HOME 国内

2025.08.08

田中希実「限界を超える」次世代育成の新プロジェクト本格始動!海外遠征など継続支援、10/5選考会
田中希実「限界を超える」次世代育成の新プロジェクト本格始動!海外遠征など継続支援、10/5選考会

田中希実

女子中長距離の田中希実(NewBalance)が次世代選手の育成支援を目的とした新たなプロジェクトを始動する。

世界をまたにかけて走り続ける田中。日本記録を持つ1500m、5000mを中心に、五輪、世界選手権、ダイヤモンドリーグなど、世界トップを目指して戦ってきた。さらに、これまでの常識にとらわれず、実業団ではなく「プロ」として活動している。

広告の下にコンテンツが続きます

そんな田中はかねてから、次世代育成への思いを強く持ち、23年には「NON STOP PROJECT」を発足。参加者の選考レースをともに走ったり、面談を行ったりするなどした。

今回、その発展としてスタートさせるのが「NSP BEYOND(ノンストッププロジェクト・ビヨンド)」。競技⼒だけではなく、生活面、発信⼒、⼼の在り⽅などにも⽬を向けた包括的な育成プログラムとなる。田中自身が世界で戦ってきた経験や知⾒を、次世代アスリートに直接⼿渡すことを⽬的とし、選抜する“世界を⽬指す覚悟を持った選⼿”に、「記録の先へ、⾃分の限界の先へ、そして『これまでの常識を超えていく存在であってほしい』という思いが込められている。

10月の選考レースや面談を経て選ばれた選手には、⽥中とともに合宿に参加したり、国内外の⼤会に同行する機会も得られるなど、年間を通じて経験を積むことができる。特に田中が遠征拠点ともしているケニアやイタリアなどに一緒に訪れる機会は貴重な経験となりそうだ。他にも、練習や⽣活⾯でのアドバイス、ウェアの支給、進路相談など、さまざまなサポートがあるという。

田中はこのプロジェクトについて「“⾃分のなかの可能性”に、もう⼀歩近づくための場所」であるとし、「速くなるためだけじゃなく、『⾛る意味を探している⼈』と出会いたい」「競技を通して、自分を見つけたい人。他者と高め会いたい人。dんなに心が折れそうでも、祈るような気持ちを持ち続け、足を止めない人。私もそんな時間をたくさん過ごしてきたから、誰かにとってのの“心が帰っていく場所”をつくりたかった」と思いを寄せている。

広告の下にコンテンツが続きます

今年10月5日に味の素スタジアムで行われる「TOKYO 1MILE(TOKYO ROKUTAI FES 内/WA公認マイルレース)」が選考レースとなり、応募資格は⾼2〜⼤3(17〜21歳、U23の社会⼈含む)の女子ランナーで、1500m4分21秒以内、または3000m9分24秒以内を持つ選手が対象となる。

「“挑戦したい”という意志を持つすべての選⼿に開かれたプログラム。競技成績だけでなく、その背景にある努⼒や想いにも⽬を向け、選⼿⼀⼈ひとりの成⻑に寄り添う育成のかたちを提⽰します」と、参加者たちを募集していく。

これまでも道なき道をひたすらに進んできた田中希実。その経験や情熱、思いを、プロジェクトを通して未来ある者たちへと引き継いでいく。

◇選考レース詳細
イベント名:TOKYO 1MILE(TOKYO ROKUTAI FES 内/WA 公認マイルレース)
開催⽇:2025年10⽉5⽇(⽇)10:00 スタート予定
会場:味の素スタジアム(東京都調布市)特設1マイルコース
応募資格:⾼校2年〜⼤学3年⼥⼦(17〜21 歳、U23 社会⼈含む) 1500m4分21秒以内または3000m9分24秒以内の記録保持者(記録証提出必須)
応募フォームはホームページをチェック(外部リンク)

