◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)2日目
2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、男子1500mで飯澤千翔(住友電工)が3分42秒56で金メダルを獲得した。荒井七海(Honda)は3分45秒65で5位だった。
冷静にレースを進め、飯澤が狙い澄ましたスパートを繰り出した。
2周目から集団内でやや出入りがあったものの、「自分の位置をしっかり確保して進めました」。普段のレースでは集団内で後ろを見ることはないと言い、「今日はいろいろとチェックしていました」と勝負を意識していた。
残り1周まで集団内で動向を窺い、残り200mでペースアップする。最後の100mで一気に前に出たが、「フィニッシュまで勝てたかわかりませんでした」。シーズン前にふくらはぎを痛めて、今季初戦だったこともあり、「めちゃくちゃうれしいです。それ以外の言葉はないです」と笑った。
東海大1年で3分38秒94(当時・U20日本歴代2位)をマークし、4年目には3分36秒55(日本歴代2位)を出し、日本選手権も優勝した24歳。23年はケガに苦しんでレースから遠ざかっていたものの、昨年は日本歴代2位の3分35秒62をマークし、日本選手権で2度目の優勝を飾っていた。
レース後は大学の先輩でもある荒井と抱擁し、その祝福に涙も浮かべた。「実業団1年目から苦しい時も良い時も面倒を見てもらいました。勝たせてもらったと思っていますが、できればワン・ツーしたかったです」と、先輩への思いを滲ませる。
世界に目を向ければ、21年東京五輪では1500m、24年パリ五輪では5000mでそれぞれ金メダルのJ.インゲブリグトセン(ノルウェー)は同じ24歳。「同い年には負けたくありません」と闘志を燃やし、7月の日本選手権へ「1ヵ月山籠りをして迎えたいです」と、気持ちを高めていた。
【動画】男子1500mで飯澤千翔が金メダル
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