HOME 海外、五輪

2024.08.10

400mH「3強対決」ベンジャミンが初戴冠!46秒46で「ついに金メダルを取れた」/パリ五輪
400mH「3強対決」ベンジャミンが初戴冠!46秒46で「ついに金メダルを取れた」/パリ五輪

初の金メダルを獲得した男子400mHのベンジャミン。右後方は2位のワルホルム

【動画】ついに金!男子400mHで優勝したベンジャミンの走りをチェック!

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)9日目 パリ五輪・陸上競技9日目のイブニングセッションに行われ、男子400mハードルはライ・ベンジャミン(米国)が46秒46で世界大会初の金メダルに輝いた。 8レーンに入ったベンジャミンは、1つ内側の世界記録保持者のカールステン・ワルホルム(ノルウェー)、3レーンのアリソン・ドス・サントス(ブラジル)との「3強」対決で、ほぼ同じタイミングでハードルを越えていく。特に前半型のワルホルムに追いつかせなかったことで、得意の後半が生きた。 8台目でややリードを奪うと、9台目、10台目と跳ぶごとにその差を広げていく。ラスト5mで勝利を確信し、「『ちょっと待て、本当にできるんだ』と思った」。そして念願のVフィニッシュ。「ついに金メダルを獲得できた、信じられない。ちょうど家族も友達もここにいる。彼らの前で金メダルを獲得できたことは、とても大きな意味がある。とても興奮しています」と万感の表情で国旗を掲げた。 南カリフォルニア大出身で、在学中からマイケル・ノーマンとともに注目を集めた。世界大会デビューだった2019年ドーハ世界選手権で銀メダルを獲得すると、21年東京五輪銀、22年オレゴン世界選手権銀、23年ブダペスト世界選手権銅と、4大会連続でメダルを獲得してきた。 タイムも東京ではワルホルムの世界初の46秒切りとなる45秒94に次ぐ、世界歴代2位の46秒17をはじめ、46秒台を何度も記録。ドス・サントスを含めて、この種目の高速化を牽引する1人だ。 4×400mリレーでは東京五輪をはじめ何度も手にした金メダルを、個人でようやく手にした27歳は、「やってきたことが正しかったと証明することができた」と笑顔で振り返った。

【動画】ついに金!男子400mHで優勝したベンジャミンの走りをチェック!

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.28

2月に名古屋アジア大会・競歩のリハーサル大会 名古屋市の特設コースで実施

愛知陸協は、26年2月21日に名古屋市で第15回愛知競歩競技会を行うと発表した。 愛知競歩競技会は、これまでパロマ瑞穂北陸上競技場や知多運動公園陸上競技場(Bフードサイエンス1969知多スタジアム)などトラックで実施され […]

NEWS 箱根駅伝Stories/人一倍練習をこなして成長した駒大・伊藤蒼唯 夏場のケガを乗り越え「身体で感覚を思い出せた」

2025.12.28

箱根駅伝Stories/人一倍練習をこなして成長した駒大・伊藤蒼唯 夏場のケガを乗り越え「身体で感覚を思い出せた」

ケガを乗り越え伊勢路でブレイク 1年時の箱根駅伝での区間賞以降、駅伝でも個人レースでも安定した成績は残せてきたが、「1位」を取り切れていなかった。呼応するように、チームも学生駅伝が4大会連続の2位。「勝ち切る」というテー […]

NEWS 箱根駅伝Stories/3連覇に挑む青学大の絶対エース・黒田朝日 「チームが勝つために最大限の走りがしたい」

2025.12.28

箱根駅伝Stories/3連覇に挑む青学大の絶対エース・黒田朝日 「チームが勝つために最大限の走りがしたい」

「前回の自分を超える走りを」 駅伝シーズンに入り、出雲では7位と、2015年の箱根初優勝以降で見ると、学生三大駅伝で初めてトップ5から陥落。試合後のミーティングでは、「もっと全員が駅伝で戦う気持ちを持たないといけない」と […]

NEWS トヨタ自動車、旭化成、Hondaの「3強」が中心!第70回記念大会を制するのは?日本代表たちの激走にも注目/ニューイヤー駅伝

2025.12.28

トヨタ自動車、旭化成、Hondaの「3強」が中心!第70回記念大会を制するのは?日本代表たちの激走にも注目/ニューイヤー駅伝

◇第70回全日本実業団対抗駅伝(1月1日/群馬県庁前発着・7区間100km) 第70回の節目を迎える全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝inぐんま)は2026年1月1日、群馬県前橋市の群馬県庁を発着点とする7区間100 […]

NEWS ミュンヘン五輪ハンマー投金メダルのボンダルチュク氏が死去 引退後はセディフ、カツバーグらを指導

2025.12.28

ミュンヘン五輪ハンマー投金メダルのボンダルチュク氏が死去 引退後はセディフ、カツバーグらを指導

男子ハンマー投のA.ボンダルチュク氏(ソ連/ウクライナ)が亡くなった。85歳だった。 ボンダルチュク氏は1972年のミュンヘン五輪の金メダリスト。1969年に当時の世界記録75m48を投げ、史上初めて75m台を記録した選 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top