2024.06.16
◇インターハイ北関東地区大会(6月14~17日/東京・駒沢陸上競技場、大井陸上競技場)2日目
福岡インターハイを懸けた北関東地区大会の2日目が行われ、男子400mハードルは橋本悠(東農大二3群馬)が51秒08の好記録で2連覇を飾った。
午前中から30度超のコンディションで、昼過ぎの予選(54秒42)で、「暑さにやられてかなりバテてしまっていました」と橋本。大会1週間前に風邪をひいてしまった影響もあり、自己ベストを更新する走りにも満足していなかった。
5レーンから飛び出した決勝は、5台目までは14歩で押したが、「バランスが崩れるのが怖かったです」とそれ以降は逆脚の15歩に変更。「7台目までいきたかったのですが…」とプランとは違う走りとなったものの、終始独走での好記録だった。
逆脚が得意でこれまでは前半から15歩で走っていたが、「体力のある前半で、スピードが上がると15歩だと詰まってしまっていました」。練習で14歩を取り入れるようになり、先週の群馬県選手権で初実戦した。「感覚も良かったです。インターハイまでには完成させたいです」と意気込む。
昨年の鹿児島特別国体の少年男子A300mハードルで3位、110mハードルではU18大会(U20規格)優勝の実力者。しかし、直後の南関東地区大会の400mハードルでは菊田響生(法政二3神奈川)が50秒56をマークし、「めちゃくちゃ意識していますね。50秒台を先に出されてしまいました」と対抗心を燃やす。
110mハードルも優勝を狙っており、「北関東は通過点だと思っています。U20日本選手権やインターハイでは誰にも負けない走りをしたいです」と闘志を燃やした。
このほか、男子の4×100mリレーでつくば秀英(茨城)が40秒20の茨城県高校新、大会新で優勝。男子砲丸投では石井敏斗(西武台3埼玉)が6投目に15m03をマークして逆転優勝し、女子400mハードルは矢島杏紀(所沢西3埼玉)が61秒01で制した。女子4×100mリレーは伊奈総合(埼玉)が46秒44で優勝を飾り、女子円盤投は藤田結愛(東洋大牛久2茨城)が42m26で快勝している。
全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
インターハイ北関東大会優勝者一覧をチェック!
●男子 100m 小室歩久斗(つくば秀英3茨城) 10秒50(-0.8) 400m 印南智史(小山3栃木) 47秒57 1500m 曽我瑛(東農大二2群馬) 4分03秒89 5000m 井坂光(水戸葵陵3茨城) 14分27秒97 400mH 橋本悠(東農大二3群馬) 51秒08 4×100mR つくば秀英(茨城)40秒20=大会新 棒高跳 齋藤成輝(樹徳2群馬) 4m70 走幅跳 二村颯汰(作新学院2栃木) 7m26(+0.9) ハンマー投 富田凉桜(進修館3埼玉) 59m42 八種競技 神永昂季(宇都宮南3栃木) 5414点 [adinserter block="4"] ●女子 100m 村上珠梨(作新学院3栃木) 12秒00(-0.6) 400m 柴田弥聖(茨城キリスト2茨城) 55秒42 1500m 成瀬結菜(昌平3埼玉) 4分28秒94 400mH 矢島杏紀(所沢西3埼玉) 1分01秒01 5000mW 宮崎絢香(宇都宮女3栃木) 24分44秒72 4×100mR 伊奈総合(埼玉) 46秒44 走高跳 髙橋美月(埼玉栄3埼玉) 1m76 棒高跳 渡邊紗莱(大宮東2埼玉) 3m80 円盤投 藤田結愛(東洋大牛久2茨城) 42m26 やり投 佐藤和奏(花咲徳栄3埼玉) 46m35RECOMMENDED おすすめの記事
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