HOME 国内

2023.05.07

山縣亮太17年以来の200mは21秒55 日本選手権逃すも「来年のために」覚悟持ち突き進む/木南記念
山縣亮太17年以来の200mは21秒55 日本選手権逃すも「来年のために」覚悟持ち突き進む/木南記念

23年木南記念で6年ぶりに200mに出場した山縣亮太

◇第10回木南記念(5月6、7日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

日本グランプリシリーズG1の木南記念の2日目に男子200mが行われ、予選2組に山縣亮太(セイコー)が出場。21秒55(+0.9)で6着となり決勝進出はならなかった。

広告の下にコンテンツが続きます

100m日本記録(9秒95)を持つ山縣にとって、2017年8月以来、約6年ぶりの200m。「スタート前の憂鬱も100mよりありますし、長くてしんどかったです」と苦笑いする。

2021年に右膝を手術して今季復帰。100mにつなげるためにも「丁寧に走ることができる」200mに練習段階から取り組んできた。本来は4月上旬の東京六大学対校オープンに出る予定だったがふくらはぎのケイレンのため棄権している。

4月29日の織田記念(10秒48)で予選敗退。それから1週間で「テクニックを意識して」調整して臨んだ。レース自体は「やりたいことはできました」。織田記念では「脚がついてこなかった」が、今回は改善できたという。疲労感も織田記念よりは心地の良いものになったようだ。

それでも「20秒台を出したかったです」。これにより、今季の日本選手権出場について現時点で100m、200mともに参加申込記録に届かず。「パリ五輪の選考が始まる秋以降のプランを立てていき、夏には強化合宿をしたい」と言う。

広告の下にコンテンツが続きます

苦しいシーズンになることは覚悟していた。「自分の中ではすべて来年のためと思ってやっています。こうして走る姿を見てもらって、また来年、大舞台に戻るためのきっかけにしていきたい」。これまでの自分を「捨てて新しく力をつけていく」と力を込める。

前日には盟友・桐生祥秀(日本生命)が10秒03の快走を見せ、ケンブリッジ飛鳥(Nike)も復帰。桐生の走りはバックスタンドで見た。「感動しましたし、励みになりました。負けないように頑張ります」。

パリ五輪のために、今できることを。山縣は足元を見つめ、固め、1歩ずつ進んでいく。

◇第10回木南記念(5月6、7日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 日本グランプリシリーズG1の木南記念の2日目に男子200mが行われ、予選2組に山縣亮太(セイコー)が出場。21秒55(+0.9)で6着となり決勝進出はならなかった。 100m日本記録(9秒95)を持つ山縣にとって、2017年8月以来、約6年ぶりの200m。「スタート前の憂鬱も100mよりありますし、長くてしんどかったです」と苦笑いする。 2021年に右膝を手術して今季復帰。100mにつなげるためにも「丁寧に走ることができる」200mに練習段階から取り組んできた。本来は4月上旬の東京六大学対校オープンに出る予定だったがふくらはぎのケイレンのため棄権している。 4月29日の織田記念(10秒48)で予選敗退。それから1週間で「テクニックを意識して」調整して臨んだ。レース自体は「やりたいことはできました」。織田記念では「脚がついてこなかった」が、今回は改善できたという。疲労感も織田記念よりは心地の良いものになったようだ。 それでも「20秒台を出したかったです」。これにより、今季の日本選手権出場について現時点で100m、200mともに参加申込記録に届かず。「パリ五輪の選考が始まる秋以降のプランを立てていき、夏には強化合宿をしたい」と言う。 苦しいシーズンになることは覚悟していた。「自分の中ではすべて来年のためと思ってやっています。こうして走る姿を見てもらって、また来年、大舞台に戻るためのきっかけにしていきたい」。これまでの自分を「捨てて新しく力をつけていく」と力を込める。 前日には盟友・桐生祥秀(日本生命)が10秒03の快走を見せ、ケンブリッジ飛鳥(Nike)も復帰。桐生の走りはバックスタンドで見た。「感動しましたし、励みになりました。負けないように頑張ります」。 パリ五輪のために、今できることを。山縣は足元を見つめ、固め、1歩ずつ進んでいく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.07

田中希実 1500m6連覇達成も「まだ納得の走りではない」 2位・木村友香は世界選手権出場へつながる力走/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子1500mは田中希実(New Balance)が4分04秒16で6年連続6度目の優勝を飾り、初 […]

NEWS 鵜澤飛羽が自己タイの20秒12で3連覇「東京世界選手権は男子200mの決勝を走りたい!」/日本選手権

2025.07.07

鵜澤飛羽が自己タイの20秒12で3連覇「東京世界選手権は男子200mの決勝を走りたい!」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子200mは鵜澤飛羽(JAL)が3連覇を達成。2大会連続の世界選手権代表に内定した。 広告の下に […]

NEWS 世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権

2025.07.06

世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が3日間にわたって行われた。 広告の下にコンテンツが続きます 今大会で東京世界選手権の新規内定者は、男子200mの鵜 […]

NEWS 100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権

2025.07.06

100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で初優勝を飾った。 広告の下にコン […]

NEWS 100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権

2025.07.06

100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で大会初優勝を飾った。 広告の下に […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top