HOME 高校

2022.10.02

東福岡が4×400mRで19年ぶり高校新!3分07秒81で5位と大健闘/日本選手権リレー
東福岡が4×400mRで19年ぶり高校新!3分07秒81で5位と大健闘/日本選手権リレー

◇第106回日本選手権リレー(10月1日~2日/国立競技場)

日本選手権リレーの2日は、各種目の決勝を実施。男子4×400mリレーではインターハイ覇者の東福岡高が3分07秒81の高校新記録を樹立して5位に入った。

前日の予選と同じく庄籠大翔、渕上翔太、小坂洸樹と2年生3人を前半に並べ、インターハイ400m王者の冨永湧平(3年)をアンカーに置くオーダー。その予選でチーム新の3分09秒35をマークし、第一の目標は達成していたものの、個々の走りで課題が出ていたことから「十分タイムは短縮できる」と自信をつけて決勝の舞台に臨んだ。

1走の庄籠は400m47秒16の走力を生かし、「練習通りの走りをして、流れを作る走りができました」と大学生に食らいついた。400mハードルで50秒台のベストを持つ2走の渕上も「庄籠がいい流れを作ってくれたので、その流れに乗ることができました」と、この時点で6番手をキープする。

3走の小坂洸樹(2年)は「300mまで良い走りができましたが、ラスト100mで実力の差を見せつけられました」と最後の直線で7番手に順位を落としたものの、大黒柱の冨永が400m46秒69の走力をいかんなく発揮し、大学生2人を抜いて5位でフィニッシュ。「2年生3人が大学生相手に食らいついていたので、上級生として気持ちよく終われるように走りました。インターハイを優勝したメンバーで高校新記録を出せて、素直にうれしいです」と冨永は総括し、とびっきりの笑顔を見せた。

従来の高校記録は2003年に成田(千葉)が出した3分08秒32。これまで幾多の高校がこの記録に挑んだものの、いずれも高い壁として立ちはだかってきた不滅の記録が19年越しに破られた。

広告の下にコンテンツが続きます

エースが抜けるものの、1走から3走までの2年生3人が残り、来年のインターハイでは同種目初の3連覇に挑む。「インターハイ3連覇はもちろん、来年もこの記録を超えられるようにがんばりたい」と3人は口をそろえ、前人未到の領域に挑む決意を表明した。

また、同じく高校生ながら決勝に残った相洋(神奈川)は3分09秒95で8位。予選で出した3分09秒53は上回れなかったものの、大学生を相手に堂々とした走りを見せた。

■男子4×400mR 高校歴代5傑
3.07.81東福岡 22年 NEW
3.08.32成田 03年
3.08.57洛南 16年
3.08.80洛南 17年
3.08.85中京大中京 20年

■男子4×400mR 学校別高校歴代5傑
3.07.81 東福岡 22年 NEW
3.08.32 成田 03年
3.08.57 洛南 16年
3.08.85 中京大中京 20年
3.08.91 相洋 16年

