第100回箱根駅伝に出場する駒大が12月15日、合同取材がオンラインで行われ、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、エントリー選手が登壇した。
前年度学生駅伝3冠を達成した駒大。今年も出雲駅伝、全日本大学駅伝を制して史上初となる2年連続3冠に王手をかけている。
会見に登壇した大八木総監督は、久しぶりに“監督”とは違う立場で箱根路に挑む。「まず酒の量が増えました」と笑いを誘い、「プレッシャーは昨年までと違ってリラックスしています」と話す。
前回、駒大初の出雲・全日本・箱根の大学駅伝3冠を手土産に勇退し、ヘッドコーチだった愛弟子の藤田敦史監督へバトンタッチ。今季も出雲、全日本を圧倒的な力で制し、「素晴らしい指導者になると思う。選手一人ひとり見ていますし、コミュニケーションもとっている。底上げもできているので、安心して見られます」と目を細める。
エントリー16人については「藤田が16人を決めて、最終的にチェックをしてこれでいいんじゃないか、と」と、あくまで藤田監督が主導となっている。「前回も強いチームでしたが、前回を超えようとしていて、選手全体も明るい。まとまったチームになっていますよ」と見ている。
そうしたなか、OBの田澤廉(トヨタ自動車)とともに、鈴木芽吹(4年)、篠原倖太朗(3年)、佐藤圭汰(2年)を「Sチーム」として世界を見据えて指導。「Sチームがしっかり走ってくれないとウチも勝てないと思うので見ていきたい」と、当日までしっかり状態を上げていく構えだ。
今回は運営管理車に乗らず沿道で声かけすることに。「できるだけ早い区間を見てゴールに向かいたい。2区のはじめのほうは見たいですね」とニヤリ。少し肩の荷は下りつつ、そこは百戦錬磨で、総監督としてチームを鼓舞していく。
100回目の箱根駅伝で、史上初2年連続3冠が懸かる駒大。立場は変わっても、名伯楽にはやっぱり箱根路がよく似合いそうだ。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.08
女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト
2025.12.08
3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.08
女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト
女子400mのアジア記録保持者、S.E.ナセル(バーレーン)がアディダスとのプロ契約を結んだことを発表した。自身のSNSで契約締結に関して「新たな挑戦と歴史的偉業に向け、アディダスの献身的な取り組みとパートナーシップは極 […]
2025.12.08
全米クロカン選手権はウォルフとケラティ・フレスギが制す 世界陸上入賞・ヤングら上位選手が26年1月の世界クロカン代表に内定
12月6日、米国・オレゴン州ポートランドで全米クロスカントリー選手権(10km)が行われ、男子はP.ウォルフが29分17秒で、女子はW.ケラティ・フレスギが33分46秒で優勝した。 女子を制したケラティ・フレスギはパリ五 […]
2025.12.08
3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表
米国陸連(USATF)は12月5日、来年実施するUSATFツアー17大会の日程を発表した。 米国では連盟が統括するツアーの立ち上げを10月に発表しており、年次総会で対象大会と日程が決定された。3月28日のThe TENを […]
2025.12.08
400mH・ベンジャミンと短距離のジェファーソン・ウッデンが年間最優秀賞! 米国陸連が年間表彰者発表
米国陸連(USATF)は12月5日、2025年の年間表彰者を発表した。 レジェンドの名を冠した年間最優秀賞は、男子(ジェシー・オーエンス賞)が400mハードルのR.ベンジャミン、女子(ジャッキー・ジョイナー=カーシー賞) […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025