2月4日、第76回香川丸亀国際ハーフマラソンが、香川県立丸亀競技場付属ハーフマラソンコースで行われ、駒大の新主将・篠原倖太朗が日本人トップの8位に入った。
前回大会で1時間0分11秒の日本人学生最高記録をマークした篠原は、今年に入ってから箱根駅伝で1区区間賞、都道府県対抗男子駅伝でも3区4位と好走を続けている。今回は日本記録(1時間0分00秒)をも上回る従来の日本学生記録(59分48秒)をターゲットに掲げてこのレースに備えてきた。
しかし、直前の徳之島合宿で左脚を痛めてしまう。「出るか出ないかはギリギリ(の判断)でした。丸亀に入って、最後の刺激を入れて痛みが出たら止めようと話していたのですが、それほど痛みが出なかったので出場しました」。大八木弘明総監督がこう話すように、決して万全な状態とはいえなかった。
「何本か練習を消化できなかったぶん、不安があった」と、レース後に篠原も心境を明かす。
それでも、スタート直後から先頭を窺える位置でレースを進めた。
5km通過は14分23秒と目標ペースよりも少し遅かったものの、5kmから10kmは14分02秒とペースアップ。途中でアモス・ベット(東京国際大)と接触するアクシデントもあったが、「タイムロスはありましたけど、脚を痛めることもなかった。柔道をやっていたのがよかったかなと思います(笑)。後ろとの差を確認し冷静に対処しました」と、動じることはなかった。
中間点を過ぎて、リチャード・エティーリ(東京国際大)やアレクサンダー・ムティソ(NDソフト)ら外国人勢が形勢する先頭集団には遅れをとってしまう。
「ついていこうと思ったんですけど、少し脚に不安な部分があり、何回か攣りかけたので、大きく崩れてしまう可能性があった。なので、ペースを落とすというか、ついていかないという判断をしました」
ここでも、自身の状態と向き合って冷静な選択を取った。
並走していた田村友佑(黒崎播磨)を振り切ってからは単独走になりペースの維持が難しい状況となりながらも、実業団勢を差し置いて日本人トップの座は守り抜き、1時間1分04秒で8位に入った。
「日本人トップは良かったです。この連戦のなかで、これだけ走れればギリギリ及第点かなと思います」と、篠原は喜びを口にする。ただ、「日本人学生最高ではなくて、学生記録を狙っていたので、少し残念な結果にはなりました。自分の前に3人ぐらい留学生がいましたよね。悔しいです」と、悔しさをあらわにしていた。
大八木総監督も「最低限の走りだったが、後半が伸びなかった。1人になってから上げていけたら本当に強いんだけど。スピードは少しずつついてきたけど、次の課題ですね」と反省点を挙げる。
とはいえ、万全な状態ではなくてもきっちりと強さを示した。今後は2月15日から米国・アルバカーキーで合宿をし、3月16日にロサンゼルスで行われる中長距離の競技会「The TEN」で10000mのレースに臨むという。
駒大は箱根駅伝では優勝を逃しはしたが、丸亀ハーフでは伊藤蒼唯も1時間1分16秒の自己ベストで14位と好走した。
「どんなに小さい勝利でもおろそかにせず、積み上げていった結果として(学生駅伝)3冠を成し遂げられればいいなと思っています」と篠原。
初春の讃岐路は、チームとしても新シーズンに向けて弾みを付けるレースになっただろう。
文/和田悟志
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.03.22
住友電工・村本一樹が兵庫実業団選手権で現役引退 兵庫県立大などで長距離を中心に活躍
2026.03.22
宮崎県記録会にトップ選手が多数! 山縣亮太、飯塚翔太、井戸アビゲイル風果らが出場
-
2026.03.21
-
2026.03.21
-
2026.03.21
-
2026.03.21
-
2026.03.21
2026.03.16
GMO・吉田圭太と100mHの安達楓恋が結婚!「これからも二人で」青学大の先輩後輩
2026.03.16
ニューイヤー駅伝 27年からインターナショナル区間を選択制に! アンカー7区は距離延長
-
2026.03.15
-
2026.03.16
-
2026.03.15
-
2026.02.27
-
2026.03.16
-
2026.03.07
-
2026.03.01
Latest articles 最新の記事
2026.03.22
住友電工・村本一樹が兵庫実業団選手権で現役引退 兵庫県立大などで長距離を中心に活躍
男子長距離の村本一樹(住友電工)が3月21日、同日に兵庫・尼崎市ベイコム陸上競技場で行われた兵庫実業団選手権をもって現役を引退すると自身のSNSで発表した。 村本は兵庫県出身。兵庫・星陵高を経て、兵庫県大に進み、日本イン […]
2026.03.22
走高跳・真野友博は2m26で5位 60mH・野本周成は日本新で6位 800mクレイ・アーロンは決勝進出/世界室内
◇トルン世界室内選手権(3月20~22日/ポーランド・トルン)2日目 第21回世界室内選手権がポーランド・トルンで行われ、日本代表は6人が出場した。 広告の下にコンテンツが続きます 男子走高跳の真野友博(クラフティア)が […]
2026.03.22
宮崎県記録会にトップ選手が多数! 山縣亮太、飯塚翔太、井戸アビゲイル風果らが出場
2025年度第3回宮崎県記録会は3月20、21日の両日、宮崎・霧島酒造スポーツランド都城 KUROKIRI STADIUMで行われ、国内トップ選手が多数出場した。 東京世界選手権女子200m代表の井戸アビゲイル風果(東邦 […]
2026.03.21
東京世界陸上男子20km競歩7位の吉川絢斗がサンベルクスを退社 「自分の可能性に挑戦していきたい」
2025年東京世界選手権男子20km競歩で7位に入賞している吉川絢斗が3月21日、自身のインスタグラムで3月20日をもってサンベルクスを退社したと発表した。 神奈川・中大附横浜高ではインターハイ5000m競歩で6位入賞。 […]
2026.03.21
プレス工業に阿見ACのアブラハムが加入! 「長距離への転向とロードレースに注力したい」
プレス工業陸上部は3月21日、チームのSNSで阿見ACのグエム・アブラハムが4月1日付で加入すると発表した。 アブラハムは南スーダン出身の26歳。2021年東京五輪に1500m、24年パリ五輪には800mで代表入りし、世 […]
Latest Issue
最新号
2026年4月号 (3月13日発売)
別冊付録 記録年鑑 2025
東京マラソン、大阪マラソン、名古屋ウィメンズマラソン