HOME 国内、日本代表

2023.07.15

男子400mH児玉悠作は価値ある銀 48秒96のセカンドベストに「48秒台を再現できたのはうれしい」/アジア選手権
男子400mH児玉悠作は価値ある銀 48秒96のセカンドベストに「48秒台を再現できたのはうれしい」/アジア選手権

初のアジア選手権ながら銀メダルを獲得した男子400mの児玉悠作

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)4日目

アジア選手権の4日目午後セッションが行われ、男子400mハードルでは児玉悠作(ノジマ)がセカンドベストの48秒96をマークして銀メダルに輝いた。

広告の下にコンテンツが続きます

今季、飛ぶ鳥を落とす勢いの児玉が、アジアでもしっかりと結果を残した。予選は50秒31、準決勝では49秒45秒といずれも全体のトップタイムで通過。決勝でも優勝候補の一角として臨んでいた。

スタートからスムーズに飛び出すと、中盤からトップを快走。インターバルの歩数の切り替えもこなして得意の後半へ向かった。しかし、9台目ハードルを越えてからややスピードがダウン。その隙を突いて、前回4位でU20世界選手権銀メダルの実績を持つバセム・ヘメイダ(カタール)が急追し、ラスト50mで逆転を許してしまった。

金メダルを逃した児玉は「優勝を目指していたので最後に差さされてしまった。嬉しさとくやしさ半々です」。

昨年までのベストは50秒16。日本でもその名を知るものは多くなかったが、23年シーズンにブレイク。5月3日の静岡国際を49秒01、5月21日のセイコーゴールデングランプリを今季日本人ただ1人の48秒台(48秒77)で制覇。一躍日本のトップを争う位置まで飛躍を遂げた。

広告の下にコンテンツが続きます

国際大会の舞台はもちろん今回が初めて。重圧もあるなかでの銀メダルは賞賛に値する。「異国の地セカンドベストが出せて、48秒台を再現できたのはうれしい」と本人も手応えをつかんだ様子だった。

この結果でブダペスト世界選手権の出場はほぼ“当確”。次なる舞台は世界。「ハードルの入りの動作や5台目14歩に切り替えるところの精度を上げていきたい」と、来月に迫った大一番を心待ちにしている。

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)4日目 アジア選手権の4日目午後セッションが行われ、男子400mハードルでは児玉悠作(ノジマ)がセカンドベストの48秒96をマークして銀メダルに輝いた。 今季、飛ぶ鳥を落とす勢いの児玉が、アジアでもしっかりと結果を残した。予選は50秒31、準決勝では49秒45秒といずれも全体のトップタイムで通過。決勝でも優勝候補の一角として臨んでいた。 スタートからスムーズに飛び出すと、中盤からトップを快走。インターバルの歩数の切り替えもこなして得意の後半へ向かった。しかし、9台目ハードルを越えてからややスピードがダウン。その隙を突いて、前回4位でU20世界選手権銀メダルの実績を持つバセム・ヘメイダ(カタール)が急追し、ラスト50mで逆転を許してしまった。 金メダルを逃した児玉は「優勝を目指していたので最後に差さされてしまった。嬉しさとくやしさ半々です」。 昨年までのベストは50秒16。日本でもその名を知るものは多くなかったが、23年シーズンにブレイク。5月3日の静岡国際を49秒01、5月21日のセイコーゴールデングランプリを今季日本人ただ1人の48秒台(48秒77)で制覇。一躍日本のトップを争う位置まで飛躍を遂げた。 国際大会の舞台はもちろん今回が初めて。重圧もあるなかでの銀メダルは賞賛に値する。「異国の地セカンドベストが出せて、48秒台を再現できたのはうれしい」と本人も手応えをつかんだ様子だった。 この結果でブダペスト世界選手権の出場はほぼ“当確”。次なる舞台は世界。「ハードルの入りの動作や5台目14歩に切り替えるところの精度を上げていきたい」と、来月に迫った大一番を心待ちにしている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.22

佐久長聖1年の橋本蒼平が5000m14分30秒50でトップ/SGH文スポ チャレンジ

12月23日、滋賀県守山市のSGホールディングスグループ陸上競技場で令和7年度SGH文スポ チャレンジ競技会が開催された。 同大会は主に前日の全国高校駅伝(男子)に出場した学校のうち、出走できなかった選手たちを中心に参加 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/継続中最長シード・東洋大 激動のシーズンに高まる結束力 2年生世代が台頭

2025.12.22

箱根駅伝Stories/継続中最長シード・東洋大 激動のシーズンに高まる結束力 2年生世代が台頭

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「チームのために走る」 20年連続で箱根駅伝のシード権を守り続けてい […]

NEWS 箱根駅伝Stories/悔しさを味わってきた東農大・原田洋輔 「がっつり爪痕を残したい」 地元・戸塚で貢献を

2025.12.22

箱根駅伝Stories/悔しさを味わってきた東農大・原田洋輔 「がっつり爪痕を残したい」 地元・戸塚で貢献を

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 身近にあった箱根駅伝 10月の箱根駅伝予選会で東農大は6位を占め、2 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/ハーフで強さ示してきた帝京大・島田晃希 「エース区間を走りたい」期待の“大器”最後の舞台へ

2025.12.22

箱根駅伝Stories/ハーフで強さ示してきた帝京大・島田晃希 「エース区間を走りたい」期待の“大器”最後の舞台へ

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 身近にあった箱根駅伝 この1年で帝京大の長距離種目の歴代記録がガラリ […]

NEWS 大学対校男女混合駅伝のアンバサダーに堀未央奈が就任!来年2月15日開催、22チーム出場

2025.12.22

大学対校男女混合駅伝のアンバサダーに堀未央奈が就任!来年2月15日開催、22チーム出場

第6回全国大学対校男女混合駅伝の大会要項が公開され、大会アンバサダーに元乃木坂46の堀未央奈さんが選ばれた。 堀さんは乃木坂46の2期生として加入し、『バレッタ』でセンターを務めるなど人気メンバーとして活躍。21年3月に […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top