HOME 学生長距離

2023.12.20

【Playback箱根駅伝】第54回/日体大が連覇で7回目の栄冠 8区で順大を逆転
【Playback箱根駅伝】第54回/日体大が連覇で7回目の栄冠 8区で順大を逆転

第54回箱根駅伝/雪景色のなか、山を駆け下る順大6区の酒匂真次

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第54回(1978年/昭和53年)
法大・成田道彦が早大・瀬古利彦、日体大・中村孝生を抑え2区区間賞

復路の箱根は25cmの積雪と、大雪に見舞われた第54回大会。日体大と順大が激しい優勝争いを展開した。

広告の下にコンテンツが続きます

1区は日大の西弘美が区間賞を獲得。2位で入った順大の重成敏史に46秒差をつけた。語り草となっているのが、最長2区(25.2km)のエース対決。4位でタスキを受けた日体大の中村孝生を、後方から早大の瀬古利彦と法大の成田道彦が猛然と追い上げた。

5位でタスキを受けた成田は大会前に体調不良もあったが、それを感じさせない快走で、16.5kmには日体大に追いつき先頭に浮上。一方、9位でスタートしたを受けた瀬古は7人抜きを達成したが、成田をとらえることはできなかった。結果、成田が1時間13分35秒で区間賞。瀬古は19秒及ばず区間2位となった。

3区は日大の森近繁則が区間賞。順大が4区の田中登、5区山上りの新原保徳と連続区間賞で、12年ぶりに往路を制した。2位の日体大とは2分57秒差。大東大が3位、東農大が4位で続いた。

3日の未明に箱根山中に大雪が降り、除雪車と凍結防止剤で整備した山道を、各選手が慎重に下って行った。2分57秒差を追いかける日体大は、双子の兄・坂本亘が区間最高で追撃。先行する順大との差を1分51秒とした。

8区では双子の弟・坂本充が7km地点の湘南遊歩道で順大をとらえて逆転。2分1秒差をつけて戸塚中継所に入った。日体大は9区の斗高克敏が2年連続区間賞、アンカーの照井典勝も区間賞で駆け抜け、11時間24分32秒と大会新記録で7度目の総合優勝を飾った。復路も5時間39分35秒と新記録で制覇。2位の順大との差は、5分27秒に広がっていた。

7区の吉元政昭が区間賞を獲得するなど、復路2位の大東大が総合3位。東農大、日大、早大と続いた。早大は1976年に就任した中村清監督の指導と瀬古の加入でチーム力がアップ。12年ぶりのひとケタ順位となる総合6位に入り、名門復活の足がかりをつかんだ。

参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第54回(1978年/昭和53年) 法大・成田道彦が早大・瀬古利彦、日体大・中村孝生を抑え2区区間賞

復路の箱根は25cmの積雪と、大雪に見舞われた第54回大会。日体大と順大が激しい優勝争いを展開した。 1区は日大の西弘美が区間賞を獲得。2位で入った順大の重成敏史に46秒差をつけた。語り草となっているのが、最長2区(25.2km)のエース対決。4位でタスキを受けた日体大の中村孝生を、後方から早大の瀬古利彦と法大の成田道彦が猛然と追い上げた。 5位でタスキを受けた成田は大会前に体調不良もあったが、それを感じさせない快走で、16.5kmには日体大に追いつき先頭に浮上。一方、9位でスタートしたを受けた瀬古は7人抜きを達成したが、成田をとらえることはできなかった。結果、成田が1時間13分35秒で区間賞。瀬古は19秒及ばず区間2位となった。 3区は日大の森近繁則が区間賞。順大が4区の田中登、5区山上りの新原保徳と連続区間賞で、12年ぶりに往路を制した。2位の日体大とは2分57秒差。大東大が3位、東農大が4位で続いた。 3日の未明に箱根山中に大雪が降り、除雪車と凍結防止剤で整備した山道を、各選手が慎重に下って行った。2分57秒差を追いかける日体大は、双子の兄・坂本亘が区間最高で追撃。先行する順大との差を1分51秒とした。 8区では双子の弟・坂本充が7km地点の湘南遊歩道で順大をとらえて逆転。2分1秒差をつけて戸塚中継所に入った。日体大は9区の斗高克敏が2年連続区間賞、アンカーの照井典勝も区間賞で駆け抜け、11時間24分32秒と大会新記録で7度目の総合優勝を飾った。復路も5時間39分35秒と新記録で制覇。2位の順大との差は、5分27秒に広がっていた。 7区の吉元政昭が区間賞を獲得するなど、復路2位の大東大が総合3位。東農大、日大、早大と続いた。早大は1976年に就任した中村清監督の指導と瀬古の加入でチーム力がアップ。12年ぶりのひとケタ順位となる総合6位に入り、名門復活の足がかりをつかんだ。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

