2021.12.04
東京五輪男子3000m障害で7位入賞を果たした三浦龍司(順大)が、日本学連の栄章贈与式(12月4日、都内)に出席し、五輪でマークした8分09秒92の日本記録樹立を表彰され、その喜びの声とともにインタビューに応えた。
――表彰おめでとうございます。まずは感想を一言ください。
三浦 ありがとうございます。日本記録を樹立でき、こうして表彰していただいて実感がより湧いてきました。これからの意欲にプラスになります。
――東京五輪にも出場されましたが、今シーズンをどう振り返りますか?
三浦 トラックシーズンでは本職と捉えている3000m障害で満足する結果を残すことができました。大きな一年になったと思います。出力も上がったことで疲労はありましたが、しっかりと駅伝シーズンに入れました。
――その駅伝も2つが終わりました。全日本大学駅伝に出場されて総合3位、2区で区間賞を獲得されました。
三浦 全日本大学駅伝では良い結果を出せました。作戦通り、レースの流れを変化させられましたし、成長を実感できたレースだったと思います。駅伝シーズンの良いスタートがきれました。
――箱根駅伝に向けてチームの雰囲気はいかがですか。
三浦 すごくいいですし、上り調子の選手もたくさんいます。箱根駅伝に向けて期待できるチームになっていると思います。
――その中でどんな走りを?
三浦 前回は1区で前半から勢いをつける走りが求められました。今回も往路になれば、インパクトを残せる走りができればと思います。
――改めて、五輪を経験して海外勢との違いはどのように捉えていますか。
三浦 自分はまだまだ伸びしろがあると思っていますし、5000mや10000mのタイムを考えてももっと成長できる希望があるのかな、と。まずはしっかり絶対的な走力が必要です。そこは継続しながら、筋持久力、スピード持久力を高めていきたいです。
――走力という面では、5000mではどのくらい、というイメージでしょう。
三浦 5000mで今年更新された学生記録(13分13分15秒)くらいを出さなければ3000m障害では戦えないと思うので、一つの目標にしたいと思います。
――ちなみに、記録を求めていけば結果が出るという考え方と、結果を求めていけば記録が必要になる、どちらの感覚が近いですか。
三浦 まずは記録のアベレージを高めていくことだと思っています。日本記録の更新と、どんなレースでも高い記録を安定させれば海外選手と戦った時でも力を発揮できると考えています。
――来年の目標を教えてください。
三浦 大きなイベントとしてはオレゴン世界選手権になるので、もちろん優勝を目指しては臨みますが、しっかり記録を出せるように頑張ります。(コロナ禍の)状況次第ではありますが、海外レース転戦などにも意欲があります。いろんなレース展開があると思うのでとても楽しみです。
三浦龍司(みうら・りゅうじ)/2002年2月11日生まれ。島根県出身。島根・浜田東中→京都・洛南高→順大。今夏の東京五輪男子3000m障害では日本人初となる7位入賞。自己ベストは5000m13分26秒78、10000m28分32秒28、3000m障害8分09秒92(日本記録)、ハーフマラソン1時間1分41秒。
構成/向永拓史
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.04.29
女子100mH・田中佑美が混戦抜け出し13秒00でV 「しっかり流れに乗れた」/織田記念
-
2024.04.29
-
2024.04.29
2024.04.26
やり投・北口榛花 五輪シーズン初戦へ「結果がどうであれ次につなげられれば」/DL蘇州
2024.04.12
40年以上の人気シューズ”ペガサス”シリーズの最新作!「ナイキ ペガサス 41」が登場!
-
2024.04.26
-
2024.04.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.04.29
女子100mH・田中佑美が混戦抜け出し13秒00でV 「しっかり流れに乗れた」/織田記念
◇第58回織田幹雄記念(4月29日/ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリG1の織田記念が行われ、12秒台のベストを持つ日本人5人が出場した女子100mハードルは、ブタペスト世界選手権代表の田中佑美(富士通)が1 […]
2024.04.29
110mH村竹ラシッドが13秒29!社会人デビューもフィニッシュ後転倒で「2年連続ヒヤヒヤ」/織田記念
◇第58回織田幹雄記念(4月29日/ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリG1の織田記念が行われ、男子110mハードルは村竹ラシッド(JAL)が13秒29(-0.6)をマークして制した。 広告の下にコンテンツが続 […]
2024.04.29
【大会結果】第58回織田幹雄記念(2024年4月29日)
【大会結果】第58回織田幹雄記念(2024年4月29日/ホットスタッフフィールド広島) グランプリ ●男子 100m 守祐陽(大東大) 10秒26(+0.7) 1500m G.アブラハム(阿見AC) 3分39 […]
2024.04.29
やり投・オレゴン代表の武本紗栄が59m06でV!五輪へ「やれること全部やる」肉体改造やチェコ遠征にも挑戦/織田記念
◇第58回織田幹雄記念(4月29日/ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリG1の織田記念が行われ、女子やり投は武本紗栄(Team SSP)が59m06で優勝した。 広告の下にコンテンツが続きます 武本は1回目に5 […]
Latest Issue 最新号
2024年5月号 (4月12日発売)
パリ五輪イヤー開幕!