HOME 国内

2024.10.06

朝原宣治さんが走りに込める思い「おっさんたちを刺激にして」18年に“復帰”「慣れ始めてきた」/リレフェス
朝原宣治さんが走りに込める思い「おっさんたちを刺激にして」18年に“復帰”「慣れ始めてきた」/リレフェス

リレーフェスティバルに出場した朝原宣治さん。右はマスターズM50の100m日本記録保持者・赤堀弘晃さん

◇みんなでつなごうリレーフェスティバル2024(10月5日~6日/東京・国立競技場)

リレーフェスティバル(リレフェス)で行われた男子4×100mリレーにマスターズレジェンドが出場。アンカーに朝原宣治さんを据えたチームは、非公認ながらM50の世界記録を上回る43秒58をマークした。

北京五輪4×100mリレー銀メダリスト日本陸上界のレジェンド・朝原さんは今年、追い風参考ながら10秒93(+3.3)をマークして大きな注目を集めた。

広告の下にコンテンツが続きます

この日も北京五輪を彷彿されるアンカーの走り。引退してから初の国立競技場。「モンド社製のトラックですごく走りやすかったですが、80mくらいで脚がピクッてなったので緩めました」と苦笑いを浮かべる。

52歳になった朝原さんは2008年に引退し、10年の時を経て“復帰”。2018年に世界マスターズに参戦するためにマスターズ陸上に挑戦し、「魅力に取り憑かれていきました」と話す。

「やっぱり陸上は奥が深くて、現役の時と同じようにはできないし、回復力も時間もないですが、工夫しながら新しい発見をしていく楽しさは一緒です」

誰もが仕事をしながらマスターズ陸上で日々『自分超え』のために研鑽を積む。「時間が取れないからこそ、次空いた時間にこれをしよう」と考え、「年に4回くらい試合に出ますが、それがあるから(お酒を)飲むときも健康を維持できます」と笑う。

今年、10秒台をマークするまでになり、18年に比べて「少し停滞して難しいと思う時期もありましたが、今のほうが身体が慣れてきて、今年に入ってから100mを走る体力がついてきました」。

再び走り続け、進化している姿を見せることで、伝えたい思いもある。

「シューズが良くなっているなか、おじさんですけど現役時代よりも約1秒以内で収まっています。現役選手のみんなも、技術や工夫で、本当はもっと行けるんじゃないかと思うんです。おっさんたちもいろいろ頑張っているので刺激にしてもらえれば」

それに加え、「少し下の世代は陸上から離れてしまう人もいるけど、ちょっとでも続けながら楽しんでできるという雰囲気も作れたら」とも。

来年は東京で世界選手権が控え「ちょうど良い機会」と陸上の発展や盛り上げに一役買っていく。

◇みんなでつなごうリレーフェスティバル2024(10月5日~6日/東京・国立競技場) リレーフェスティバル(リレフェス)で行われた男子4×100mリレーにマスターズレジェンドが出場。アンカーに朝原宣治さんを据えたチームは、非公認ながらM50の世界記録を上回る43秒58をマークした。 北京五輪4×100mリレー銀メダリスト日本陸上界のレジェンド・朝原さんは今年、追い風参考ながら10秒93(+3.3)をマークして大きな注目を集めた。 この日も北京五輪を彷彿されるアンカーの走り。引退してから初の国立競技場。「モンド社製のトラックですごく走りやすかったですが、80mくらいで脚がピクッてなったので緩めました」と苦笑いを浮かべる。 52歳になった朝原さんは2008年に引退し、10年の時を経て“復帰”。2018年に世界マスターズに参戦するためにマスターズ陸上に挑戦し、「魅力に取り憑かれていきました」と話す。 「やっぱり陸上は奥が深くて、現役の時と同じようにはできないし、回復力も時間もないですが、工夫しながら新しい発見をしていく楽しさは一緒です」 誰もが仕事をしながらマスターズ陸上で日々『自分超え』のために研鑽を積む。「時間が取れないからこそ、次空いた時間にこれをしよう」と考え、「年に4回くらい試合に出ますが、それがあるから(お酒を)飲むときも健康を維持できます」と笑う。 今年、10秒台をマークするまでになり、18年に比べて「少し停滞して難しいと思う時期もありましたが、今のほうが身体が慣れてきて、今年に入ってから100mを走る体力がついてきました」。 再び走り続け、進化している姿を見せることで、伝えたい思いもある。 「シューズが良くなっているなか、おじさんですけど現役時代よりも約1秒以内で収まっています。現役選手のみんなも、技術や工夫で、本当はもっと行けるんじゃないかと思うんです。おっさんたちもいろいろ頑張っているので刺激にしてもらえれば」 それに加え、「少し下の世代は陸上から離れてしまう人もいるけど、ちょっとでも続けながら楽しんでできるという雰囲気も作れたら」とも。 来年は東京で世界選手権が控え「ちょうど良い機会」と陸上の発展や盛り上げに一役買っていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.10

前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]

NEWS 15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

2025.12.10

15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]

NEWS 99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

2025.12.10

99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]

NEWS 第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

2025.12.10

第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

関東学生陸上競技連盟が12月10日、第102回箱根駅伝の開催要項を発表し、テレビ中継する日本テレビの放送についても合わせて発表された。 2026年1月2日の往路、3日の復路ともに7時から生中継。放送センターでの解説は往路 […]

NEWS 初V狙う國學院大・前田康弘監督「チーム一丸でチャレンジ」 10年前の予選会敗退から変貌「支えてくれた人のために」/箱根駅伝

2025.12.10

初V狙う國學院大・前田康弘監督「チーム一丸でチャレンジ」 10年前の予選会敗退から変貌「支えてくれた人のために」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 出雲駅伝で2連覇を飾り、初優勝を狙う國學院大・前田康弘監督は「今年の第102回は優勝を目指して、チーム一丸となってチャレンジし […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top