◇第102回関東インカレ(5月11日~14日/神奈川・ギオンスタジアム相模原)2日目
関東インカレ2日目に行われた女子400mは須藤美桜(日体大)が54秒91で初優勝を飾った。
思わず涙がこぼれる。「大学に入ってから勝てないことが多くて……」。中学時代に200mでジュニア五輪6位の実績を持ち、神奈川から名門・東京高へ進んだ。400mの適性を見出されると、2年時にインターハイ6位、国体3位、U18日本選手権優勝と活躍。3年目もインターハイ3位、国体では54秒18のベストを出して優勝した。
しかし、日体大では環境の変化やケガに苦しむことも多くなる。そんな中でも1年目に関東インカレと日本インカレで4位、2年目も関東インカレと日本インカレで2位、昨年も日本インカレ6位と安定感を誇った。特に4×400mリレーでの力強い走りは、高校時代から見せ場の一つ。
最終学年は名門・日体大の主将に就任。東京高の先輩でもある髙橋真由からバトンを受け継いだ。「何度も陸上を辞めようと思ったけど、負けたくない、もう1回かっこいい姿を見せたいと思ってやってきました」。
自己ベストは高3の国体から動いていない。それでも「まさか出せるとは」といった54秒台は2年ぶり。走りは「覚えていないです」。無我夢中で駆け抜けた。
同学年には髙島咲季(青学大)らロングスプリントで強い選手がそろっていた。同じように大学で苦しんできたが、「みんなの分も、じゃないですが、あきらめなければ結果が出るというところを見せたかったです」。
競技は大学で辞めるつもりでいる。やり残したことはある。「このタイムではまだまだなのはわかっています」。過去の自分を超える。そして日本インカレでの4年連続入賞は、最も高い場所に立つつもりでいる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.21
早大が来春入部選手発表!高校駅伝1区激闘の増子陽太、新妻、本田がそろって加入!
2025.12.21
【大会結果】第76回全国高校駅伝・男子(2025年12月21日)
-
2025.12.21
-
2025.12.20
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
-
2025.12.21
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.24
箱根駅伝Stories/4年生4人が強力な駒大は前回復路新記録に光明 「優勝に貢献することを第一に」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「チームのために走る」 駒大は3年前の学生駅伝3冠達成を区切りに大八 […]
2025.12.24
箱根駅伝Stories/4年生3本柱が牽引する日体大 創部100周年の年に「シード権前後で粘りに粘ってほしい」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 競い合い力を伸ばす 今季の日体大は平島龍斗、田島駿介、山崎丞の4年生 […]
2025.12.24
箱根駅伝Stories/学生トップクラスに成長した國學院大・野中恒亨 山以外の区間で「自分の強さを出すだけ」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 出雲の快走が飛躍のきっかけ 國學院大OBで、現在も同大を練習の拠点と […]
2025.12.24
セイコーが小学生に「時」と「走り」の特別授業、「時育®セイコーわくわくスポーツ教室」を開催!
セイコーグループは12月下旬、Team Seikoアスリートでセイコースマイルアンバサダーの福島千里さん(女子100m日本記録保持者)を講師に迎えた「時育®セイコーわくわくスポーツ教室」を東京都目黒区の油面小学校で実施し […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳
