2023.06.09
◇第107回日本選手権・混成競技(6月10、11日/秋田県立中央公園陸上競技場)
第107回日本選手権・混成競技を明日に控え、会場となる秋田県立陸上競技場で有力選手たちが前日会見に出席した。
女子七種競技は前回5年ぶりに女王の座に就いたヘンプヒル恵(アトレ)がエントリーせず。日本記録(5975点)保持者の山﨑有紀(スズキ)に注目が集まる。
18年から4連覇があった山﨑。2月のアジア室内選手権(五種競技)では5位に入っている。5月の木南記念では5683点で優勝したが、「少し左膝を痛めた」と言う。それでも、その後は「ほとんど痛みはなくて、戦える準備ができています」。冬季は順調に土台アップができ、「スプリントと投てき種目で記録が出ている」と手応えをつかんでいる。
「アジア選手権、アジア大会に選んでいただけるような記録を出したい。4、5月よりも記録が出ると思います」
日本人初の6000点も見据えつつ、まずは自己ベスト更新、すなわち日本記録更新を目指していく。
アジア室内選手権の七種競技で金メダルを獲得した丸山優真(住友電工)は2年ぶりの出場。昨年は木南記念で7807点(日本歴代6位)を叩き出したものの、その際に右手を故障した。それもあり、「順調だからこそ、頑張り過ぎずに」がテーマだ。先週誕生日を迎え、「25歳で中堅になったので、中堅らしく楽しみつつ」臨む構えだ。
背中を追いかけてきた中村明彦(スズキ)が今季で引退。「正直、まだ引退してほしくない。あこがれでしたし、日本選手権で戦えるのが幸せだった」。だからこそ、勝ちきって送り出したい。
高校記録、U20日本記録と塗り替えてきた大器。日大時代は胸椎分離症などで一時は競技生命も危ぶまれたが地道なリハビリとトレーニングで乗り越えた。25歳、最初の十種競技。大器がいよいよ本領発揮する。
木南記念をセカンドベストで制している田上駿(陸上物語)は、中村の引退に「初めて出た時から明彦さんは先頭に立たれていた。(引退は)いつかくるだろうと思っていたのですが、その時を迎えると寂しい」と思いを明かす。
その上で、「レベルが下がったと言われないように世代交代して、僕が先頭に立って引っ張っていきたい」と覚悟を示す。
木南記念以降も「絶好調とはは言えないですが、ケガせずできています」。見せ場はスプリントで、「100mと走幅跳でトップに立って流れを作りたい」と初優勝へ意気込んでいる。
七種競技で山﨑を追いかけるのが大玉華鈴(日体大SNG横浜)。木南記念では走幅跳で3回ファウルの記録なしに終わったものの、初日は日本初の3500点超え。「記録も動きも良くてレベルアップできています」と言い、「得意な1日目でどれだけ点数を稼げるか。今年こそ優勝したい」と力強く語った。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.12.14
編集部コラム「仕事納めって、なに?」
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.14
編集部コラム「仕事納めって、なに?」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2024.12.14
京山・石原万結は5区 神村学園・瀬戸口恋空は2年連続1区 大沢野も長森結愛、黒川志帆が3km区間に/全中駅伝・女子
第32回全国中学駅伝は12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。14日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 女子は1区、5区が3km、2区から4区までは2kmの5区間1 […]
2024.12.14
京山はエースの玉川彩人が3区 坂は8分台トリオを前半に配置 鶴ヶ島藤は植松遼がアンカー/全中駅伝・男子
第32回全国中学駅伝は12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。14日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 史上初の2年連続男女優勝を目指す京山(岡山)は全中3000m […]
2024.12.14
第5回大学対校男女混合駅伝の出場校が決定! 大東大、環太平洋大、亜細亜大、早大が初出場!! 2月16日に大阪・長居で開催
12月12日、関西学連は25年2月16日に開催される第5回全国大学対校男女混合駅伝の出場チームを発表した。 同大会は2021年に大学駅伝では国内初の男女混合レースとして誕生。これまでは「全国招待大学対校男女混合駅伝」とい […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会