◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)3日目
アジア選手権の3日目午後セッションが行われ、男子110mハードルではブダペスト世界陸上代表の高山峻野(ゼンリン)が13秒29(+0.6)でアジア王者に輝いた。日本勢の同種目優勝は2007年アンマン大会の田野中輔(富士通)以来7大会ぶりだ。
13秒70(±0)で1着通過だった前日の予選は、「反発が上ばかりに来てしまってダメダメだった」。そこから、「気持ちを入れ替えて集中して」決勝に臨んだ。
スタートからしっかり主導権を握ると、中盤からは後続をじりじりと引き離す。「前に前に乗り込んでいく走りに修正した」という言葉通り力強く、キレのあるハードリングを最後まで保ち、真っ先にフィニッシュラインを駆け抜けた。
「大会前まではあまり狙っていなかったのですが、アジアで1位を取りたいなと思ったので、取れて良かったです」
昨年8月の実業団・学生対抗で日本歴代2位の13秒10をマークし、ブダペスト世界陸上の参加標準記録を突破。今年6月の日本選手権で2位に入り、2大会ぶり3回目の世界陸上代表に内定済みだ。
19年のドーハ大会準決勝。高山は3台目までトップで入り、日本人初のファイナルが一瞬見えた。だが、5台目のハードリングで失敗して失速。その雪辱を期した21年の東京五輪もケガを抱えた状態で予選敗退に終わっている。
身体は万全。「世界陸上では準決勝で4着争いくらいはできると思う」という言葉に、手応えが垣間見える。泉谷駿介(住友電工)が6月末にダイヤモンドリーグ優勝という快挙を成し遂げるなど、世界との距離は確実に縮まっている。高山もアジア王者として、ファイナルに挑戦する。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.06
箱根駅伝トークバトルが今年も12月10日に開催!原晋監督、藤田敦史監督、前田康弘監督ら
2024.11.06
福岡国際マラソンの出場選手発表! 西山雄介、其田健也、西山和弥、吉田祐也らがエントリー
-
2024.11.06
-
2024.11.05
-
2024.11.05
-
2024.11.05
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
-
2024.11.03
-
2024.11.03
-
2024.11.03
-
2024.11.01
-
2024.10.11
-
2024.10.27
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.06
箱根駅伝トークバトルが今年も12月10日に開催!原晋監督、藤田敦史監督、前田康弘監督ら
第101回箱根駅伝監督トークバトル(12月10)の登壇者が発表され、今年は前回優勝の青学大・原晋監督、同2位の駒大・藤田敦史監督のほか、城西大・櫛部静二監督、東洋大・酒井俊幸監督、2冠を果たしている國學院大の前田康弘監督 […]
2024.11.06
昨年末に事件に遭った故キプラガット氏 犯人に懲役35年の判決 五輪3度出場のウガンダの第一人者
男子3000m障害で五輪に3度出場した故ベンジャミン・キプラガット氏(ウガンダ)を殺害したとして、2人の男が懲役35年の刑をケニアの裁判所に下されたことがわかった。 キプラガット氏は昨年の大晦日、ケニア・エルドレットで自 […]
2024.11.06
WAワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー各部門最終候補者が決定!マフチフ、インゲブリグトセンら
世界陸連(WA)はワールド・アスレティクス・アワード2024の「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」の各部門の最終候補者を発表した。各部門から2選手ずつが選ばれている。 ファンによる最終投票がすでに始まっており、ここ […]
2024.11.06
25年からワールドマラソンメジャーズにシドニーが追加! ケープタウン、上海も追加予定
アボット・ワールドマラソンメジャーズ(WMM)の主催者は、豪州で開催されているシドニーマラソンを2025年からWMMに追加することを発表した。シドニーマラソンは2000年シドニー五輪を記念して、01年からスタート。今年は […]
Latest Issue 最新号
2024年11月号 (10月11日発売)
●ベルリンマラソン
●DLファイナル
●インカレ、実業団
●箱根駅伝予選会展望