日本陸連は9月2日、東京世界選手権の日本代表第二次発表を行い、すでに内定を得ていた選手を含め、男子49名、女子31の総勢80名となった。これは世界選手権としては2007年大阪(81名)に次ぐ数となった。同日、日本陸連強化委員会の山崎一彦強化委員長が会見に登壇した。
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山崎強化委員長は80名の代表に「想定より多くなった。日本選手権後の選手、スタッフの頑張りでここまで増えました。開催国枠すべてを使わずにここまでの数なったのは選手、コーチ、スタッフに感謝したい」とし、特に「世界と戦うためには参加標準記録を突破してほしいと考えていた。その中で、男子400mの中島佑気ジョセフ選手(富士通)、女子100mハードルの中島ひとみ選手(長谷川体育施設)と福部真子選手(日本建設工業)、男子走高跳の瀬古優斗選手(FAAS)が切ってくれた」と評価した。
また、男女混合4×400mリレーを派遣できたことについても「リレーの基準記録を設けたところ、奮起して女子がクリアしてくれた」と語った。
昨年のパリ五輪入賞者など、すでに内定していた選手については早い段階から準備でき、男子3000m障害の三浦龍司(SUBARU)と男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)がダイヤモンドリーグ(DL)で活躍し、「好記録を出してメダル候補になってくれた」とし、全体として「ここまでの準備は最良のかたちとなった」と期待を寄せた。
リレーメンバーとして、選考にそって4×100mリレーについては大上直起(青森県庁)、井上直紀(早大)、小池祐貴(住友電工)に加え、男女混合4×400mリレーとして栁田大輝(東洋大)と清水空跳(星稜高)の2人を選出した。
これについて「最終日のリレー(4×100m、4×400m)で、総力戦でメダルを取りにいく。そのためには、4×100mリレーについて選択肢を増やしていくという判断」と説明。登録上は男女混合4×400mリレーだが、4継メンバーとして想定。ルール上、エントリー選手であれば、どの種目の選手でもリレーを走ることができる。
悲願の4×100mリレーの3大会ぶりメダルへ、男女混合マイルを派遣できたことでの“ウルトラC”ともいえ、「可能性、カードはたくさんもっておきたい。最大限、実力のある選手を選べた」。
その上で、男子4×400mリレーメンバーとして今泉堅貴(内田洋行AC)、田邉奨(中大)、佐藤拳太郎(富士通)ら、男女混合4×400mリレー要因として林申雅(筑波大)を選び「4×400mリレーにも影響が出ないように戦略的に選べた」と語った。
開催国枠エントリー設定記録など条件を満たしていた選手のうち、男子棒高跳の江島雅紀(富士通)、男子三段跳の山下航平(ANA)、男子十種競技の丸山優真(住友電工)については「日本陸連としては登録したが、フィールド・混成種目はWAのテクニカルディレクターの判断により出場可否が決まり、不可となった」と説明した。
大会まであと10日。「準備期間は少ないが、それは海外選手も同じ」とし、味の素ナショナルトレーニングセンターなどを活用し、「代表コーチ、パーソナルコーチと連携して、直前まで調整し、地の利を生かす」と入念に準備していく。
基本的にはここからの追加枠はないとし、「現実的にメダル、入賞を狙える選手がいるのは心強い。みんなで後押ししてもらえれば盛り上がれると思います」と期待を込めていた。
34年ぶりの東京開催となる世界選手権。チームJAPANとして総合力で世界を迎え撃つ。
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