2025.01.02
◇第101回箱根駅伝・往路(東京・大手町~神奈川・箱根町/5区間107.5km)
第101回箱根駅伝の往路が行われ、2区で創価大の吉田響(4年)が1時間5分43秒の区間新を樹立した。
17位でタスキを受けた吉田は13人抜きの4位に浮上。駒大・篠原倖太朗、國學院大・平林清澄ら同学年ら、並み居るランナーを置き去りにした。区間賞は東京国際大のリチャード・エティーリ(2年)に譲ったが、区間2位の区間新。2区の日本人最高記録だった相澤晃(東洋大、現・旭化成)の1時間5分57秒でこれを上回った。
吉田は東海大翔洋高から東海大へ進学。1年目の箱根駅伝で5区区間2位で走った。その後、健康面と精神面を理由に東海大を退部。競技を辞めるつもりあったが、創価大へ編入。前回の箱根駅伝では5区区間9位の力走だった。「山の神になりたい」と公言していたが、最後の箱根路は2区へ。
「1時間5分20秒を目標にしていた」という吉田。前半の10~15kmは「余裕を持って走って、後半の8kmでタイムを押し上げて、先頭集団を拾っていくことをイメージした」と言う。区間新に「日本人歴代最高も出せてホッとしましたが、ただ自分の仕事である先頭まで順位を押し上げることと区間賞が取れず本当に悔しい」と振り返る。
「前半抑えていく作戦だったので、なかなか前の集団が追えなくて、苦しかったんですけど、後半になるにつれて少しずつ前の選手を回収して走ることができたので、それがモチベーションになって、きつくなってもさらに元気になって走ることができたので、自分の理想通りのレースができたんじゃないかなと思います」
5区ではなく2区での出場に、「3年間ずっと山の神になることを目標にして頑張ってきて、今季ももちろん山の神に絶対なるんだという目標でやってきました」。
だが、トラック、駅伝の結果を経て「本当に苦しい1年間。自分のいいパフォーマンスを全部発揮するためには2区。監督と相談しました」と明かし、「気持ちを押し殺して、絶対にチームを勝たすために、最後に笑って終われるために、恩返しのために、絶対に2区で区間新を出して優勝したいと思って走りました」と強い気持ちを見せた。
もちろん、最後まで「山の神になれなかったのは悔しいです」と吉田。その思いに応えるべく、創価大は往路を5位で終えた。
吉田は「プロランナーになって、ロス五輪のマラソンで入賞するのが自分の夢。絶対に叶えたい」と力強く語った。
創価大は今年度、出雲駅伝、全日本大学駅伝ともに4位と奮闘。吉田は出雲で2区区間賞、全日本は2区区間2位で貢献していた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.31
これが世界メダリストの走り!ケジェルチャが25人ごぼう抜きで30万円ゲット
2025.12.31
棒高跳デュプランティスがジャーナリスト投票2年連続で年間MVP受賞
-
2025.12.30
2025.12.30
城西大が2冠達成!2区・本間香が区間新、順位下げるも7区で再逆転/富士山女子駅伝
-
2025.12.30
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.21
早大が来春入部選手発表!高校駅伝1区激闘の増子陽太、新妻、本田がそろって加入!
-
2025.12.14
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.31
これが世界メダリストの走り!ケジェルチャが25人ごぼう抜きで30万円ゲット
TBSでオールスター体育祭が放送され、番組内では「オールスター感謝祭」でもおなじみの赤坂5丁目ミニマラソンが行われた。 レースには1991年東京世界選手権男子マラソン金メダリストで65歳になった谷口浩美さん、レジェンドラ […]
2025.12.31
棒高跳デュプランティスがジャーナリスト投票2年連続で年間MVP受賞
国際スポーツプレス協会(AIPS)のアスリート・オブ・ザ・イヤーが12月30日に発表され、男子棒高跳のA.デュプランティス(スウェーデン)が「男子・アスリート・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた。 121カ国836人のジャーナ […]
2025.12.31
逆境はねのけ初優勝の城西大「選手たちの思いが強かった」 ルーキー3人が区間賞/富士山女子駅伝
◇全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝、12月30日/静岡・富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場:7区間43.4km) 学生女子駅伝2大タイトルの一つ、富士山女子駅伝が行われ、城西大が2時間22分36秒で初 […]
2025.12.31
箱根駅伝 ご当地選手をチェック! 福岡市出身6人が登録 川崎市、新潟市、姫路市、北九州市からも多数エントリー 徳島県から4年ぶり箱根路なるか
2026年1月2、3日に開催される第102回箱根駅伝のスタートまであと2日。12月29日には各チームの区間エントリーも発表された。 今回も登録された21チーム336人全員にアンケートを実施。その回答を元に出身地を都道府県 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳
