◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)4日目
アジア選手権の4日目午後セッションが行われ、男子400mハードルでは児玉悠作(ノジマ)がセカンドベストの48秒96をマークして銀メダルに輝いた。
今季、飛ぶ鳥を落とす勢いの児玉が、アジアでもしっかりと結果を残した。予選は50秒31、準決勝では49秒45秒といずれも全体のトップタイムで通過。決勝でも優勝候補の一角として臨んでいた。
スタートからスムーズに飛び出すと、中盤からトップを快走。インターバルの歩数の切り替えもこなして得意の後半へ向かった。しかし、9台目ハードルを越えてからややスピードがダウン。その隙を突いて、前回4位でU20世界選手権銀メダルの実績を持つバセム・ヘメイダ(カタール)が急追し、ラスト50mで逆転を許してしまった。
金メダルを逃した児玉は「優勝を目指していたので最後に差さされてしまった。嬉しさとくやしさ半々です」。
昨年までのベストは50秒16。日本でもその名を知るものは多くなかったが、23年シーズンにブレイク。5月3日の静岡国際を49秒01、5月21日のセイコーゴールデングランプリを今季日本人ただ1人の48秒台(48秒77)で制覇。一躍日本のトップを争う位置まで飛躍を遂げた。
国際大会の舞台はもちろん今回が初めて。重圧もあるなかでの銀メダルは賞賛に値する。「異国の地セカンドベストが出せて、48秒台を再現できたのはうれしい」と本人も手応えをつかんだ様子だった。
この結果でブダペスト世界選手権の出場はほぼ“当確”。次なる舞台は世界。「ハードルの入りの動作や5台目14歩に切り替えるところの精度を上げていきたい」と、来月に迫った大一番を心待ちにしている。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.08
女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト
2025.12.08
3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.08
女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト
女子400mのアジア記録保持者、S.E.ナセル(バーレーン)がアディダスとのプロ契約を結んだことを発表した。自身のSNSで契約締結に関して「新たな挑戦と歴史的偉業に向け、アディダスの献身的な取り組みとパートナーシップは極 […]
2025.12.08
全米クロカン選手権はウォルフとケラティ・フレスギが制す 世界陸上入賞・ヤングら上位選手が26年1月の世界クロカン代表に内定
12月6日、米国・オレゴン州ポートランドで全米クロスカントリー選手権(10km)が行われ、男子はP.ウォルフが29分17秒で、女子はW.ケラティ・フレスギが33分46秒で優勝した。 女子を制したケラティ・フレスギはパリ五 […]
2025.12.08
3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表
米国陸連(USATF)は12月5日、来年実施するUSATFツアー17大会の日程を発表した。 米国では連盟が統括するツアーの立ち上げを10月に発表しており、年次総会で対象大会と日程が決定された。3月28日のThe TENを […]
2025.12.08
400mH・ベンジャミンと短距離のジェファーソン・ウッデンが年間最優秀賞! 米国陸連が年間表彰者発表
米国陸連(USATF)は12月5日、2025年の年間表彰者を発表した。 レジェンドの名を冠した年間最優秀賞は、男子(ジェシー・オーエンス賞)が400mハードルのR.ベンジャミン、女子(ジャッキー・ジョイナー=カーシー賞) […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025