2023.05.31
第107回日本選手権の前日会見が大阪府内で開かれた。
男子3000m障害の日本記録(8分09秒92)保持者で、大会3連覇が懸かる三浦龍司(順大)はが登壇した。
「日本選手権は世界選手権代表を決める重要な大会」と位置づけを語る三浦。すでにブダペスト世界選手権の参加標準記録(8分15秒00)を突破しているため、3位以内で代表に内定する。
今季の3000m障害初戦となった5月21日のセイコーゴールデングランプリは8分19秒07で優勝。「ゴールデングランプリと日本選手権はラストスパートというところが目標の一つ。2000mはリズムを作って、1000mで2分40秒くらいのキレ味を出したい」と言う。ゴールデングランプリ以降は「障害への距離感、感覚を養う時間は取れたので修正できれば」と言う。
春先のフラットレースでは「あまり良い走りができない」とモヤモヤもあったが、「練習では良い感覚が出ていると思います」。
勝って当たり前と思われる状況だが「心境の変化はありません」。むしろ「ケガや障害があってイレギュラーもあり得る。他の選手へのリスペクトもありますし、緊張感は必要なこと」と身を引き締める。
その上で、三浦が見ているのは『世界』。昨年はダイヤモンドリーグ・ファイナルで4位という快挙を成し遂げたが、今月のダイヤモンドリーグではS.エル・バッカリ(モロッコ)が7分台をマークするなど、「結果を見て大きな刺激を受けています」。日本選手権でしっかり世界選手権への切符をつかんで、「また一緒に走れる。最高の走りだったのは東京五輪。そういった走りを世界でできるように、世界のトップに食らいつける走りをしていきたい」と言う。
「自分のやりたいレースをするのが目標。状態が上がっているのでいい手応えをつかめそうです」
東京五輪、そしてブダペスト世界選手権に続いて3度目の世界へ。三浦龍司はここからギアを上げていく。
日本選手権は6月1日から4日まで、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.13
編集部コラム「あっという間の2025年」
-
2025.12.13
-
2025.12.13
-
2025.12.13
-
2025.12.07
-
2025.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.13
編集部コラム「あっという間の2025年」
攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]
2025.12.13
箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」
箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 この日は撮影と共通取材、個別取材を実施。共通取材で花田勝彦駅伝監督は「今年もかなり良いかたちで準備ができたと思っています […]
2025.12.13
連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通
2026年の幕開けを飾る全日本実業団対抗駅伝(通称・ニューイヤー駅伝)は、第70回の記念大会として1月1日、前橋市にある群馬県庁前をスタートし、上州路をぐるりと回って県庁に戻る7区間・総距離100kmのコースで行われる。 […]
2025.12.13
ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中
12月10日に米国・ユタ州でブリガム・ヤング大で行われた同大学招待競技会室内女子60mで、ロス瑚花アディア(ユタ州立大)が7秒48で4位に入った。従来のユタ州立大記録38年ぶりの更新となる。 ロスは東京・駒沢中から城西高 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025