◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目
東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子100mは桐生祥秀(日本生命)が10秒23(+0.4)で5年ぶり3回目の優勝を遂げた。3人が10秒28で並ぶなか、大上直起(青森県庁)が殊勲の2位、関口裕太(早大)が3位に続いた。
桐生が頂点に返り咲いた舞台で、2位争いも過熱していた。同タイムながら2位に食い込んだ大上は「緊張もありましたが終わってみると楽しかったです」と初の決勝の舞台を終えた。
岩手・久慈東高では100mの自己ベストは11秒05でインターハイの出場はなかったが、進学した仙台大で少しずつ力をつけた。4年時には日本学生個人選手権で4位に入ると、日本選手権、日本インカレの個人種目でそれぞれ初出場を果たし、昨年の国民スポーツ大会では全国規模の大会で初となる優勝を飾っていた。
「スタートが良くなってきたので、それが発揮できるようになったのが大きいです」と大上。動じずに力を発揮できた点に、手応えを感じた様子だった。
関口は初の日本選手権ながら堂々の3位。しかし、「スタートが予選、準決勝と決まったのに、決勝はワンテンポ遅れてしまいました」と悔しげだった。
3年前のインターハイ覇者で、今年は日本学生個人選手権、日本インカレともに3位と学生トップの力をつけつつある。「3位になれたことは評価したいですが、タイムが良くないので、この後しっかり狙っていきたいです」と自らに言い聞かせるように話した。
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