HOME ニュース、海外

2021.02.26

800m五輪連覇のセメニャ国際舞台への復帰求め欧州人権裁判所に提訴を表明
800m五輪連覇のセメニャ国際舞台への復帰求め欧州人権裁判所に提訴を表明

リオ五輪女子800mで金メダルを獲得しているセメニャ

女子800mで五輪連覇の実績を持つキャスター・セメニャ(南アフリカ)がテストステロン値による参加資格制限をめぐって、欧州人権裁判所に提訴すると表明している。

2019年の規則変更で、DSD(性の発達が先天的に非定型的である状態)のアスリートはテストステロン低減薬の服用等の条件を満たさなければ400mから1マイル距離の種目に出場することができないと定められた。女子800mで五輪2連覇(12年ロンドン、16年リオ)、世界歴代3位の1分54秒25を持つセメニャは、この規定により19年ドーハ世界選手には出場できていない。これまでにスポーツ仲裁裁判所(CAS)やスイス連邦最高裁に規則の撤回を求めていたが、いずれも訴えを退けられている。

セメニャは昨年3月に200mで東京五輪を目指す意向を表明していたが、この距離の自己ベストは23秒81(非公認23秒49)で、五輪標準記録(22秒80)を突破していない。英国BBCの報道によれば、セメニャの弁護士は「申立の日程は裁判所が決定することだが、キャスター(セメニャ)は国際大会で800メートルのスタートラインに戻ることに望みをもっている」とコメントしている。

広告の下にコンテンツが続きます
女子800mで五輪連覇の実績を持つキャスター・セメニャ(南アフリカ)がテストステロン値による参加資格制限をめぐって、欧州人権裁判所に提訴すると表明している。 2019年の規則変更で、DSD(性の発達が先天的に非定型的である状態)のアスリートはテストステロン低減薬の服用等の条件を満たさなければ400mから1マイル距離の種目に出場することができないと定められた。女子800mで五輪2連覇(12年ロンドン、16年リオ)、世界歴代3位の1分54秒25を持つセメニャは、この規定により19年ドーハ世界選手には出場できていない。これまでにスポーツ仲裁裁判所(CAS)やスイス連邦最高裁に規則の撤回を求めていたが、いずれも訴えを退けられている。 セメニャは昨年3月に200mで東京五輪を目指す意向を表明していたが、この距離の自己ベストは23秒81(非公認23秒49)で、五輪標準記録(22秒80)を突破していない。英国BBCの報道によれば、セメニャの弁護士は「申立の日程は裁判所が決定することだが、キャスター(セメニャ)は国際大会で800メートルのスタートラインに戻ることに望みをもっている」とコメントしている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.05

西山和弥、竹内竜真、デレセらが防府読売マラソンでV目指す 五輪MGC出場権懸けた一戦

◇第56回防府読売マラソン(12月7日/山口県防府市) MGCシリーズ2025-26の第56回防府読売マラソンが12月7日(日)に行われる。大会は男子がMGCシリーズのG1(グレード1)、女子がG3に位置づけられており、 […]

NEWS 細谷恭平が悲願の初Vなるか!?伝統の福岡国際マラソン 2時間9分でロス五輪MGCへ

2025.12.05

細谷恭平が悲願の初Vなるか!?伝統の福岡国際マラソン 2時間9分でロス五輪MGCへ

◇福岡国際マラソン2025(12月7日/福岡市・平和台陸上競技場発着) MGCシリーズ2025-26男子G1の福岡国際マラソン2025が12月7日に行われる。来年の名古屋アジア大会代表選考会を兼ねているだけでなく、28年 […]

NEWS ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!

2025.12.05

ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!

ナイキは、快適さと楽しさを併せ持ったスタビリティシューズであるナイキ ストラクチャー プラスを発売することを発表した。 ナイキではロードランニングシューズをシンプルな3つのカテゴリー(ペガサス、ボメロ、ストラクチャー)に […]

NEWS パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

2025.12.04

パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]

NEWS 飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

2025.12.04

飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top