2024.03.26
日本陸連が3月26日に理事会を開き、競技規則などの改定が承認された。
大きな変更点としては、これまで室内競技会として行われてきた競技会の代わりに、1周200mのショートトラック種目として置き換えることが決まった。
これは昨年11月に世界陸連がルールを変更したことに合わせたもので、従来の屋内競技場だけでなく、屋外に設置された200mトラックで行われた大会についても、「ショートトラック」競技として記録・ランキングを公認することになった。ショートトラックはコーナーが急であり、また走路に傾斜(バンク)もつけられていることから、1周400mのトラックでの記録とは区分される。
陸上界ではかつて屋外と室内は競技環境の違いから比較できないとして、世界記録や日本記録を別々に設定していたが、近年では都市内やショッピングモール内で開催される競技会も増えており、施設の再定義の必要に迫られていたことが背景にあった。
このルール改定により、これまで室内日本記録として扱われてきた記録は屋外での記録と統合され、男子60mの日本記録は多田修平(住友電工)が今年3月の世界室内選手権でマークした6秒52となる。一方、田中希実(New Balance)が世界室内選手権で出した3000m8分36秒03は、24年3月で日本記録として扱われているが、新年度からはショートトラックの日本記録として認定されることになり、400mトラックでは田中が21年に出した8分40秒84が日本記録として扱われる。
ショートトラックの日本記録をcheck!
男子種目 | 記録 | 氏名 | 所属 | 期日 |
200m | 20.63i | 伊東浩司 | 富士通 | 99.3.5 |
400m | 45.76i | 苅部俊二 | 富士通 | 97.3.9 |
800m | 1.47.78i | 川元奨 | スズキ浜松AC | 18.2.3 |
1000m | 2.21.99i | 石井優吉 | ペンシルベニア州立大 | 23.1.14 |
1500m | 3.39.51i | 荒井七海 | Honda | 20.2.27 |
1マイル | 3.54.84i | 青木涼真 | Honda | 24.2.10 |
3000m | 7.42.56i | 佐藤圭汰 | 駒大 | 24.2.11 |
5000m | 13.09.45i | 佐藤圭汰 | 駒大 | 24.1.26 |
5000mW | 21.10.31i | 酒井浩文 | 飯田広域消防署 | 87.3.7 |
4x200mR | 1.27.04i | 法大 | 91.3.3 | |
(岩永恒,杉本龍勇,増川邦明,加藤晴康) | ||||
4x400mR | 3.05.90i | 日本 | 99.3.6 | |
髙橋和裕 小坂田淳 簡優好 苅部俊二 | 早大 大阪ガス 富士通 富士通 | |||
4x800mR | 8.48.6i | リッカー | 61.3.19 | |
(川崎俊二,中尾勝美,川庄進,杉崎隆志) | ||||
七種競技 | 5831i | 中村明彦 | スズキ浜松AC | 16.2.20~21 |
女子
種目 | 記録 | 氏名 | 所属 | 期日 |
200m | 24.11i | 新井初佳 | ピップフジモト | 00.2.26 |
400m | 53.64i | 丹野麻美 | 福島大 | 05.3.1 |
800m | 2.00.78i | 杉森美保 | 京セラ | 03.2.22 |
1000m | - | - | - | - |
1500m | 4.08.46i | 田中希実 | NewBalance | 24.2.4 |
1マイル | 4.28.94i | 田中希実 | 豊田自動織機 | 23.2.4 |
3000m | 8.36.03i | 田中希実 | NewBalance | 24.3.2 |
5000m | 15.23.87i | 矢田みくに | デンソー | 22.2.27 |
5000mW | 12.42.65i | 佐藤優子 | 資生堂 | 94.2.11 |
4x200mR | 1.42.80i | 日本選抜 | 91.3.3 | |
北川政代 野村綾子 横山公子 熊田恭子 | 大体大 日体大 添上高・奈良 埼玉栄高・埼玉 | |||
4x400mR | 3.38.43i | 日本 | 03.2.22 | |
木田真有 藤巻理奈 吉田真希子 杉森美保 | 福島大 日体大 福島大TC 京セラ | |||
4x800mR | - | - | - | - |
五種競技 | 4073 | 中田有紀 | 日本保育サービス | 07.1.27~28 |
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.05.15
-
2025.05.15
-
2025.05.15
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.15
NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会
第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会