2023.06.01
◇第107回日本選手権(6月1日~4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)1日目
ブダペスト世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の1日目に女子3000m障害が行われ、吉村玲美(Cramer JapanTC)が9分46秒65で、4年ぶり2度目の優勝を果たした。
4年前の優勝は大東大1年時。その後、2019年のドーハ、2022年オレゴンと2大会連続で世界選手権に出場したが、日本選手権のタイトルには届かなかった。
「4年ぶりにこのスタジアムで気持ちの良い走りができました」と語った吉村。「今まで悔しかった思いがこみ上げてきて、ゴールした後は感動というか、自分でも驚くくらい泣いてしまいました」と感情が込み上げた。
今春に大学を卒業し、プロ選手としての一歩を踏み出した。しかし、「今季は(ここまで3戦で)9分台を一度も出せず、表彰台にも上がれていなかったですし、大会前の合宿でも走れなかった」と、不安を抱えてスタートラインに立っていた。
「日本選手権は出ない方がいいかもしれない」とすら考えたこともあったという。それでも最後の1週間で調子を上げてきたのは、プロ選手としての自覚、そして意地だった。
序盤からレースの主導権を握り、1000mを3分15秒、2000mを6分29秒で通過。安定したピッチで不安や焦りがあったことなど感じさせなかった。
「今季は世界選手権やアジア選手権があるので、そこに出たいという気持ちもあります。今日はタイムはよくありませんでしたが、来年のパリ五輪につながるレースができたのが収穫」と胸を張った。
文/小野哲史
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