第2回目を迎えたアディダス ジャパン主催のランニングイベント「ADIDAS TOKYO CITY RUN 2024」が2月23日、東京都新宿区の明治神宮外苑特設コースで行われた。
冷たい雨が降り続くコンディションの中で行われた最終種目の招待5kmの女子は、高校1年生の久保凛(東大阪大敬愛高)が16分22秒で優勝した。2位は2秒差で大学1年の野田真理耶(大東大)が続き、飛田凜香(第一生命グループ)が16分28秒で3位に入った。
昨年のインターハイ800m女王が、5kmレースで力強い走りを見せた。「5kmという長い距離ですが、実業団や学生の方と走るいい機会なので挑戦したい」と、大阪から遠征。終盤まで野田らが引っ張る先頭集団にしっかりとつき、ラストで「気持ちで負けない」と持ち味のスピードを発揮。見事にVテープを切った。
「競り勝てて、自分の今の全力を出し切って優勝できたので、とてもうれしかったです」と笑顔をのぞかせて振り返った。
中学時代は全中を制し、高校に入っても頂点に立つなど、主戦場は800m。だが、だが、9月の近畿高校ユースを高1歴代2位の2分06秒05で制してトラックシーズンを締めくくると、その後は駅伝へ。地区代表として全国高校駅伝初出場を果たしたチームの主軸となった。
12月に盲腸の手術をした影響で本番は補欠に回ったが、年明けの全国都道府県対抗女子駅伝では7区で年末に果たせなかった都大路を駆け抜け、区間6位と好走している。近畿高校駅伝では1区(6km)で19分38秒(区間2位)をマーク。「中学の頃よりも練習の距離が少し長くなったので、対応できていると思います」と自身の成長を感じている。
また、スタミナとスピードのバランスについても、「長い距離を走れるからこそ短い距離も走れるし、短い距離を走れるからこそ長い距離も走れます。冬季は長い距離を積んで、それをトラックに生かしたいです」。あこがれの田中希実(New Balance)のように、さまざまな距離をこなせるランナーを目指しつつ、その力を800mにつなげて「五輪に出場するなど世界に通用する選手になることが目標」と力強い。
今季のターゲットは「インターハイの800mで2連覇することと、日の丸を背負うこと」ときっぱり。再びの高校日本一とU20世界選手権を視野に入れ、トラックシーズンに備える。
ADIDAS TOKYO CITY RUN 2024 ADIZERO 5K SPECIAL RACE 男子のフィニッシュシーンはこちら!
https://twitter.com/Getsuriku/status/1760930237196763368RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.26
-
2025.11.26
-
2025.11.25
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.26
熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導
熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]
2025.11.26
世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里
日本陸連は11月26日、第46回世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日/米国・タラハシー)の男女U20日本代表代表選考会(11月30日/京都)の確定エントリーリストを発表した。 男子は当初エントリーしていた24 […]
2025.11.26
パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定
男子短距離のQ.ウィルソン(米国)がメリーランド大へ入学することが発表された。 ウィルソンは2008年生まれの17歳。23年ごろから400mで頭角を現し、同年の米国室内選手権で優勝するなど注目を浴びた。今年6月には400 […]
2025.11.26
男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」
2016年リオ五輪の男子3000m障害で銀メダルに輝いたE.ジャガー(米国)が引退を表明した。 ジャガーは35歳。ジュニア時代には中長距離でU20世界選手権1500m7位などの成績を収め、シニアでは3000m障害で世界的 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025