HOME 国内

2023.06.02

渕瀬真寿美ロンドン五輪20km競歩入賞の表彰「今になって8位と言われても…」ロシア選手らのドーピングによって繰り上がり
渕瀬真寿美ロンドン五輪20km競歩入賞の表彰「今になって8位と言われても…」ロシア選手らのドーピングによって繰り上がり

ロンドン五輪入賞の表彰を受けた渕瀬真寿美

国際オリンピック委員会(IOC)が今年3月に、2012年ロンドン五輪女子20km競歩においてドーピング違反による失格があり、当時11位でフィニッシュした渕瀬真寿美(当時・大塚製薬/現・建装工業)が8位入賞に繰り上がったことを受け、日本選手権開催中に表彰が行われた。

当時1位でフィニッシュしたエレーナ・ラシュマノワ(ロシア)が禁止薬物を使用したとして、12年ロンドン五輪と、翌年のモスクワ世界選手権の金メダルを剥奪。それ以前もドーピング違反の失格が相次ぎ、渕瀬の順位は2021年時点で9位まで繰り上がっていた。ラシュマノワの失格でさらに1つ上がった。これによって、日本女子競歩では初入賞となる。

広告の下にコンテンツが続きます

渕瀬は「(約)10年後に入賞と聞いてビックリ。当時のコーチから連絡が来て知って、記事を見て祝福のメッセージが届いてうれしかった」と言いつつも、「あの時に8位になっていたら出し切れたと言えるのですが、今8位となっても、うーん…という感じ。ドーピングは良くないですね」と苦笑い。

36歳になった今も競技を続けているのは「やり切ったと言い切れない」から。「もしワールドランキングで世界選手権に出場できたら」と見据えている。

国際オリンピック委員会(IOC)が今年3月に、2012年ロンドン五輪女子20km競歩においてドーピング違反による失格があり、当時11位でフィニッシュした渕瀬真寿美(当時・大塚製薬/現・建装工業)が8位入賞に繰り上がったことを受け、日本選手権開催中に表彰が行われた。 当時1位でフィニッシュしたエレーナ・ラシュマノワ(ロシア)が禁止薬物を使用したとして、12年ロンドン五輪と、翌年のモスクワ世界選手権の金メダルを剥奪。それ以前もドーピング違反の失格が相次ぎ、渕瀬の順位は2021年時点で9位まで繰り上がっていた。ラシュマノワの失格でさらに1つ上がった。これによって、日本女子競歩では初入賞となる。 渕瀬は「(約)10年後に入賞と聞いてビックリ。当時のコーチから連絡が来て知って、記事を見て祝福のメッセージが届いてうれしかった」と言いつつも、「あの時に8位になっていたら出し切れたと言えるのですが、今8位となっても、うーん…という感じ。ドーピングは良くないですね」と苦笑い。 36歳になった今も競技を続けているのは「やり切ったと言い切れない」から。「もしワールドランキングで世界選手権に出場できたら」と見据えている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.29

【高校生FOCUS】走高跳・中村佳吾(関大北陽高)「プレッシャーがあったほうが跳べる」

FOCUS! 高校生INTERVIEW 中村佳吾 Nakamura Keigo 関大北陽3大阪 毎月恒例掲載の高校生FOCUSは、男子走高跳の中村佳吾選手(関大北陽3大阪)に2025年を締めくくってもらいます。7月の広島 […]

NEWS インフル乗り越えた大東大・外園監督「出場できることに感謝」名城大・米田監督「総合力で勝ち切る」/富士山女子駅伝

2025.12.29

インフル乗り越えた大東大・外園監督「出場できることに感謝」名城大・米田監督「総合力で勝ち切る」/富士山女子駅伝

12月30日に開催される2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の前日会見と開会式が、29日に静岡県富士市内で行われた。 会見には城西大の赤羽周平監督、大東大の外園隆監督、名城大の米田勝朗監督、東北福祉大の冠木雅 […]

NEWS 全日本女王・城西大の赤羽監督は初Vへ「100%が出せれば見えてくる」立命大・杉村監督「この布陣で連覇を」/富士山女子駅伝

2025.12.29

全日本女王・城西大の赤羽監督は初Vへ「100%が出せれば見えてくる」立命大・杉村監督「この布陣で連覇を」/富士山女子駅伝

12月30日に開催される2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の前日会見と開会式が、29日に静岡県富士市内で行われた。 会見には城西大の赤羽周平監督、大東大の外園隆監督、名城大の米田勝朗監督、東北福祉大の冠木雅 […]

NEWS 【箱根駅伝区間エントリー】全日本王者・駒大は6区に3度目となる伊藤蒼唯! 主将・山川拓馬、エース・佐藤圭汰らは補欠

2025.12.29

【箱根駅伝区間エントリー】全日本王者・駒大は6区に3度目となる伊藤蒼唯! 主将・山川拓馬、エース・佐藤圭汰らは補欠

第102回箱根駅伝(2026年1月2日、3日)の区間エントリーが12月29日に発表された。 全日本大学駅伝を制し、3年ぶりの優勝を狙う駒大は前回経験者4人を登録。1区は伊勢路でも同区間で区間4位と好走した小山翔也(3年) […]

NEWS 【箱根駅伝区間エントリー】悲願の初Vへ國學院大は2区に主将・上原琉翔! ルーキー・髙石樹が5区 野中恒亨らは補欠

2025.12.29

【箱根駅伝区間エントリー】悲願の初Vへ國學院大は2区に主将・上原琉翔! ルーキー・髙石樹が5区 野中恒亨らは補欠

第102回箱根駅伝(2026年1月2日、3日)の区間エントリーが12月29日に発表された。 出雲駅伝を制し、悲願の初優勝を狙う國學院大は2区に主将の上原琉翔(4年)を登録。1区には前回6区の嘉数純平(4年)、4区には出雲 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top