女子中長距離の田中希実(NewBalance)が次世代選手の育成支援を目的とした新たなプロジェクトを始動する。 世界をまたにかけて走り続ける田中。日本記録を持つ1500m、5000mを中心に、五輪、世界選手権、ダイヤモンドリーグなど、世界トップを目指して戦ってきた。さらに、これまでの常識にとらわれず、実業団ではなく「プロ」として活動している。 そんな田中はかねてから、次世代育成への思いを強く持ち、23年には「NON STOP PROJECT」を発足。参加者の選考レースをともに走ったり、面談を行ったりするなどした。 今回、その発展としてスタートさせるのが「NSP BEYOND(ノンストッププロジェクト・ビヨンド)」。競技⼒だけではなく、生活面、発信⼒、⼼の在り⽅などにも⽬を向けた包括的な育成プログラムとなる。田中自身が世界で戦ってきた経験や知⾒を、次世代アスリートに直接⼿渡すことを⽬的とし、選抜する“世界を⽬指す覚悟を持った選⼿”に、「記録の先へ、⾃分の限界の先へ、そして『これまでの常識を超えていく存在であってほしい』という思いが込められている。 10月の選考レースや面談を経て選ばれた選手には、⽥中とともに合宿に参加したり、国内外の⼤会に同行する機会も得られるなど、年間を通じて経験を積むことができる。特に田中が遠征拠点ともしているケニアやイタリアなどに一緒に訪れる機会は貴重な経験となりそうだ。他にも、練習や⽣活⾯でのアドバイス、ウェアの支給、進路相談など、さまざまなサポートがあるという。 田中はこのプロジェクトについて「“⾃分のなかの可能性”に、もう⼀歩近づくための場所」であるとし、「速くなるためだけじゃなく、『⾛る意味を探している⼈』と出会いたい」「競技を通して、自分を見つけたい人。他者と高め会いたい人。dんなに心が折れそうでも、祈るような気持ちを持ち続け、足を止めない人。私もそんな時間をたくさん過ごしてきたから、誰かにとってのの“心が帰っていく場所”をつくりたかった」と思いを寄せている。 今年10月5日に味の素スタジアムで行われる「TOKYO 1MILE(TOKYO ROKUTAI FES 内/WA公認マイルレース)」が選考レースとなり、応募資格は⾼2〜⼤3(17〜21歳、U23の社会⼈含む)の女子ランナーで、1500m4分21秒以内、または3000m9分24秒以内を持つ選手が対象となる。 「“挑戦したい”という意志を持つすべての選⼿に開かれたプログラム。競技成績だけでなく、その背景にある努⼒や想いにも⽬を向け、選⼿⼀⼈ひとりの成⻑に寄り添う育成のかたちを提⽰します」と、参加者たちを募集していく。 これまでも道なき道をひたすらに進んできた田中希実。その経験や情熱、思いを、プロジェクトを通して未来ある者たちへと引き継いでいく。 ◇選考レース詳細 イベント名:TOKYO 1MILE(TOKYO ROKUTAI FES 内/WA 公認マイルレース) 開催⽇:2025年10⽉5⽇(⽇)10:00 スタート予定 会場:味の素スタジアム(東京都調布市)特設1マイルコース 応募資格:⾼校2年〜⼤学3年⼥⼦(17〜21 歳、U23 社会⼈含む) 1500m4分21秒以内または3000m9分24秒以内の記録保持者(記録証提出必須) 応募フォームはホームページをチェック(外部リンク)

次世代育成プロジェクト発足!田中希実のコメント全文

⽥中希実 コメント全文 私が陸上を始めたのは、 誰かに期待されたからではなく、過去の自分より少しでも速く、目の前の1人でも多く抜きたいという本能からでした。将来のことも大それた目標も考えずに、ただその時の全力を尽くすことだけでした。結果が出るにつれ、いつの間にか走ることそのものが自分自身と切り離せないものとなり、同時に自分自身が本来どういうものであったか、何のために走るのか、見失うことも増えました。 だからこそ自分を再発見し、成長するためにも、「走ることを通して誰かに何かを伝えたい」、「どんな自分でも、自分で自分のことを認められるようになりたい」と思うようになりました。 ⾛っていると、⾃分の弱さや迷いにも、 毎⽇まっすぐ向き合うことになります。練習の⼿ごたえや現在の心境を⾔葉にして整理したり、遠征先の空を見て気持ちを⽴て直したり。 そうして、⾃分のなかにある「まだ知らない⼒」を、 少しずつ信じられるようになってきました。「まだ知らない力」とは、結局のところ「本来もっている力」に違いないと思うのです。 NSP BEYOND は、そういう“⾃分のなかの可能性”に、もう⼀歩近づくための場所です。 速くなるためだけじゃない。「⾛る意味を探し続ける⼈」と出会いたいと思っています。 競技を通して、⾃分を見つけたい⼈。 他者と高め合いたい⼈。どんなに心が折れそうでも、祈るような気持ちを持ち続け、足を止めない人。 私もそんな時間をたくさん過ごしてきたから、誰かにとっての“心が帰っていく場所”をつくりたかった。 NSP BEYOND が、そんな場所になれたら嬉しいです。

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.25

SUBARUに城西大・斎藤将也、中大・白川陽大が加入!戦力さらなる充実へ

SUBARUは12月25日、来春の新加入選手として、城西大の斎藤将也、中大の白川陽大の2人が加わると発表した。 斎藤は福井出身で、敦賀気比高時代に5000mでインターハイに出場し、全国高校駅伝には3年連続出場し3年目は1 […]

NEWS アディダスのスニーカー「ADISTAR」の最新モデルが登場!期間限定のポップアップストアで先行販売も

2025.12.25

アディダスのスニーカー「ADISTAR」の最新モデルが登場!期間限定のポップアップストアで先行販売も

アディダスジャパンは12月25日、同社のストリートスポーツウェアブランド「adidas Originals(アディダス オリジナルス)」の、ADISTAR(アディスター)2026年春夏モデルを発表した。2026年1月30 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/4年生4人が強力な駒大は前回復路新記録に光明 「優勝に貢献することを第一に」

2025.12.24

箱根駅伝Stories/4年生4人が強力な駒大は前回復路新記録に光明 「優勝に貢献することを第一に」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「チームのために走る」 駒大は3年前の学生駅伝3冠達成を区切りに大八 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/4年生3本柱が牽引する日体大 創部100周年の年に「シード権前後で粘りに粘ってほしい」

2025.12.24

箱根駅伝Stories/4年生3本柱が牽引する日体大 創部100周年の年に「シード権前後で粘りに粘ってほしい」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 競い合い力を伸ばす 今季の日体大は平島龍斗、田島駿介、山崎丞の4年生 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/学生トップクラスに成長した國學院大・野中恒亨 山以外の区間で「自分の強さを出すだけ」

2025.12.24

箱根駅伝Stories/学生トップクラスに成長した國學院大・野中恒亨 山以外の区間で「自分の強さを出すだけ」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 出雲の快走が飛躍のきっかけ 國學院大OBで、現在も同大を練習の拠点と […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top