◇天皇賜盃第95回日本学生陸上競技対校選手権(9月5~7日/神奈川・日産スタジアム)1日目
学生ナンバー1を争う日本インカレの1日目が行われ、男子100m準決勝は実力者たちによるハイレベルなレースが繰り広げられた。
1組目には名古屋アジア大会でリレー代表に選ばれている小室歩久斗(中大)が1着、10秒12(+1.3)の快走。「今シーズンは2本目がうまくいかないことが多かったので、準決勝でもしっかり出力を上げようと思いました」。フィニッシュにはスタンドがどよめく。「中盤でしっかり押していけた。高い評価をあげてもいいかな」と振り返った。
続く組は接戦に。10秒13を出している大石凌功(東洋大)と、10秒04を持つ山本匠真(広島大員)が並ぶようにフィニッシュ。こちらは10秒14(+0.3)の同タイムながら、1000分の2秒差で大石が1着となり、ガッツポーズを見せ、山本は首をかしげる。
セカンドベストの大石は「今季で一番地面を噛んでいけている感覚がありました。今の時点で後半につながるベストなスタートもできた」と自信を深める。一方の山本は並んだことは関係なく「後半でリラックスではなく、緩めてしまった。技術的な甘さ」と反省した。
同学年の小室の走りに「絶対に負けないようにと気持ちが入った」という3組の西岡尚輝(筑波大)。日本選手権でも2位に入っている実力者は、予選も10秒20(+0.8)の好走を見せた。「トラックが予想以上に硬かったので、少し反発が抑え気味の履き慣れたスパイクに替えて」準決勝へ。「スタートでも上に弾みすぎないようにしっかり前へという意識で走りました」と振り返り、「もう少しタイムを出したかったですが、自分のレースはできました」とうなずいた。
ハイレベルな決勝になりそうだが、翌日の天気予報はあいにくの雨。記録よりも勝負に注目が集まりそう。誰が勝っても初優勝になる。
「スタートで飛び出して、中盤を加速して後半逃げ切るような、自分のレースを貫きたい」と西岡が言えば、「西岡の存在が大きい。勝ちきることだけ頭に入れて走りたい」と小室は力を込める。
大学4年、最後のインカレとなる大石は「2年生には負けたくないし、今季グランプリシリーズ4勝の山本さんには勝ちたい」と闘志をみなぎらせる。リストトップに立つ山本は「最初から影を踏まさないくらいの気持ちで頑張ります」と迎え撃つ構えを見せた。
男子100m決勝は大会2日目の17時30分にスタートする。
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