HOME 国内、世界陸上、日本代表
男子400mH黒川和樹が日本歴代6位の48秒58「吹っ切れました」/世界陸上
男子400mH黒川和樹が日本歴代6位の48秒58「吹っ切れました」/世界陸上

日本歴代6位となる48秒58をマークした黒川和樹

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)3日目

ブダペスト世界陸上3日目のアフタヌーンセッションが行われ、男子400mハードル準決勝で黒川和樹(法大)が48秒58の日本歴代6位をマーク。組4着で決勝は逃したが、自己記録を0.10秒上回る快走を見せた。

黒川は「アウトレーンの3人が速くて、ついていければよかったけど、ついていったらバテてたと思う。結果的に後ろからの走りで良かったです」とレースを振り返った。

広告の下にコンテンツが続きます

2021年に飛躍を遂げ、日本選手権で初優勝を飾って東京五輪にも出場。昨年のオレゴン世界選手権では準決勝に進み、日本のエースとして地位を固めつつあった。

しかし、今季は6月の日本選手権で予選敗退。「3連覇が懸かっていたので調子を上げてきていたのですが噛み合わなかった」とまさかの結果に肩を落とした。

今大会の標準記録も突破していなかったため、日本選手権後は「(世界選手権に)出られると思っていなくて、強化練習でウエイトとスピードトレーニングをしてきました」という。

そんな中で、7月末に出場した地元・山口の田島記念を制し、ワールドランキングで2大会連続代表に滑り込み。急遽の出場だったが、これまでの経験が生きたレースになった。

この結果により来年のパリ五輪の参加標準記録(48秒70)を突破。「前半シーズンから自分の走りがわからない状態で来たけど、吹っ切れました。来年はパリ五輪に照準を合わせたい」。

かつては日本のお家芸とも言われたこの種目も、日本勢は2007年以降、48秒台前半から遠のいている。世界記録が45秒94まで進歩する中、日本のエースとしてさらなるステップアップを目指す。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)3日目 ブダペスト世界陸上3日目のアフタヌーンセッションが行われ、男子400mハードル準決勝で黒川和樹(法大)が48秒58の日本歴代6位をマーク。組4着で決勝は逃したが、自己記録を0.10秒上回る快走を見せた。 黒川は「アウトレーンの3人が速くて、ついていければよかったけど、ついていったらバテてたと思う。結果的に後ろからの走りで良かったです」とレースを振り返った。 2021年に飛躍を遂げ、日本選手権で初優勝を飾って東京五輪にも出場。昨年のオレゴン世界選手権では準決勝に進み、日本のエースとして地位を固めつつあった。 しかし、今季は6月の日本選手権で予選敗退。「3連覇が懸かっていたので調子を上げてきていたのですが噛み合わなかった」とまさかの結果に肩を落とした。 今大会の標準記録も突破していなかったため、日本選手権後は「(世界選手権に)出られると思っていなくて、強化練習でウエイトとスピードトレーニングをしてきました」という。 そんな中で、7月末に出場した地元・山口の田島記念を制し、ワールドランキングで2大会連続代表に滑り込み。急遽の出場だったが、これまでの経験が生きたレースになった。 この結果により来年のパリ五輪の参加標準記録(48秒70)を突破。「前半シーズンから自分の走りがわからない状態で来たけど、吹っ切れました。来年はパリ五輪に照準を合わせたい」。 かつては日本のお家芸とも言われたこの種目も、日本勢は2007年以降、48秒台前半から遠のいている。世界記録が45秒94まで進歩する中、日本のエースとしてさらなるステップアップを目指す。

【動画】男子400mHの黒川和樹が準決勝で48秒58!レースをチェック!

男子400mH日本歴代10傑

47.89 為末  大(法大4)         2001. 8.10 47.93 成迫 健児(筑波大4)        2006. 5. 6 48.26 山崎 一彦(デサントTC)      1999. 5. 8 48.34 苅部 俊二(富士通)         1997.10. 5 48.41 岸本 鷹幸(法大4)         2012. 6. 9 48.58 黒川 和樹(法大4)         2023. 8.21 48.62 野澤 啓佑(ミズノ)         2016. 8.15 48.64 齋藤 嘉彦(群馬綜合ガードシステム) 1998.10. 4 48.65 千葉 佳裕(順大4)         2001. 5.20 48.66 吉形 政衡(三洋信販)        2005. 9.19 48.68 安部 孝駿(デサントTC)      2018. 5. 3

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.11

タイの19歳ブーンソンが100m9秒94!!!日本記録上回るアジア歴代3位、U20世界選手権2大会ファイナル

東南アジア大会がタイ・バンコクのスパチャラサイ競技場で行われ、男子100mでタイのプリポル・ブーンソンが9秒94(+0.7)をマークした。 予選で出されたこの記録はアジア歴代で日本記録(9秒95:山縣亮太)を上回る3位。 […]

NEWS 青学大・原晋監督が最大のライバルに駒大 「勝つ知識、ノウハウを兼ね備える」 箱根V3へ不安材料は「経験者が少ない」

2025.12.11

青学大・原晋監督が最大のライバルに駒大 「勝つ知識、ノウハウを兼ね備える」 箱根V3へ不安材料は「経験者が少ない」

第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 壮行会後に記者会見が行われ、一番のライバル校を問われた原監督は「一番はやはり駒澤大学です。ここ11年 […]

NEWS 箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」

2025.12.11

箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」

第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 お昼休みで多くの学生や教職員が集まるなか、原監督は「シーズン当初は新体制となり、学生たちには『勝つ確 […]

NEWS 青学大・原監督「バーディー×2」駒大・藤田監督「4本の柱」総合力の「上握り10貫」など指揮官たちが“前哨戦”/箱根駅伝トークバトル

2025.12.11

青学大・原監督「バーディー×2」駒大・藤田監督「4本の柱」総合力の「上握り10貫」など指揮官たちが“前哨戦”/箱根駅伝トークバトル

「第102回箱根駅伝トークバトル」が12月10日、東京・恵比寿ガーデンプレイスで行われた。 前回優勝校の青学大・原晋監督、同2位の駒大・藤田敦史監督、同3位の國學院大・前田康弘監督、同4位でトークバトル初登場の早大・花田 […]

NEWS 【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

2025.12.10

【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top