◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)
中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の日本代表が10月6日の午後に帰国し、男子200mで金メダルを獲得し、3走を務めた4×100mリレーでも銀メダルに輝いた上山紘輝(住友電工)が会見に応じた。
「狙っていた200mで金メダルを取れたのは嬉しいですし、4×100mリレーは中国に負けてしまって悔しかった。いい思い出と悔しい思い出といろいろ経験できた大会だった」とメダルを手にしながら大会を振り返った上山。アジア大会男子200mでの金メダルは高野進、伊東浩司、末續慎吾、小池祐貴に続く史上5人目の快挙で、「思い描いたプランではなかったが、最後差しきって勝ちきれたのは評価したい」と自身の走りに納得した様子を見せた。
昨年のオレゴン世界選手権で20秒26をマークして鮮烈な世界デビュー。さらなる躍進を目指した今季だったが、シーズン前半は「スランプまでとはいかないが、どう走っていいのかわからない状態になった」と言うように、日本選手権では7位、2大会連続出場となったブダペスト世界世界選手権も予選落ちを喫した。
「練習では走れるのに本番では走れなくなるというのが続いた」と原因不明の不調に苦しんだが、アジア大会ではようやく本来の走りを取り戻し、「これをいい成長ととらえて冬季に向かいたい」と前を向く。
来年のパリ五輪に向けては「(代表争いの)勝負ができる立ち位置にいると思うので、チャンスを生かせられるようしっかり代表を勝ち取りたい」と目標を掲げる。リレーに向けても「4×100mリレーは好きな種目ですし、サニブラウン(・アブデル・ハキーム)や坂井(隆一郎)さんたちもいますが、(メンバーに)選んでもらえる力をつけていかないといけない」と話した上山。
今季は鹿児島国体で三重県代表として出場する4×100mリレーでシーズンアウトの予定。「しっかり冬季で練習を積んでレベルアップし、パリで活躍ができればいいなと思います」と来シーズンへの期待を膨らませた。
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