2025.01.31
1月30日、アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は、パリ五輪男子400mハードル代表のW.アピオ(フランス)にドーピングの居場所関連義務違反があったと報告。同選手に暫定資格停止処分を下すことを発表した。
アピオは17年にU20欧州選手権、19年にはU23欧州選手権で金メダルを獲得。東京五輪は準決勝に進出した。22年にはオレゴン世界選手権で3位と0.02秒差の47秒71で4位。惜しくもメダルは逃したが、直後の欧州選手権では2位に入っている。昨年、地元で行われたパリ五輪でも準決勝に進んだほか、フランス選手権ではこれまで5度優勝を誇る。
世界で活躍するトップアスリートは、競技場外検査を受ける義務があり、検査を実施するため3ヵ月ごとに選手自身がいつ、どこにいるかのスケジュールを調査期間に提出する。検査官が報告された場所に赴いた際に選手が不在だった場合は警告が与えられ、12ヵ月で累積3回の警告でドーピング違反となる。アピオもこれに該当し、暫定的に資格停止処分が下されることになった。今後、調査などを経て正式な処分が発表される。
アピオはこれまでにも女性への暴行により複数回告訴されている。
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