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2025.03.31

資生堂の永山忠幸コーチが退任 福士加代子、一山麻緒ら育成、 柴田来夢の引退、2名の退部を発表
資生堂の永山忠幸コーチが退任 福士加代子、一山麻緒ら育成、 柴田来夢の引退、2名の退部を発表

永山忠幸氏(23年MGC)

資生堂を退部する永山コーチ、選手3人らのコメント全文

●永山忠幸 専任コーチ
「日頃より資生堂ランニングクラブを応援して頂き、本当にありがとうございます。このたび2025年3月末日をもちまして65歳定年により、資生堂ランニングクラブの専任コーチを退任することになりました。在職中は、チームスローガン『強く、速く、美しく。』の精神を貫き、一念一心の想いで駆け抜け、2022年クイーンズ駅伝優勝並びに2024年パリオリンピック女子マラソン出場に微力ながら携わることができました。これもひとえに選手それぞれの努力の賜物とこれまで応援ご支援を頂いた方々並びに関係者との深い絆によるものだと確信しております。今後、資生堂ランニングクラブは、更なる飛躍を心がけ邁進して参りますので、引き続き、ご声援を賜ります様、宜しくお願い申し上げます。」

●五味宏生 ストレングスコーチ
『2024年度をもちまして契約期間満了となりました。「世界で戦える選手を!」という目標を自分の中で立て関わらせて頂きましたが、その面においては全く貢献することができず、選手に申し訳ない気持ちでいっぱいです。日本の女子長距離選手と世界との差はとにかく「ストライド」です。走っているだけではこの差は埋まらないということは歴史が証明しています。その方向性は間違っていないと今も思っておりますが、「結果が全て」ですので方法を考えなおさないといけません。資生堂において、女子長距離選手をみる難しさ、楽しさを知ることができましたので、ここで得た経験をいかして目標を実現できるようさらに精進して参ります。ありがとうございました。』

●柴田来夢
「いつも応援ありがとうございます。3月末をもって引退することを決断しました。個人としては大きな結果を残すことはできませんでしたが、多くの方々に支えていただいたおかげで、充実した競技人生を送ることができました。本当にありがとうございました。陸上競技を通して、出会った方々、選手の向上と成長を考え全力で指導、サポートをしてくださったスタッフ、そして一緒に走ってきたチームメンバーには感謝しています。陸上競技に向き合うことで培った精神力や集中力を活かし、これからは資生堂社員として新たな仕事に励み会社に恩返しできるよう精進していきます。今後とも、資生堂ランニングクラブの応援よろしくお願いいたします。今まで本当にありがとうございました。」

●前田海音
「いつもたくさんの応援ありがとうございます。この度、3月末をもって資生堂ランニングクラブを退部することになりました。入社からの7年間で、たくさんの経験をさせていただき、競技者としても1人の人間としても成長することができました。大好きな陸上競技を通して出会ったチームの仲間やスタッフ、応援・支援していただいた方々など、クラブに関わる全ての皆さまに感謝しています。今後は、他チームで陸上競技を続けていくことになりますが、資生堂ランニングクラブでの経験を活かして、向上心とチャレンジ精神を忘れずに陸上競技に取り組みたいと思います。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。」

●ジェプングティチ
「4年間ありがとうございました。応援いただいた全ての皆さまに感謝申し上げます。資生堂ランニングクラブの一員になれて良かったです。私はチームを退部しますが、これからはクイーンズ駅伝で優勝できるように応援しています。また皆さまにお会いできることを楽しみにしています。本当にありがとうございました。」

