HOME 海外

2023.12.03

レンマが世界歴代4位の2時間1分48秒!トラック王者・チェプテゲイは2時間8分台で苦しい初マラソンに/バレンシアマラソン
レンマが世界歴代4位の2時間1分48秒!トラック王者・チェプテゲイは2時間8分台で苦しい初マラソンに/バレンシアマラソン

23年東京マラソンに出場したレンマ

【画像】好タイムで優勝したレンマとデゲファ

12月3日、スペインで第43回バレンシアマラソンが行われ、男子はシサイ・レンマ(エチオピア)が世界歴代4位となる2時間1分48秒で優勝を飾った。 5000m、10000mの世界記録保持者で、今夏のブダペスト世界選手権10000mでは3連覇を飾り、初のマラソン挑戦となったジョシュア・チェプテゲイ(ウガンダ)や、元トラック王者で41歳のケネニサ・ベケレ(エチオピア)が参加するなど、大会前から注目を集めたレース。 5kmを14分28秒、10kmを28分55秒とハイラップを刻み、20kmは57分24秒で通過。中間点を世界記録を上回る1時間0分35秒で折り返すと先頭集団はチェプテゲイやレンマなど8人に絞られた。 だが、その直後にチェプテゲイが苦しくなり集団から脱落。その後はレンマがレースの主導権を握り、30kmではダウィット・ウォルデ(エチオピア)やハーフマラソン元世界記録保持者のキビウォット・カンディエ(ケニア)が食らいついたものの、35kmにレンマが仕掛けるとあとは独走状態に。 レンマは35kmから40kmまでを14分31秒とややペースを鈍らせたものの、残りの2.195kmは6分36秒でカバー。これまでの自己記録(2時間3分36秒)を2分近く更新し、史上4人目の2時間1分台ランナーとなった。 今月33歳を迎えるレンマは21年ロンドンマラソンの優勝者。20年には東京でも2時間4分51秒で3位に入っている。 日本のNDソフトに所属するアレクサンダー・ムティソ(ケニア)が後半に順位を上げて2位。昨年のこの大会でマークした自己記録を18秒上回る2時間3分11秒でフィニッシュした。 3位は2時間3分48秒でウォルデが続き、中盤は第2集団でレースを進めたベケレが2時間4分19秒で4位。40歳以上の世界最高タイムをマークしている。一方のチェプテゲイは後半に大きく遅れて2時間8分59秒の37位。マラソンデビュー戦は苦しいレースとなった。 女子はウォルクネッシュ・デゲファ(エチオピア)が世界歴代7位の2時間15分51秒で優勝。2位のアルマズ・アヤナ(エチオピア)も2時間16分22秒と世界歴代8位と好タイムでフィニッシュしている。

男子マラソン世界歴代10傑

2.00.35 K.キプトゥム(ケニア) 2023.10.8 シカゴ 2.01.09 E.キプチョゲ(ケニア) 2022. 9.25 ベルリン 2.01.41 K.ベケレ(エチオピア) 2019. 9.29 ベルリン 2.01.48 S.レンマ(エチオピア) 2023.12. 3 バレンシア 2.02.48 B.レゲセ(エチオピア) 2019. 9.29 ベルリン 2.02.55 M.ゲレメウ(エチオピア)2019.4.28 ロンドン 2.02.57 D.キメット(ケニア)  2014.9.28 ベルリン 2.02.57 T.エキル(ケニア)   2021.5.16 ミラノ 2.03.00 E.チェベト(ケニア)  2020.12.6 バレンシア 2.03.00 G.G.ゲアイ(タンザニア)2022.12.4 バレンシア

女子マラソン世界歴代10傑

2.11.53 T.アセファ(エチオピア)   2023. 9.24 ベルリン 2.13.44 S.ハッサン(オランダ)    2023.10. 8 シカゴ 2.14.04 B.コスゲイ(ケニア)     2019.10.13 シカゴ 2.14.18 R.チェプンゲティチ(ケニア) 2022.10. 9 シカゴ 2.14.58 A.ベリソ(エチオピア)    2022.12. 4 バレンシア 2.15.25 P.ラドクリフ(英国)     2003. 4.13 ロンドン 2.15.51 W.デゲファ(エチオピア)   2023.12. 3 バレンシア 2.16.22 A.アヤナ(エチオピア)    2023.12. 3 バレンシア 2.16.28 R.ワンジル(ケニア)     2023. 3. 5 東京 2.16.49 L.ギデイ(エチオピア)    2022.12. 4 バレンシア

【画像】好タイムで優勝したレンマとデゲファ

次ページ:

ページ: 1 2 3

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

PR

2025.05.01

KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム

KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]

NEWS セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

2025.05.01

セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

セイコーGGPトラックの海外勢をチェック! ●男子100m ピジェイ・オースティン(米国)9秒89 ジェローム・ブレーク(カナダ)10秒00 ● 男子200m ロバート・グレゴリー(米国)19秒60 イアン・カー(バーレ […]

NEWS 坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

2025.05.01

坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

5月1日、日本陸連はセイコーゴールデングランプリ(5月18日/東京・国立競技場)の欠場者を発表した。 日本人選手で欠場するのは、男子100mの坂井隆一郎(大阪ガス)、同200mの水久保漱至(宮崎県スポ協)、同400mの中 […]

NEWS アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

2025.05.01

アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

クミアジア選手権の日本代表をチェック! 【男子】 ●100m 栁田大輝(東洋大) 東田旺洋(関彰商事) ●200m 鵜澤飛羽(JAL) 飯塚翔太(ミズノ) ●400m 佐藤拳太郎(富士通) 佐藤風雅(ミズノ) ●800m […]

NEWS 東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

2025.05.01

東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

伊東明日香の加入を発表する東京メトロ女子駅伝部 【選手入部のお知らせ】日頃より #東京メトロ女子駅伝部 (マーキュリー)を応援いただき、ありがとうございます。5月1日付けで、下記の選手が入部いたしました。 伊東 明日香 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top