2024.05.03
◇第108回日本選手権10000m(5月3日/小笠山総合運動公園静岡スタジアム)
パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・エコパで行われ、女子は五島莉乃(資生堂)が日本歴代6位の30分53秒31で初優勝を飾った。
序盤からペースメーカーがパリ五輪の参加標準記録(30分40秒00)を狙うペースで牽引する中、1200m過ぎに五島と小海遥(第一生命グループ)の2人に絞られたレースとなる。資生堂のチームメート、ジュディ・ジェプンゲティチがペースメーカーだったこともあり、「心強い気持ちでレースに臨むことができました」と五島。小海が少し離れて、ややペースが落ち着いた5300m手前で、五島がペースメーカーを追い抜いて先頭に出た。
その後は単独走で、トラック内側のライトでペースを知らせる電子ペーサー(ウェーブライト)とほぼ並走する形が続いたが、7000m手前から遅れ始める。終盤まで粘り抜いて、自己記録を5秒以上更新するも「パリ五輪の標準記録を切って優勝することが目標でした。タイムを切ることができず、悔しさが残るレースだったと思います」。レース後は、大粒の涙が止まらなかった。
2022年オレゴン、23年ブダペスト世界選手権で世界の舞台を経験した26歳。1月の都道府県対抗女子駅伝では1区で区間賞を獲得し、3月末に米国で5000mに出場して15分22秒33をマークするなど力を付けてきた。
日本陸連の定める代表内定条件は参加標準記録突破と優勝。参加標準記録には届かず即内定とはならなかったが、ワールドランキング(Road to Paris)でターゲットナンバー(出場枠)27のうち、5月2日時点で五島は27番目に位置している。「後はランキングを祈っているだけ。夢が夢で終わらないように、また練習を積んで頑張りたい」。最後まであきらめずにこれからも走り続けていく。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.16
2025.11.10
日本テレビ菅谷大介アナウンサーが死去 53歳 箱根駅伝のスタート、フィニッシュ実況も担当
-
2025.11.10
-
2025.11.09
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.16
國學院大のルーキー・野田顕臣がU20日本最高1時間1分29秒!「自分ができるところまでアピールを」/上尾ハーフ
第38回上尾シティハーフマラソンは11月16日、埼玉県上尾市内で行われ、大学生男子の部は青木瑠郁(國學院大)が1時間0分45秒の日本人学生歴代10位タイの好記録で優勝した。國學院大のルーキー・野田顕臣がU20日本最高記録 […]
2025.11.16
駒大・桑田駿介は積極レースで2位 伊勢路出走なく「箱根ではチームの役に立つ走りを」/上尾ハーフ
第38回上尾シティハーフマラソンは11月16日、埼玉県上尾市内で行われ、大学生男子の部は青木瑠郁(國學院大)が1時間0分45秒の日本人学生歴代10位タイの好記録で優勝した。桑田駿介(駒大)が3秒差の2位に入った。 強い覚 […]
2025.11.16
國學院大・青木瑠郁が1時間0分45秒で競り勝つ! 流れを戻すために「勝てたことが大きかった」/上尾ハーフ
第38回上尾シティハーフマラソンは11月16日、埼玉県上尾市内で行われ、大学生男子の部は青木瑠郁(國學院大)が1時間0分45秒の日本人学生歴代10位タイの好記録で優勝した。 風がなく、気温が上がり切る前にスタートしたレー […]
2025.11.16
【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(九州共立大1)70m04=U20歴代5位
11月15日、九州共立大学陸上競技場で第1回九州共立大投てき競技会が行われ、U20規格(6kg)で実施された男子ハンマー投において、アツオビン・アンドリュウ(九州共立大1)が70m04のU20歴代5位の記録をマークした。 […]
2025.11.15
仙台育英高・長森結愛が3000m高1歴代2位の9分04秒77! 米澤奈々香 4年ぶり自己新の5000m15分26秒64/日体大長距離競技会
11月15日、神奈川横浜市の日体大健志台陸上競技場で第324回日体大長距離競技会兼第18回NITTAIDAII Challenge Gamesが行われ、NCG女子3000mでは高校1年生の長森結愛(仙台育英高・宮城)が留 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025