◇第106回日本選手権リレー(10月1日~2日/国立競技場) 日本選手権リレーの2日は、各種目の決勝を実施。男子4×400mリレーではインターハイ覇者の東福岡高が3分07秒81の高校新記録を樹立して5位に入った。 前日の予選と同じく庄籠大翔、渕上翔太、小坂洸樹と2年生3人を前半に並べ、インターハイ400m王者の冨永湧平(3年)をアンカーに置くオーダー。その予選でチーム新の3分09秒35をマークし、第一の目標は達成していたものの、個々の走りで課題が出ていたことから「十分タイムは短縮できる」と自信をつけて決勝の舞台に臨んだ。 1走の庄籠は400m47秒16の走力を生かし、「練習通りの走りをして、流れを作る走りができました」と大学生に食らいついた。400mハードルで50秒台のベストを持つ2走の渕上も「庄籠がいい流れを作ってくれたので、その流れに乗ることができました」と、この時点で6番手をキープする。 3走の小坂洸樹(2年)は「300mまで良い走りができましたが、ラスト100mで実力の差を見せつけられました」と最後の直線で7番手に順位を落としたものの、大黒柱の冨永が400m46秒69の走力をいかんなく発揮し、大学生2人を抜いて5位でフィニッシュ。「2年生3人が大学生相手に食らいついていたので、上級生として気持ちよく終われるように走りました。インターハイを優勝したメンバーで高校新記録を出せて、素直にうれしいです」と冨永は総括し、とびっきりの笑顔を見せた。 従来の高校記録は2003年に成田(千葉)が出した3分08秒32。これまで幾多の高校がこの記録に挑んだものの、いずれも高い壁として立ちはだかってきた不滅の記録が19年越しに破られた。 エースが抜けるものの、1走から3走までの2年生3人が残り、来年のインターハイでは同種目初の3連覇に挑む。「インターハイ3連覇はもちろん、来年もこの記録を超えられるようにがんばりたい」と3人は口をそろえ、前人未到の領域に挑む決意を表明した。 また、同じく高校生ながら決勝に残った相洋(神奈川)は3分09秒95で8位。予選で出した3分09秒53は上回れなかったものの、大学生を相手に堂々とした走りを見せた。 ■男子4×400mR 高校歴代5傑 3.07.81東福岡 22年 NEW 3.08.32成田 03年 3.08.57洛南 16年 3.08.80洛南 17年 3.08.85中京大中京 20年 ■男子4×400mR 学校別高校歴代5傑 3.07.81 東福岡 22年 NEW 3.08.32 成田 03年 3.08.57 洛南 16年 3.08.85 中京大中京 20年 3.08.91 相洋 16年

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.05.09

栁田大輝 追い風参考で100m9秒95! 4.5mの風に乗って日本記録と同タイム/関東IC

◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)2日目 学校対抗の第104回関東インカレの2日目が行われ、男子1部100mで栁田大輝(東洋大4)が追い風参考ながら9秒95(+4.5)を叩き出して […]

NEWS セイコーGGPハードル種目の追加選手発表! 阿部竜希、小川大輝、中島ひとみらがエントリー

2025.05.09

セイコーGGPハードル種目の追加選手発表! 阿部竜希、小川大輝、中島ひとみらがエントリー

日本陸連は5月9日、セイコーゴールデングランプリ(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第13弾を発表した。 今回発表されたのはハードル種目に出場する日本人選手7人。 男子110mハードルには4月の日本学生個人選手権で […]

NEWS フレイザー・プライスが3年ぶりにダイヤモンドリーグ参戦! 5月16日DLドーハ100mにエントリー

2025.05.09

フレイザー・プライスが3年ぶりにダイヤモンドリーグ参戦! 5月16日DLドーハ100mにエントリー

5月16日のダイヤモンドリーグ(DL)第3戦ドーハ大会の女子100mにS.A.フレイザー・プライス(ジャマイカ)が出場することが発表された。現在38歳のフレイザー・プライスは2008年、12年ロンドン五輪女子100m金メ […]

NEWS 女子競歩の園田世玲奈が現役引退 世界選手権7位入賞 5/11中部実業団でラストウォーク

2025.05.09

女子競歩の園田世玲奈が現役引退 世界選手権7位入賞 5/11中部実業団でラストウォーク

2023年ブダペスト世界選手権35km7位入賞の園田世玲奈(NTN)が、チームのSNSで現役引退を発表した。 園田は滋賀県出身の28歳。田上中から進学した草津東高で本格的に競歩を始めた。3年時のインターハイ5000m競歩 […]

NEWS 男子800mマーフィーが現役引退 16年リオ五輪銅メダリスト

2025.05.09

男子800mマーフィーが現役引退 16年リオ五輪銅メダリスト

2016年リオ五輪男子800m銅メダリストのC.マーフィー(米国)が競技引退を表明した。 マーフィーは30歳。15年の北京世界選手権で世界大会初出場を果たし、準決勝進出。翌16年には全米五輪選考会で優勝を飾り、リオ五輪で […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top