HOME 国内、世界陸上、日本代表
男子110mH・ホロウェイ貫禄の3連覇「今回の優勝は心の中で大切にしたい」 来年のパリで悲願の五輪金を目指す/世界陸上
男子110mH・ホロウェイ貫禄の3連覇「今回の優勝は心の中で大切にしたい」 来年のパリで悲願の五輪金を目指す/世界陸上

23年世界選手権男子110mHで3度目の世界一に輝いたホロウェイ

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)3日目

ブダペスト世界陸上3日目のアフタヌーンセッションが行われ、男子110mハードルではグラント・ホロウェイ(米国)が12秒96(±0)と、ただ一人12秒台をマークして3連覇を飾った。

広告の下にコンテンツが続きます

ホロウェイは前日の予選から13秒18(-0.6)でパスすると、決勝の90分前に行われた準決勝も13秒02(-0.2)で通過。いずれも全体のトップタイムと、充実ぶりは際立っていた。

今季のホロウェイは棄権した全米選手権決勝を除き、7戦6勝。その唯一の敗戦となった5月のダイヤモンドリーグ・ラバト大会でホロウェイに勝利し、7月には世界トップタイムの12秒94を出していたラシード・ブロードベル(ジャマイカ)は予選で転倒。もはやホロウェイの存在を脅かすライバルはいなかった。

スタートの力強いダッシュで1台目のハードルからリードを奪うと、あとは1台ごとにリードを広げる強さを見せて独走状態に。最後まで危なげない走りを見せると、2位のハンズル・パーチメント(ジャマイカ)に0.11秒の大差をつけての圧勝。3位にはホロウェイの大学時代からのチームメイトでもあるダニエル・ロバーツ(米国)が入った。

レース後のインタビューでは「初優勝したときのような感慨はないが、今回の優勝は間違いなく心の中で大切にしたい」と語ったホロウェイ。ベスト記録は世界歴代2位の12秒81で、室内60mハードルでは7秒29の世界記録を持つ。走幅跳でも8m17の身体能力を生かした爆発力が武器だ。

広告の下にコンテンツが続きます

大会3連覇は、第1回から第3回大会までを制し、今年2月に亡くなったグレッグ・フォスター(米国)に次ぐ史上2人目の快挙。25歳にして3度目の世界チャンピオンとなり、まさに“ホロウェイ時代”を謳歌する。残るターゲットは12秒80の世界記録の更新と五輪での金メダルとなった。

「自分の持ち味は走りが変わらないこと。一番大事なことは、トラックに入る前に『自分がどう走れるか』を知っていることだ」。来年のパリでは、2つの偉業に挑戦する。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)3日目 ブダペスト世界陸上3日目のアフタヌーンセッションが行われ、男子110mハードルではグラント・ホロウェイ(米国)が12秒96(±0)と、ただ一人12秒台をマークして3連覇を飾った。 ホロウェイは前日の予選から13秒18(-0.6)でパスすると、決勝の90分前に行われた準決勝も13秒02(-0.2)で通過。いずれも全体のトップタイムと、充実ぶりは際立っていた。 今季のホロウェイは棄権した全米選手権決勝を除き、7戦6勝。その唯一の敗戦となった5月のダイヤモンドリーグ・ラバト大会でホロウェイに勝利し、7月には世界トップタイムの12秒94を出していたラシード・ブロードベル(ジャマイカ)は予選で転倒。もはやホロウェイの存在を脅かすライバルはいなかった。 スタートの力強いダッシュで1台目のハードルからリードを奪うと、あとは1台ごとにリードを広げる強さを見せて独走状態に。最後まで危なげない走りを見せると、2位のハンズル・パーチメント(ジャマイカ)に0.11秒の大差をつけての圧勝。3位にはホロウェイの大学時代からのチームメイトでもあるダニエル・ロバーツ(米国)が入った。 レース後のインタビューでは「初優勝したときのような感慨はないが、今回の優勝は間違いなく心の中で大切にしたい」と語ったホロウェイ。ベスト記録は世界歴代2位の12秒81で、室内60mハードルでは7秒29の世界記録を持つ。走幅跳でも8m17の身体能力を生かした爆発力が武器だ。 大会3連覇は、第1回から第3回大会までを制し、今年2月に亡くなったグレッグ・フォスター(米国)に次ぐ史上2人目の快挙。25歳にして3度目の世界チャンピオンとなり、まさに“ホロウェイ時代”を謳歌する。残るターゲットは12秒80の世界記録の更新と五輪での金メダルとなった。 「自分の持ち味は走りが変わらないこと。一番大事なことは、トラックに入る前に『自分がどう走れるか』を知っていることだ」。来年のパリでは、2つの偉業に挑戦する。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

編集部コラム「私のインターハイ地区大会」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 広告の下にコンテンツが続きます 攻め(?)のアンダーハンドリレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃 […]

NEWS NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会

2025.06.15

NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]

NEWS 小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

2025.06.15

小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]

NEWS 久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

2025.06.15

久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)4日目 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の4日目が行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が昨年自らがマークした大会記録を0.7 […]

NEWS 青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top