HOME 編集部コラム

2023.12.29

編集部コラム「プロスポーツとして」

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第228回「プロスポーツとして(向永拓史)


2023年、終わりますね!

広告の下にコンテンツが続きます

こんな暮れに、しかも夜遅くにコラムを書いています。明日は富士山女子駅伝。1年で最後のビッグレースです。

今年の日本プロスポーツ大賞の殊勲賞とNHK賞に、女子やり投の北口榛花選手(JAL)が選ばれました。

「日本プロスポーツ大賞」とは、その年のプロスポーツを盛り上げた“象徴”的な選手が集まるもの。

私はこの賞を1993年、小学校4年生の時から知っています。

当時、サッカー少年(今も変わらずですが)だった私は、大好きな三浦知良選手が日本プロスポーツ大賞を受賞したのを心に深く刻みました。とても大々的に取り上げられました。

「サッカーが日本一のスポーツになったんだ!」
「カズが日本で一番のスポーツ選手なんだ!」

子供ながらにそんなふうに思ったんです。それ以来、スポーツの賞といえば、日本プロスポーツ大賞でした。

それから30年。陸上に携わるようになった12年。

この賞は陸上とは無縁でした。なぜなら「プロ」ではないから。オリンピックでの活躍は、この賞には直結しません。

ただ、今年初めて、その“牙城”が崩れたんです。北口選手の活躍は、この見えない「プロの壁」を取っ払ったのです。

「実業団選手ではありますが、プロ意識を持って競技と向き合っています」

引き受けるかどうか、少し葛藤はあったかもしれませんが、そこには陸上競技で生計を立てているという覚悟と誇りが見えました。

陸上競技選手の活躍が「プロ」として認められた、記念すべき2023年が終わります。2024年も、それ以降も、日本プロスポーツ大賞に陸上競技選手の対象になっていくといいなぁ。

良いお年をお迎えください。

向永拓史(むかえ・ひろし)
月刊陸上競技編集部 新米(?)編集部員
1983年8月30日生まれ。16★cm、58kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。最近はお菓子を食べてしまうが、何とか体型は最低限キープしている。ブダペスト世界選手権800m(メディアレース)で自己ベスト更新。

過去の編集部コラムはこちら

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。 暇つぶし程度にご覧ください!

第228回「プロスポーツとして(向永拓史)

2023年、終わりますね! こんな暮れに、しかも夜遅くにコラムを書いています。明日は富士山女子駅伝。1年で最後のビッグレースです。 今年の日本プロスポーツ大賞の殊勲賞とNHK賞に、女子やり投の北口榛花選手(JAL)が選ばれました。 「日本プロスポーツ大賞」とは、その年のプロスポーツを盛り上げた“象徴”的な選手が集まるもの。 私はこの賞を1993年、小学校4年生の時から知っています。 当時、サッカー少年(今も変わらずですが)だった私は、大好きな三浦知良選手が日本プロスポーツ大賞を受賞したのを心に深く刻みました。とても大々的に取り上げられました。 「サッカーが日本一のスポーツになったんだ!」 「カズが日本で一番のスポーツ選手なんだ!」 子供ながらにそんなふうに思ったんです。それ以来、スポーツの賞といえば、日本プロスポーツ大賞でした。 それから30年。陸上に携わるようになった12年。 この賞は陸上とは無縁でした。なぜなら「プロ」ではないから。オリンピックでの活躍は、この賞には直結しません。 ただ、今年初めて、その“牙城”が崩れたんです。北口選手の活躍は、この見えない「プロの壁」を取っ払ったのです。 「実業団選手ではありますが、プロ意識を持って競技と向き合っています」 引き受けるかどうか、少し葛藤はあったかもしれませんが、そこには陸上競技で生計を立てているという覚悟と誇りが見えました。 陸上競技選手の活躍が「プロ」として認められた、記念すべき2023年が終わります。2024年も、それ以降も、日本プロスポーツ大賞に陸上競技選手の対象になっていくといいなぁ。 良いお年をお迎えください。
向永拓史(むかえ・ひろし) 月刊陸上競技編集部 新米(?)編集部員 1983年8月30日生まれ。16★cm、58kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。最近はお菓子を食べてしまうが、何とか体型は最低限キープしている。ブダペスト世界選手権800m(メディアレース)で自己ベスト更新。
過去の編集部コラムはこちら

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.10

【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]

NEWS 前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

2025.12.10

前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]

NEWS 15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

2025.12.10

15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]

NEWS 99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

2025.12.10

99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]

NEWS 第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

2025.12.10

第102回箱根駅伝ゲスト解説に駒大OB・篠原倖太朗、國學院大OB・平林清澄ら 往路さらなる特別ゲストも

関東学生陸上競技連盟が12月10日、第102回箱根駅伝の開催要項を発表し、テレビ中継する日本テレビの放送についても合わせて発表された。 2026年1月2日の往路、3日の復路ともに7時から生中継。放送センターでの解説は往路 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top