足でした。それが実力だと認めるところから始めないといけない」
涙をこらえきれず、「何が足りなかったんだろう……」と口にするシーンは、人々の心に深く刻まれ、「何年かかってもメダルを狙い続けたい」とまっすぐに前を向いた。
[caption id="attachment_186503" align="alignnone" width="800"]
男子110mハードルで5位に入った村竹ラシッド。悲願のメダルに0.07秒差まで迫った[/caption]
北口は「強くなって戻ってきたい」
前回女王として大会の〝シンボル〟的な存在でもあった女子やり投の北口榛花にとっては、悔しい大会となった。6月に右肘を痛めた影響から、「練習、試合で、全力を出して投げられなかった」。それでも、直前の大会では60 mオーバーと調子を上て帰国。最後の投てき練習では肘のサポーターも外したという。
大会7日目の予選。会場にその姿が見えると大きな拍手が女王を迎え入れた。「日本でも会場いっぱいに観客が入った競技場が見られてすごくうれしかった」。
1投目に60m31をスロー。「少しホッとしました」。2投目にも60m38とわずかに伸ばし、「もう少し投げられそう」という感触もあったが、ラスト1投は「投げ急いでしまいました」。19年ドーハ大会以来の予選敗退となった。
いつも「プレッシャーはない」と堂々と話すが、世界大会2連勝からの自国開催。その注目度と重圧は計り知れない。その中でケガを乗り越え「精神的にも苦しい部分がたくさんあった」が、「今シーズン、東京2025 世界陸上という素敵なゴールをみなさんが作ってくださったから、戻ろうという気持ちになれました」。そして、「世界大会の借りは世界大会でしか返せない。強くなって戻ってきたい」と女王らしく語った。
[caption id="attachment_186505" align="alignnone" width="800"]
女子やり投の北口榛花はケガの影響もあり思うような結果を残せなかったが、大会の盛り上がりに大きく貢献したシンボルと言える[/caption]
*
常に世界と対峙してきた3人が、自国開催だった東京2025 世界陸上で大きな感動を届けた。常に〝世界一〟を目指す3人にとって、ここはゴールではない。森永製菓のサポートを受け、さらなる高みを目指して挑戦を続けていく。
[caption id="attachment_186507" align="alignnone" width="1031"]
森永製菓は東京2025世界陸上のオフィシャルサポーターとして大会を支援。参加アスリートに「inゼリー」、「inバー」、「ハイチュウ」などの栄養補助食品やお菓子を計16万個以上も無償提供してエネルギーチャージやリフレッシュに貢献した[/caption]
※この記事は『月刊陸上競技』2025年11月号に掲載しています
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.02.28
中大2年生コンビ佐藤大介・岡田開成が同タイムでワン・ツー!昭和記念公園舞台のハーフで力走
2026.02.28
青学大・原晋監督 箱根駅伝V3に「青学メソッドを改めて証明できた」
-
2026.02.28
-
2026.02.28
-
2026.02.27
-
2026.02.24
-
2026.02.22
2026.01.31
青学大・黒田朝日は「コンディション不良に近い」MGC獲得が「第一目標」/別大毎日マラソン
2026.02.01
【大会結果】第29回日本学生ハーフマラソン選手権(2026年2月1日)
-
2026.02.15
-
2026.02.01
Latest articles 最新の記事
2026.02.28
ヤクルト・髙久龍が東京マラソンで“現役ラストラン”MGC連続出場の33歳「設楽悠太さんの背中を追いかけてきた」
男子長距離の髙久龍(ヤクルト)が自身のSNSを更新し、3月1日の東京マラソンを最後に現役を引退することを明かした。 髙久は1993年2月生まれの33歳。栃木・那須拓陽高時代はインターハイの出場経験はなかったが、東洋大進学 […]
2026.02.28
中大2年生コンビ佐藤大介・岡田開成が同タイムでワン・ツー!昭和記念公園舞台のハーフで力走
「マラソンフェスティバルin国営昭和記念公園SPRING」が2月28日、東京都立川市の国営昭和記念公園内の周回コースで行われ、男子ハーフマラソンの部は中大2年の佐藤大介と岡田開成がともに1時間3分46秒の同タイムでフィニ […]
2026.02.28
青学大・原晋監督 箱根駅伝V3に「青学メソッドを改めて証明できた」
第102回箱根駅伝で3年連続9回目の総合優勝を果たした青学大が2月28日、東京都内のホテルで優勝祝勝会を開いた。 原晋監督は「技・心・体」の言葉を挙げ、「正しい技術力を持って、挑戦するからこそしっかりとした身体ができあが […]
2026.02.28
ユニクロ・澤井柚葉が現役引退、2月末で退部 800mで国体優勝、インターハイ・全中3位など活躍
ユニクロ女子陸上競技部は2月28日、同日付で澤井柚葉が退部、競技を引退することを発表した。 澤井は石川県津幡町出身の24歳。津幡南中2年時に全中800mで3位に入っている。星稜高でも800mで活躍し、2年時にはインターハ […]
2026.02.28
クレイ・アーロンが800m予選全体トップの1分46秒31!Big Ten室内で石井優吉とともに決勝進出
Big Ten室内選手権の2日目(現地2月27日)がインディアナ州インディアナポリスで行われ、男子800m(ショートトラック)予選で、3組に出場したクレイ・アーロン竜波(ペンシルベニア州立大)が1分46秒31で1着を占め […]
Latest Issue
最新号
2026年3月号 (2月14日発売)
別府大分毎日マラソン
大阪国際女子マラソン
矢田みくにインタビュー
追跡箱根駅伝