2023.05.18
世界陸連の独立不正監査機関であるアスリート・インテグリティー・ユニット(AIU)は17日、男子10kmの世界記録保持者で、19年ドーハ世界選手権10000m銅メダリストのロネックス・キプルト(ケニア)について、ドーピング違反により暫定資格停止処分を下したと発表した。AIUはキプルトの処分理由を生体パスポートに基づく違反としている。
キプルトは1999年生まれの23歳。17歳から国際レースで活躍し、18年のU20世界選手権10000mで金メダルを獲得するなど、次代のスターとして期待を集めていた。20年には1月にバレンシアの10kmロードレースで従来の記録を14秒も短縮する26分24秒の世界記録を樹立。同年12月にはハーフマラソン世界歴代3位の57分49秒をマークしている。
21年の東京五輪では10000m9位と入賞を逃したが、その後もコンスタントに競技会で好成績を収めており、今年4月にドイツで行われた10kmロードレースでも27分09秒で4位に入っていた。
キプルトは海外メディアの取材に対してドーピング行為を否定。マネージャーも「これまでキプルトの無実を証明するために多額の金額を費やしている。彼が最も良いパフォーマンスを出した19年、20年の検体からは異常な数値は出ていない」と反論している。
ケニアの長距離界ではドーピングを目的とした薬物使用が深刻化しており、これまで日本のチームに所属していた選手を含め、60名以上のランナーが処分を受けている。
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