2025.02.02
◇第108回日本選手権・室内(2月1、2日/大阪城ホール)2日目
日本選手権室内の2日目が行われ、女子走高跳は津田シェリアイ(築地銀だこ)が1m83で優勝した。この大会5年ぶりの制覇となる。
練習が調子が良く「何も考えずに跳べた」という津田。1m71、74、77と1回で成功して優勝が決定。続く1m80も2回目で成功する。昨年は予選で1m80を跳んで以降、一度も“大台”に届かなかったこともあり安堵の表情を見せた。
さらに1m83は大きな浮きで1回での成功。自己記録を1cm上回る1m86もクリアはならなかったが、惜しい跳躍を見せた。
「久しぶりに出られて優勝できたのでうれしい」と笑顔を見せる津田。中学時代から期待されてきたジャンパーも28歳になった。2020年秋に右膝の靱帯断裂をはじめ、これまで何度もケガに泣いてきた。
「焦って無理をしてケガをして、の繰り返しでした」。昨年も左ハムストリングスを痛めたままシーズンを戦い終えたという。冬季練習前にようやく治療に専念。その後は「久しぶりに冬季らしい練習を積めました」。基礎的なウエイトトレーニングで全体を強化し、「特に腰回りが強くなった」。名伯楽・澤田一夫コーチから「ようやく跳躍選手らしくなってきた」と褒められたと笑う。
今季の最大目標は東京世界選手権。遠いのは承知の上で「どんどん自己ベストを跳びたい。1m90を何度も跳べるように」。ケガで挫折しても「辞めようとは思わなかった」と津田。「基本的にポジティブで、自分の強みもわかっていますし、可能性をずっと信じているので」。
今は髙橋渚(センコー)が頭一つ抜け出しているが「どれだけの方が覚えていらっしゃるかわかりませんが、私もまだまだやで」と復活の狼煙を上げた。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
2025.04.30
100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
-
2025.04.30
-
2025.04.29
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
2025.04.28
100mH田中佑美が国内初戦「ここから毎週のように緊張する」/織田記念
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
2025.04.30
100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」
福島千里や寺田明日香ら女子短距離を中心に数々の名選手を育成した中村宏之氏が4月29日に79歳で他界したことを受け、寺田が自身のSNSを更新して思いを綴った。 寺田は北海道・恵庭北高時代に中村氏の指導を受け、100mハード […]
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]
2025.04.30
新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!
「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]
2025.04.30
中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成
女子短距離で数々のトップ選手を育成した北海道ハイテクアスリートクラブ前監督の中村宏之氏が4月29日に逝去した。享年79。 中村氏は1945年6月9日生まれ。北海道・札幌東高,日体大で三段跳、走幅跳選手として活躍し、卒業後 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)