HOME 国内、世界陸上、日本代表
110mH・高山峻野がケガ乗り越えセミファイナルへ!「しっかり走れていることが収穫」/世界陸上
110mH・高山峻野がケガ乗り越えセミファイナルへ!「しっかり走れていることが収穫」/世界陸上

男子110mHで準決勝進出を果たした高山峻野(ゼンリン)

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)2日目

ブダペスト世界陸上2日目のモーニングセッションが行われ、男子110mハードル予選5組に出場した高山峻野(ゼンリン)は、13秒35(-0.9)で2着に入り、着順通過で2大会ぶりの準決勝進出を果たした。

「スタートがしっかりと切れた」と1台目からトップ争いを展開。「中盤から後半も、いつも落ちてくるところが思ったよりも落ちてこなかった」と力強いハードリングでトップ争いを演じ続けた。混戦のなかでしっかりと着順通過できる4着以内を確保するだけでなく、13秒32で1着だった英国王者のタデ・オジョラと0.03秒差でフィニッシュした。

広告の下にコンテンツが続きます

「僕の中でかなりいいレースができました」と手応えを口にした高山。前半のイメージを「いつもなら1台目をしっかり入って、そこから2台、3台と刻んでいく」ところを、「3台まとめて1台目」に変えたという。今季は中盤以降で伸び悩むレースがあったが、前半への意識を少し抑えることで着順争いへの余力につながったか。

ただ、準備段階では3週間前にふくらはぎを肉離れするアクシデントに見舞われていた。「それほどひどくない」ながらも、「1週間休んで、1週間ジョグをして」と2週間練習がまともにできていなかったという。

最後の1週間は固定式バイクなどで急ピッチで仕上げてきたとはいえ、その状態で「思ったよりもタイムが出ていた」と驚きの出来。「疲れが取れているのと、バネがたまっている感じがするので、その“たまりバネ”で明日も何とか走りたいです」。

2019年ドーハ大会は前半で主導権を握りながら、途中でハードルを脚にぶつけて失速。一瞬見えたファイナル進出は果たせなかった。だが、それが活況続く日本スプリントハードルの“起点”でもある。

「(自分に)特に期待していない」としつつも、「ここでしっかりと走れていることは僕にとっては収穫」と高山。泉谷駿介(住友電工)、横地大雅(TeamSSP)とともに、セミファイナルで日本の力を見せつける。

準決勝、決勝ともに明日行われ、日本時間の22日午前3時05分に準決勝、同4時40分に決勝が実施される。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)2日目 ブダペスト世界陸上2日目のモーニングセッションが行われ、男子110mハードル予選5組に出場した高山峻野(ゼンリン)は、13秒35(-0.9)で2着に入り、着順通過で2大会ぶりの準決勝進出を果たした。 「スタートがしっかりと切れた」と1台目からトップ争いを展開。「中盤から後半も、いつも落ちてくるところが思ったよりも落ちてこなかった」と力強いハードリングでトップ争いを演じ続けた。混戦のなかでしっかりと着順通過できる4着以内を確保するだけでなく、13秒32で1着だった英国王者のタデ・オジョラと0.03秒差でフィニッシュした。 「僕の中でかなりいいレースができました」と手応えを口にした高山。前半のイメージを「いつもなら1台目をしっかり入って、そこから2台、3台と刻んでいく」ところを、「3台まとめて1台目」に変えたという。今季は中盤以降で伸び悩むレースがあったが、前半への意識を少し抑えることで着順争いへの余力につながったか。 ただ、準備段階では3週間前にふくらはぎを肉離れするアクシデントに見舞われていた。「それほどひどくない」ながらも、「1週間休んで、1週間ジョグをして」と2週間練習がまともにできていなかったという。 最後の1週間は固定式バイクなどで急ピッチで仕上げてきたとはいえ、その状態で「思ったよりもタイムが出ていた」と驚きの出来。「疲れが取れているのと、バネがたまっている感じがするので、その“たまりバネ”で明日も何とか走りたいです」。 2019年ドーハ大会は前半で主導権を握りながら、途中でハードルを脚にぶつけて失速。一瞬見えたファイナル進出は果たせなかった。だが、それが活況続く日本スプリントハードルの“起点”でもある。 「(自分に)特に期待していない」としつつも、「ここでしっかりと走れていることは僕にとっては収穫」と高山。泉谷駿介(住友電工)、横地大雅(TeamSSP)とともに、セミファイナルで日本の力を見せつける。 準決勝、決勝ともに明日行われ、日本時間の22日午前3時05分に準決勝、同4時40分に決勝が実施される。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.07

コモディイイダの杉本将太が現役引退「新しい目標を立てて第二の人生をスタートさせたい」東海大卒、昨年はニューイヤー駅伝出走

コモディイイダは男子駅伝部の杉本将太の現役引退を発表した。 杉本は千葉県出身で東海大望洋高から東海大を経て23年に入社。高3時には3000m障害でインターハイにも出場した。東海大では3000m障害で関東インカレ2年時に3 […]

NEWS クイーンズ駅伝エントリー発表! 日本郵政グループ・廣中璃梨佳、積水化学・新谷仁美、しまむら・安藤友香らが登録 第一生命グループは鈴木優花が外れる

2025.11.06

クイーンズ駅伝エントリー発表! 日本郵政グループ・廣中璃梨佳、積水化学・新谷仁美、しまむら・安藤友香らが登録 第一生命グループは鈴木優花が外れる

11月6日、日本実業団連合は第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)のエントリー選手を発表した。 前回4年ぶり4回目の優勝を飾ったJP日本郵政グループはVメンバーの鈴木亜由子、廣中璃梨佳、菅田雅香ら全員が登録。 […]

NEWS 10000m記録挑戦競技会は日体大競技会など3大会と併催 参加資格男子は34分ターゲット

2025.11.06

10000m記録挑戦競技会は日体大競技会など3大会と併催 参加資格男子は34分ターゲット

関東学生陸上競技連盟は、主催の10000m記録挑戦競技会について、今年は11月15日の日体大長距離競技会(横浜市・日体大健志台)、11月22日のMARCH対抗戦(東京・町田市)、11月22日の東海大長距離競技会(秦野市) […]

NEWS RIKUJOフェスティバルに勝木隼人、赤松諒一、佐藤早也伽らトップ選手が参加

2025.11.06

RIKUJOフェスティバルに勝木隼人、赤松諒一、佐藤早也伽らトップ選手が参加

11月6日、日本陸連は11月29日に開催される「RIKUJO フェスティバル in 国立競技場」に参加するゲストアスリートを発表した。 同イベントは連盟創立100周年を記念して開かれるもの。参加者とトップアスリートが一緒 […]

NEWS 北海道・北照高が来春から陸上部で駅伝チームを強化 43年ぶりに再始動 工藤裕行氏が総監督就任

2025.11.06

北海道・北照高が来春から陸上部で駅伝チームを強化 43年ぶりに再始動 工藤裕行氏が総監督就任

11月5日、北照高は2026年春から陸上部において駅伝チームの強化を本格的にスタートすることを発表した。 北照高は北海道小樽市に校舎を置く私立高。野球部は甲子園に春夏あわせて10回出場を数える強豪として知られる。スキー部 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top