2026.04.07
女子800m日本記録保持者の久保凛(積水化学)が4月7日に練習を公開し、その後取材に応じた。
東大阪大敬愛高を卒業し、4月1日に入社した久保。3月のうちから男子800m元日本記録保持者の横田真人氏が代表を務めるクラブチーム「TWOLAPS」を練習拠点にし、合宿もともにしている。
この日は数多くの報道陣が訪れる中でポイント練習。ドリルなどで身体を整え、1マイルを1周82~83秒ペースで2本走ったあとは、400mや200mなどでスピード持久とスプリントを確認した。
「スピードと持久力の両方を鍛えられるメニュー」と久保。前日にもスピード練習をしたとあって「きつい」「脚が上がらない」と苦笑いしながらも、きっちり設定通りこなした。
高校生のうちから日本選手権を連覇し、日本記録を日本女子初の2分切りとなる1分59秒52まで短縮。昨年は17歳で東京世界選手権にも出場した。
昨年の冬の駅伝前に右脚のシンスプリントを発症し、脛を疲労骨折。2月中旬に練習を再開し、「3月12日に上京してから、少しずつペース走やポイント練習をしました」。その後は合宿などを経て「今は痛みもなく、あとは調子を上げていくだけ。それが大変なんですけど…」と笑顔を見せる。
横田コーチのもとを選んだ理由について「800mで世界を目指すならTWOLAPSに入るのが一番だと思いました」とし、「一緒に走ってくれるスタッフの方も多く頑張ろうと思えます。寄り添ってくださるので、あらためて陸上が楽しいと思えます」と新たな環境に慣れてきている。
上京してから「まだあまりどこにも行けていなくて…。友達もこっちには少なくて」と新生活の充実はこれからだが、社会人となりピアスも開け「大人になりたいなと思って」と照れ笑いした。
注目の初戦は5月10日の木南記念(ヤンマースタジアム長居)。高校3年間を過ごした“地元”と言う大阪で新ユニフォーム姿のお披露目になる。
「ケガ明けで不安もあったのですが、まずはタイムよりも、今出せる力すべてを出し切りたい」
今季は東日本実業団、MDCを経て日本選手権へ。その後、U20世界選手権と名古屋アジア大会の「金メダル」をターゲットに据える。
「海外レースでいろんな経験を積んでいって、将来的にはオリンピックや世界選手権でメダルを取りたいです」
18歳で社会人として新たな一歩を踏み出した久保。喜びも悔しさも含め、これまで通り、のびのびと世界に挑戦していく。
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