2025.09.27

◇第73回全日本実業団対抗選手権(9月26日~28日/山口・維新百年記念公園陸上競技場)2日目
全日本実業団対抗選手権の2日目に行われた男子走幅跳は、泉谷駿介(住友電工)が8m06(+0.4)で大会4連覇を達成した。
男子110mハードルの前日本記録保持者で、東京世界選手権にも出場している泉谷。今年から走幅跳との2種目で本格的に参戦していたが、その前から同大会に出場し、昨年は8m13をマークしていた。
この日は1回目に会場を沸かせる8mオーバー。だが、「1回目にふくらはぎをつってしまった」と2回目パスのあと、3回目に6m55(+1.1)にとどまって残りの試技を終えた。
「自分のやりたいことがあまりできなかったの悔しい思いはありますが、1本目で8mを跳べて、世界選手権の決勝ラインでもある。そこは評価できるかな」と笑顔を見せる。
世界選手権では予選敗退から一転、進出者の棄権により準決勝の1時間前に招集がかかり、急きょレースへ。限られた時間とスペースでウォーミングアップして攻めのレースを見せたが転倒した。
その影響は「なかった」と話し、春先に痛めていた踵も「最近、状態が良くなってきて痛みがほとんどなかった」。それでも、「すぐに練習したのですが、思ったより身体も気持ちも疲れていた。関節が固まっている感じもしました」。
ただ、走幅跳の練習での感覚は良かったそうで、「8m30、あわよくば日本記録(8m40)も狙っていた」ため、ふくらはぎのケイレンを悔しがった。
今年2種目に挑戦し、「難しさはありましたが、最初からうまくいくとは思っていなかった」とし、「来年も2種目を続けたい。2種目で世界選手権やオリンピックでメダルや入賞できるように頑張りたいです」。そのためには「身体はできてきたと思うので、技術やケガをしないためのトレーニングに費やしていきたい」とプランを立てている。
来季は「走幅跳でダイヤモンドリーグに出たいので、できれば室内で記録を狙えれば」と泉谷。世界大会がない年となり、「楽しんで2種目やっていきたい。アジア大会も2種目で出たいです」と、泉谷らしく陸上を楽しむ姿勢を示していた。
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