第54回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績 1位 日体大 11時間24分32秒 2位 順大  11時間29分59秒 3位 大東大 11時間36分38秒 4位 東農大 11時間42分38秒 5位 日大  11時間45分01秒 6位 早大  11時間51分41秒 7位 中大  11時間57分08秒 8位 法大  11時間57分52秒 9位 東洋大 11時間59分46秒 10位 東海大 12時間01分37秒 11位 専大  12時間04分59秒 12位 国士大 12時間07分07秒 13位 駒大  12時間08分24秒 14位 拓大  12時間11分08秒 15位 筑波大 12時間38分31秒 ●区間賞 1区 西弘美(日大)  1時間03分42秒 2区 成田道彦(法大) 1時間13分35秒 3区 森近繁則(日大) 1時間03分45秒 4区 田中登(順大)  1時間03分33秒 5区 新原保徳(順大) 1時間12分17秒 6区 坂本亘(日体大) 1時間00分48秒 7区 吉元政昭(大東大)1時間07分02秒 8区 坂本充(日体大) 1時間07分26秒 9区 斗高克敏(日体大)1時間16分23秒 10区 照井典勝(日体大) 1時間07分15秒

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.05.30

世界陸連「アスリート・オブ・ザ・イヤー」の選出方式を変更!投票で男女各1名を選出 最も記憶に残る「今年の瞬間賞」新設

世界陸連(WA)は5月29日、ワールド・アスレティックス・アワードの新システムを発表した。 「年間最優秀選手賞(アスリート・オブ・ザ・イヤー)」の選出方法が変更となる。23年以降、トラック・フィールド・競技場外種目の各部 […]

NEWS 110mHブリットが13秒10で制覇!DL2戦2勝の好調キープ 100mHコザックが自国新12秒66で優勝/WAコンチネンタルツアー

2026.05.30

110mHブリットが13秒10で制覇!DL2戦2勝の好調キープ 100mHコザックが自国新12秒66で優勝/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのイレーナ・シェヴィンスカ記念が5月29日、ポーランド・ビドゴシュチで行われ、男子110mハードル(+0.7)ではJ.ブリット(米国)が13秒10で優勝した。 ブリットは現在 […]

NEWS クレイ・アーロン竜波1分44秒63!NCAA東部予選800mで自身初の1分44秒台 石井優吉とともにNCAA出場権獲得

2026.05.30

クレイ・アーロン竜波1分44秒63!NCAA東部予選800mで自身初の1分44秒台 石井優吉とともにNCAA出場権獲得

全米学生選手権(NCAA)への出場権を懸けた東部地区予選がケンタッキー州レキシントンで開催され、3日目の5月29日(現地時間)に実施された男子800mでクレイ・アーロン竜波(ペンシルベニア州立大)が日本歴代2位の自己ベス […]

NEWS 110mH古賀ジェレミーが13秒05のU20日本新!髙城昊紀とワンツー 3000m障害・田谷玲も金/U20アジア選手権

2026.05.29

110mH古賀ジェレミーが13秒05のU20日本新!髙城昊紀とワンツー 3000m障害・田谷玲も金/U20アジア選手権

◇第22回U20アジア選手権(5月28日~5月31日/香港) 2日目 U20アジア選手権の2日目が行われ、男子110mハードル(U20規格/ハードルの高さ:0.991m)で、古賀ジェレミー(順大)が13秒05(-0.5) […]

NEWS 兵庫100mHで高校タイ・歴代3位誕生!二階堂咲13秒29「まだ信じられない」福田花奏13秒30「良い負け」/IH都府県大会

2026.05.29

兵庫100mHで高校タイ・歴代3位誕生!二階堂咲13秒29「まだ信じられない」福田花奏13秒30「良い負け」/IH都府県大会

滋賀インターハイ(7月30日~8月5日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。 5月29日から31日の3日間で行われる兵庫県大会では、1日目から女子100mハードルで快記録が […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年6月号 (5月14日発売)

2026年6月号 (5月14日発売)

落合晃&丸山優真が日本新
26春 学生長距離勢力図

page top