2024.02.29
プロランナーの川内優輝(あおいおニッセイ同和損保、36歳)が29日、都内で行われたイベントに参加し、近況などを語った。
脚の故障で前週の大阪マラソンなどを欠場しており、「10日間ほど休んでジョグは始めていますが、スピードを出す練習まではもう少し」。それでも、毎週のようにゲストランナーで呼ばれている大会にはファンランで参加するそうで、しっかり走るのは、4月中旬のかすみがうらマラソンぐらいからの見込みという。
2年前のゴールドコーストマラソンで膝を痛めたのをはじめ、数週間の休養を余儀なくされた大きなケガはこの4年間で3回目あるそうで、「年齢を重ねてきた影響もあると思うので、科学的なデータも活用してリハビリやコンディショニングを考えていなかい」と話した。
この日は、アンバサダーに就任したランニングGPSウォッチ「Garmin(ガーミン)」のトークイベントに参加。
「私は2010年からガーミンを使っています。ガーミンの一番の良さは距離が計測できること。公園など距離がわからないコースでもどれだけの走行距離だったかがわかり、自由自在に走れる。ガーミンの使用期間はもう13年半と長く、プロになってからスポンサーのお声がかからないかずっと期待していたのですが、ようやくアンバサダーに就任させていただくことになりました。これもMGCの効果でしょうか」と川内。
昨年10月に行われたMGC(パリ五輪マラソン日本代表選考会)では4位ながら健在ぶりを示して大絶賛を受け、「MGC後、いろんな方から声を掛けられることがますます多くなり、レースでテレビに長く映るのは幅広い層の方々への影響力や発信力がすごいことを改めて感じた」とも。
MGCファイナルチャレンジの男子最終戦となる3日後の東京マラソンの結果次第で川内がパリ五輪の補欠になる可能性は残っており、「(東京マラソンでは)伏兵が登場してくるような気もしますが、僕のこと(五輪補欠の有無)はともかく、ニュートラルな気持ちで結果を待ちたい」。
当面はケガを治していい体調に戻すことが先決。ランナーにとってトレーニングとともに食事や休養が大切な要素で、常に7時間半の睡眠を確保している川内は、「ガーミンの最新モデルには睡眠の質を測る機能があるのがありがたい。僕は睡眠の質が高いタイプなのでリカバリーも早いのですが、朝方は睡眠が浅いデータが出ているのでまだ改善する余地がありそう。今後もしっかり睡眠の質をチェックしていきたい」と話す。
3月5日で37歳を迎えるレジェンドは、科学の力でコンディションを整えながらまだまだ日本のマラソン界に刺激を与えてくれそうだ。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.06
世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権
-
2025.07.06
-
2025.07.06
-
2025.07.05
-
2025.07.02
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
-
2025.06.23
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.07
鵜澤飛羽が自己タイの20秒12で3連覇「東京世界選手権は男子200mの決勝を走りたい!」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子200mは鵜澤飛羽(JAL)が3連覇を達成。2大会連続の世界選手権代表に内定した。 広告の下に […]
2025.07.06
世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が3日間にわたって行われた。 広告の下にコンテンツが続きます 今大会で東京世界選手権の新規内定者は、男子200mの鵜 […]
2025.07.06
100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で初優勝を飾った。 広告の下にコン […]
2025.07.06
100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で大会初優勝を飾った。 広告の下に […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会