HOME 国内

2023.05.06

やり投・﨑山雄太が日本歴代5位の83m54!!3度目大台で「行ったと思った」/木南記念
やり投・﨑山雄太が日本歴代5位の83m54!!3度目大台で「行ったと思った」/木南記念

23年木南記念で日本歴代5位の83m54を出した﨑山雄太

男子やり投日本歴代10傑をチェック!

87.60 溝口 和洋(ゴールドウイン) 1989. 5.27
86.83 新井 涼平(スズキ浜松AC) 2014.10.21
85.96 村上 幸史(スズキ浜松AC) 2013. 4.29
84.28 ディーン元気(早大3)    2012. 4.29
83.54 﨑山 雄太(愛媛陸協)    2023. 5. 6
82.52 小南 拓人(染めQ)     2021. 4.29
81.84 吉田 雅美(大京)      1990. 7.10
81.73 寒川建之介(奈良陸協)    2020. 7.18
81.63 小椋 健司(栃木スポ協)   2021. 6. 6
81.55 長谷川鉱平(福井陸協)    2016. 5.21

◇第10回木南記念(5月6、7日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 日本グランプリシリーズG1の木南記念が行われ、男子やり投は﨑山雄太(愛媛陸協)が83m54の大会新記録で優勝した。 会心の一投だった。「やるべきことをやろうと思った」と﨑山。「やりを上下動させないこと」と「クロスステップで左が強くなり過ぎないように」。全体的に「8割くらい」の力感で投げた。 バチッとハマった一投は、これまで80mを2度投げているが初めて「行ったと思った」と振り返る。試合前には「どんなイメージで、どんな軌道で、どこまで飛ばすかイメージした」。 日本歴代5位のビッグスロー。自他共に認めるポテンシャルを秘めていた﨑山は、中学まで野球部ながら姉の影響で高校から陸上に。高校時代は61m06がベストで、同学年の森秀や石山歩の影に隠れる存在だった。しかし、主要大会のタイトルはないものの、日大に進学後は1年目に74m11をスロー。4年時には75m61を投げている。社会人1年目の19年に初めて大台到達となる80m14を投げた。 一方で、そのポテンシャルがあるがゆえに度々、ケガに泣かされた。大学時代には腰椎分離症に苦しみ、東京五輪前には左足首の付け根を痛めた。五輪への挑戦が終わった21年日本選手権後に足首を手術。昨年5月に80m51を投げた時にようやく「ブロックができた」と言う。 同じ環境にいた小椋健司(エイジェックスポーツマネジメント)や北口榛花(JAL)が世界に飛び立つ中で、「自分のほうが行けるのに、という思いがずっとありました。それを発揮できない悔しさのほうが大きかった」。今季はフィジカルよりも技術の安定に注力したのに加えて、精神的にも成長したことが好記録につながっている。 これでようやく本当の意味で「世界」を公言できるところまできた。「年齢的にもいいところに入っているので、世界を狙っていきたい」。まだ2回目以降に記録を伸ばせなかったこともあり、「安定して80mを投げられるように」と課題に挙げる。 誰もが認めるポテンシャルをついに発揮した﨑山。女子に負けじと、日本の伝統とも言える男子やり投を盛り上げる一人に躍り出た。

男子やり投日本歴代10傑をチェック!

87.60 溝口 和洋(ゴールドウイン) 1989. 5.27 86.83 新井 涼平(スズキ浜松AC) 2014.10.21 85.96 村上 幸史(スズキ浜松AC) 2013. 4.29 84.28 ディーン元気(早大3)    2012. 4.29 83.54 﨑山 雄太(愛媛陸協)    2023. 5. 6 82.52 小南 拓人(染めQ)     2021. 4.29 81.84 吉田 雅美(大京)      1990. 7.10 81.73 寒川建之介(奈良陸協)    2020. 7.18 81.63 小椋 健司(栃木スポ協)   2021. 6. 6 81.55 長谷川鉱平(福井陸協)    2016. 5.21

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

PR

2025.05.01

KIPRUNが環境に優しい新たなシューズを発表 接着剤不使用の「KIPX」はリサイクル可能な次世代アイテム

KIPRUNは4月上旬、フランス・パリで発表会を行い、新たなブランドロゴを発表するとともに、今後日本国内でも発売を予定している新モデルシューズを発表した。 競歩世界チャンピオンも愛用したシューズ 2021年にブランド初の […]

NEWS セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

2025.05.01

セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら

セイコーGGPトラックの海外勢をチェック! ●男子100m ピジェイ・オースティン(米国)9秒89 ジェローム・ブレーク(カナダ)10秒00 ● 男子200m ロバート・グレゴリー(米国)19秒60 イアン・カー(バーレ […]

NEWS 坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

2025.05.01

坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP

5月1日、日本陸連はセイコーゴールデングランプリ(5月18日/東京・国立競技場)の欠場者を発表した。 日本人選手で欠場するのは、男子100mの坂井隆一郎(大阪ガス)、同200mの水久保漱至(宮崎県スポ協)、同400mの中 […]

NEWS アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

2025.05.01

アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り

クミアジア選手権の日本代表をチェック! 【男子】 ●100m 栁田大輝(東洋大) 東田旺洋(関彰商事) ●200m 鵜澤飛羽(JAL) 飯塚翔太(ミズノ) ●400m 佐藤拳太郎(富士通) 佐藤風雅(ミズノ) ●800m […]

NEWS 東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

2025.05.01

東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」

伊東明日香の加入を発表する東京メトロ女子駅伝部 【選手入部のお知らせ】日頃より #東京メトロ女子駅伝部 (マーキュリー)を応援いただき、ありがとうございます。5月1日付けで、下記の選手が入部いたしました。 伊東 明日香 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top