HOME 国内、大学

2023.02.05

横田俊吾が2度目のマラソンで学生初の2時間7分台「やってきたことに間違いはなかった」/別大マラソン
横田俊吾が2度目のマラソンで学生初の2時間7分台「やってきたことに間違いはなかった」/別大マラソン

23年別府大分毎日マラソンで日本人2番手の4位に入りMGC出場権を獲得した横田俊吾(青学大)

◇第71回別府大分毎日マラソン(2月5日/大分・うみたまごスタート、ジェイリーススタジアムフィニッシュ)

横田俊吾(青学大)が2度目のマラソンで快挙を成し遂げた。前回大会でマークした自己記録2時間12分41秒を一気に5分近く短縮する2時間7分47秒。藤原正和(中大/現・中大駅伝監督)が2003年に打ち立てた従来の学生記録(2時間8分12秒/2003年)を20年ぶりに更新して、日本人2番手の4位と健闘した。

1年前に初マラソンを経験した大会。「余裕を持って進むことができました」と振り返る。スタートから1km3分ペースで先頭集団が展開するなか、しっかりとその中に入っていた。

今大会に向けた練習では「32.195km走」が最高だったという。それでも、横田は終盤まで粘った。日本人トップ争いからは35km過ぎで脱落したが、40km手前あたりで再び息を吹き返す。

日本人トップ3位の市山翼(小森コーポレーション)には届かなかったものの、2時間7分台を持つ木村慎(Honda)と聞谷賢人(トヨタ紡織)を競技場に入るあたりでかわした。

「箱根駅伝の結果(総合3位)が良くなかったので、後輩に『やってやったぞ』と見せることができました」と胸を張った。

広告の下にコンテンツが続きます

新潟・山王中(現・村松桜中)出身。中3では3000mで全中2位やジュニア五輪優勝などの実績を持つ。高校は新潟を離れて福島・学法石川高へ。3年時のインターハイ3000m障害で7位に入り、全国高校駅伝ではチームの3位入賞に貢献した。

同じ新潟出身の岸本大紀らとともに青学大に進学。3年生まで学生三大駅伝に出走したのは、21年の出雲駅伝だけだったが、その後は着実に力を蓄えてきて、4年生では三大駅伝にすべて出場。最後の挑戦となった今年の箱根は3区に出走した。そして、マラソンでは学生記録保持者となり、10月15日のパリ五輪代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権を獲得した。

「今年やってきたことに間違いはなかったです」と横田。春からJR東日本で競技を続けるが、実業団ランナーになる前に自信を深めるレースだった。

◇第71回別府大分毎日マラソン(2月5日/大分・うみたまごスタート、ジェイリーススタジアムフィニッシュ) 横田俊吾(青学大)が2度目のマラソンで快挙を成し遂げた。前回大会でマークした自己記録2時間12分41秒を一気に5分近く短縮する2時間7分47秒。藤原正和(中大/現・中大駅伝監督)が2003年に打ち立てた従来の学生記録(2時間8分12秒/2003年)を20年ぶりに更新して、日本人2番手の4位と健闘した。 1年前に初マラソンを経験した大会。「余裕を持って進むことができました」と振り返る。スタートから1km3分ペースで先頭集団が展開するなか、しっかりとその中に入っていた。 今大会に向けた練習では「32.195km走」が最高だったという。それでも、横田は終盤まで粘った。日本人トップ争いからは35km過ぎで脱落したが、40km手前あたりで再び息を吹き返す。 日本人トップ3位の市山翼(小森コーポレーション)には届かなかったものの、2時間7分台を持つ木村慎(Honda)と聞谷賢人(トヨタ紡織)を競技場に入るあたりでかわした。 「箱根駅伝の結果(総合3位)が良くなかったので、後輩に『やってやったぞ』と見せることができました」と胸を張った。 新潟・山王中(現・村松桜中)出身。中3では3000mで全中2位やジュニア五輪優勝などの実績を持つ。高校は新潟を離れて福島・学法石川高へ。3年時のインターハイ3000m障害で7位に入り、全国高校駅伝ではチームの3位入賞に貢献した。 同じ新潟出身の岸本大紀らとともに青学大に進学。3年生まで学生三大駅伝に出走したのは、21年の出雲駅伝だけだったが、その後は着実に力を蓄えてきて、4年生では三大駅伝にすべて出場。最後の挑戦となった今年の箱根は3区に出走した。そして、マラソンでは学生記録保持者となり、10月15日のパリ五輪代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権を獲得した。 「今年やってきたことに間違いはなかったです」と横田。春からJR東日本で競技を続けるが、実業団ランナーになる前に自信を深めるレースだった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.05.10

女子4×100mRは青学大が45秒22で2連覇! 女子100mは杉本心結V 青学大が表彰台独占/関東IC

◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)2日目 学校対抗の第104回関東インカレの2日目が行われ、女子1部4×100mリレーは青学大が45秒22で2連覇を果たした。 青学大はこの日の女子 […]

NEWS 長田一晟110mH大会新で400mHも制覇 上嶋美夕3冠100m11秒86の県高校新 望月美来投てき3種目V/IH山梨県大会

2025.05.10

長田一晟110mH大会新で400mHも制覇 上嶋美夕3冠100m11秒86の県高校新 望月美来投てき3種目V/IH山梨県大会

広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱戦を繰り広げている。 そのトップを切って山梨県大会は5月4日、7日、8日の3日間、小瀬スポーツ公園競技場(JITリサイクル […]

NEWS 木南記念 400mH豊田兼、100mH福部真子らが出場見送り

2025.05.09

木南記念 400mH豊田兼、100mH福部真子らが出場見送り

日本グランプリシリーズの木南記念の最終エントリー選手リストが公開された。 男子400mハードルのパリ五輪代表、豊田兼(トヨタ自動車)がエントリーを取り消した。豊田は5月3日の静岡国際で48秒62をマークして優勝。5月18 […]

NEWS 栁田大輝 主将としてエースとして、4継激走も2位「勝って終わりたかったけど…」後輩思いやる姿も/関東IC

2025.05.09

栁田大輝 主将としてエースとして、4継激走も2位「勝って終わりたかったけど…」後輩思いやる姿も/関東IC

◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)2日目 学校対抗の第104回関東インカレの2日目が行われ、男子4×100mリレーは中大が39秒03で6年ぶりに優勝を果たした。2年ぶりに優勝を狙っ […]

NEWS 中大が6年ぶり4×100mR優勝! 日本一目標に「これからもこのチームで挑んでいきたい」/関東IC

2025.05.09

中大が6年ぶり4×100mR優勝! 日本一目標に「これからもこのチームで挑んでいきたい」/関東IC

◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)2日目 学校対抗の第104回関東インカレの2日目が行われ、男子1部4×100mリレーは中大が39秒03で優勝を飾った。 混戦となったレースで、アン […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top