2023.10.13
◇鹿児島特別国体(10月13~17日/鹿児島・鴨池陸上競技場)1日目
鹿児島特別国体の1日目に成年男子100m決勝が行われ、東京五輪代表2人が熱いレースを展開。追い風1.7mのコンディションのなか、多田修平(大阪・住友電工)が10秒11、山縣亮太(広島・セイコー)が10秒12と、0.01秒差で多田に軍配が上がった。
「スタートがハマっていない」多田だが、鋭い加速から抜け出す。そこに山縣が迫り、「足音と気配がわかりました」(多田)。それでもわずかに身体一つ抜け出し「勝ったのはわかりました」と笑顔を見せる。
一方の山縣はシーズンベストも「条件も良くて全体的にタイムも出る雰囲気だったので、欲を言えば勝ちたかったですし、10秒09(※10秒0台)に乗せたかった」と苦笑い。それでも、一昨年に右膝の手術を経て今季本格復帰してからここまできたことに、「満足することはもちろんないのですが、最終戦で10秒1台まで戻せたのは自信になります」と胸を張った。
山縣は「思った通りのシーズンではなかったですが、取り組まないといけない課題が出てきた。それはワンシーズン戦ったからこそ」と一定の充実感も見せる。
多田は「2017年あたりからずっと一緒に走ってきた仲間、ライバルで、一緒にバトン練習もしてきたので、お互いにワンツーができてすごいうれしいです」と山縣との競演を楽しんでいた。
「世代交代と言われていますが、それを覆せるような走りを、桐生(祥秀)さんや山縣さん、ケンブリッジ(飛鳥)さんたちと切磋琢磨してレベルアップしていきたい」と多田。パリ五輪に向けて、“ベテラン”たちの逆襲がいよいよ始まる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.03
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
2025.11.02
【テキスト速報】第57回全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.10.18
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.03
連覇目指した國學院大は4位 「自分たちの慢心も見つかった」エース苦戦も2年生が好走/全日本大学駅伝
◇第57回全日本大学駅伝(11月2日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km) 國學院大は連覇の重圧を背に伊勢路へ臨んだが、結果は4位。前田康弘監督は「自分たちが主導権をとった駅伝」を目指していたが、序盤か […]
2025.11.03
倉敷2年連続男女V 女子は1時間9分12秒で初の連覇 男子は2時間4分55秒で48年連続優勝/岡山県高校駅伝
全国高校駅伝の出場権を懸けた岡山県高校駅伝が11月2日、井原市の井原運動公園陸上競技場発着コースで行われ、昨年同様に倉敷が男女Vを飾った。男子(7区間42.195km)は2時間4分55秒で48年連続48回目、女子(5区間 […]
2025.11.03
終盤猛追で3位の青学大 出雲7位から巻き返し「箱根は青山、しっかり勝ちに行きます」/全日本大学駅伝
◇第57回全日本大学駅伝(11月2日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km) 大学ナンバー1を決める第57回全日本大学駅伝が行われ、駒大が5時間6分53秒で2年ぶり最多17度目の優勝を飾った。 優勝候補の […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望