2025.04.29
◇織田記念(4月29日/広島・ホットスタッフフィールド広島)
日本グランプリシリーズの織田記念が行われ、女子100mハードルは、中島ひとみ(長谷川体育施設)が日本歴代5位の12秒93(+1.8)で優勝した。
予選で自己ベストの12秒97(+1.8)を出していた中島。そこからさらに0.04秒記録を短縮し、同じく自己新・日本歴代6位タイの12秒94を叩き出した清山ちさと(いちご)に100分の1秒差で競り勝った。
終盤まで清山、大松由季(CDL)と大混戦となるも「自分のレーンに集中していました」と中島。主要タイトルは2012年、園田学園女高2年時の日本ユース、国体少年A以来13年ぶり。「優勝できてうれしい」と笑顔が弾けた。
これまで課題となっていた1台目への入りを「『1234567』というリズムから『12』、『12』、『123』と数え方を変えることでスピードを落とさずに入れるようになりました。前半の流れが良くなったことで課題の抜き脚もスムーズになってきた」と好調の要因を口にする。
昨秋の全日本実業団対抗選手権で福部真子(日本建設工業)、田中佑美(富士通)に続く3位ながら12秒99をマークし、日本人7人目となる12秒台に突入。「12秒台を出せたことで自信がつきました。この冬季は、中学生の頃のような日本一になりたい、東京世界選手権に絶対に出たいという燃えるような気持ちで取り組むことができた」と笑顔で話す。
春先には初の海外遠征も経験。「いろいろな気付きもあり、今後につながる体験ができた」と、調子を上げて今大会を迎えていた。
今回、「優勝はできましたが、福部さんや田中さんも決勝は出ていませんでした。日本代表になって東京世界選手権に出場することが今年の一番の目標。応援してくれる方々のためにも実現したい」と闘志を燃やす。
パリ五輪代表組は出ていなかったものの、ワールドランキングのポイントもゲットして目標に一歩前進。「標準記録の12秒73を切って代表になることが理想ですが、12秒台を安定させ、まずは自己ベストを0秒01でも更新していけるよう取り組んでいきたい」と力強く話した。
13秒01で3位だった大松に続き、4位に入った島野真生(日女体大)が13秒04をマーク。3日前の日本学生個人選手権で出したばかりの自己ベスト(13秒10)を塗り替え、昨年に本田怜(順大)が作った学生記録13秒07を塗り替えた。
女子100mH日本歴代10傑&学生歴代5傑をチェック!
●女子100mH日本歴代10傑 12.69 1.2 福部真子(日本建設工業) 2024. 7.20 12.83 1.9 田中佑美(富士通) 2024. 9.23 12.86 -0.2 青木益未(七十七銀行) 2022. 4.10 12.86 0.7 寺田明日香(ジャパンクリエイト) 2023. 5. 7 12.93 1.8 中島ひとみ(長谷川体育施設) 2025. 4.29←NEW 12.94 0.0 大松由季(サンドリヨン) 2024.10. 5 12.94 0.4 清山ちさと(いちご) 2025. 4.29←NEW 13.00 0.7 金沢イボンヌ(佐田建設) 2000. 7.16 13.00 1.5 鈴木美帆(長谷川体育施設) 2021. 6. 6 13.00 1.9 紫村仁美(リタジャパン) 2024. 6. 2 ●女子100mH学生歴代5傑 13.04 1.8 島野真生(日女体大M2) 2025. 4.29←NEW 13.07 0.8 本田怜(順大M1) 2024. 8.18 13.15 1.7 紫村仁美(早大4) 2012. 4.29 13.18 1.4 田中佑美(立命大3) 2019. 8.17 13.20 0.3 田中きよの(駿河台大3)2022. 6.10RECOMMENDED おすすめの記事
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