資生堂は3月31日付での退任スタッフ、引退・退部選手を発表した。 長きにわたって女子長距離の指導に貢献した永山忠幸・専任コーチが3月で定年退職し、退任となる。永山氏は1959年、熊本県生まれ。東農大時代には4年連続箱根駅伝に出走するなど実績を残した。2000年にワコールの監督となり、13年モスクワ世界選手権女子マラソン銅メダルで5000m・ハーフマラソンの元日本記録保持者である福士加代子や、東京五輪・パリ五輪マラソン代表の一山麻緒らを育成。22年に一山が同チームに移籍したのと同時に専任コーチに就任していた。 永山氏は「チームスローガン『強く、速く、美しく。』の精神を貫き、一念一心の想いで駆け抜け、2022年クイーンズ駅伝優勝並びに2024年パリオリンピック女子マラソン出場に微力ながら携わることができました」と振り返っている。 2020年4月からストレングスコーチを務めていた五味宏生氏も退任する。 また、柴田来夢の引退、前田海音とジュディ・ジェプングティチの退部も発表されている。柴田は京都・桂高からワコールを経て24年に資生堂へ。ワコール時代には全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)で1区を務めるなどしていた。「充実した競技人生を送ることができました」とコメント。今後は資生堂ジャパン株式会社で勤務する。 前田は2000年生まれの25歳で鹿児島女高から資生堂に入部。21年には全日本実業団対抗女子駅伝予選会(プリンセス駅伝)でアンカーを務めてトップ通過に貢献した。今後も他チームへ移籍して競技を続ける予定で「資生堂ランニングクラブでの経験を活かして、向上心とチャレンジ精神を忘れずに陸上競技に取り組みたいと思います」と意気込みをコメントしている。 23年に全日本実業団選手権5000m優勝、クイーンズ駅伝4区区間2位など実績のあるジェプングティチは益田東高(島根)卒の留学生。23年には日本選手権10000mにペースメーカーとして出場し、パリ五輪を目指した五島莉乃、髙島由香らの力走をアシスト。「これからはクイーンズ駅伝で優勝できるように応援しています」とエールを送った。 資生堂は22年にクイーンズ駅伝で優勝している強豪。昨年のクイーンズ駅伝では8位だった。

資生堂を退部する永山コーチ、選手3人らのコメント全文

●永山忠幸 専任コーチ 「日頃より資生堂ランニングクラブを応援して頂き、本当にありがとうございます。このたび2025年3月末日をもちまして65歳定年により、資生堂ランニングクラブの専任コーチを退任することになりました。在職中は、チームスローガン『強く、速く、美しく。』の精神を貫き、一念一心の想いで駆け抜け、2022年クイーンズ駅伝優勝並びに2024年パリオリンピック女子マラソン出場に微力ながら携わることができました。これもひとえに選手それぞれの努力の賜物とこれまで応援ご支援を頂いた方々並びに関係者との深い絆によるものだと確信しております。今後、資生堂ランニングクラブは、更なる飛躍を心がけ邁進して参りますので、引き続き、ご声援を賜ります様、宜しくお願い申し上げます。」 ●五味宏生 ストレングスコーチ 『2024年度をもちまして契約期間満了となりました。「世界で戦える選手を!」という目標を自分の中で立て関わらせて頂きましたが、その面においては全く貢献することができず、選手に申し訳ない気持ちでいっぱいです。日本の女子長距離選手と世界との差はとにかく「ストライド」です。走っているだけではこの差は埋まらないということは歴史が証明しています。その方向性は間違っていないと今も思っておりますが、「結果が全て」ですので方法を考えなおさないといけません。資生堂において、女子長距離選手をみる難しさ、楽しさを知ることができましたので、ここで得た経験をいかして目標を実現できるようさらに精進して参ります。ありがとうございました。』 ●柴田来夢 「いつも応援ありがとうございます。3月末をもって引退することを決断しました。個人としては大きな結果を残すことはできませんでしたが、多くの方々に支えていただいたおかげで、充実した競技人生を送ることができました。本当にありがとうございました。陸上競技を通して、出会った方々、選手の向上と成長を考え全力で指導、サポートをしてくださったスタッフ、そして一緒に走ってきたチームメンバーには感謝しています。陸上競技に向き合うことで培った精神力や集中力を活かし、これからは資生堂社員として新たな仕事に励み会社に恩返しできるよう精進していきます。今後とも、資生堂ランニングクラブの応援よろしくお願いいたします。今まで本当にありがとうございました。」 ●前田海音 「いつもたくさんの応援ありがとうございます。この度、3月末をもって資生堂ランニングクラブを退部することになりました。入社からの7年間で、たくさんの経験をさせていただき、競技者としても1人の人間としても成長することができました。大好きな陸上競技を通して出会ったチームの仲間やスタッフ、応援・支援していただいた方々など、クラブに関わる全ての皆さまに感謝しています。今後は、他チームで陸上競技を続けていくことになりますが、資生堂ランニングクラブでの経験を活かして、向上心とチャレンジ精神を忘れずに陸上競技に取り組みたいと思います。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。」 ●ジェプングティチ 「4年間ありがとうございました。応援いただいた全ての皆さまに感謝申し上げます。資生堂ランニングクラブの一員になれて良かったです。私はチームを退部しますが、これからはクイーンズ駅伝で優勝できるように応援しています。また皆さまにお会いできることを楽しみにしています。本当にありがとうございました。」

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