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2026.03.20

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編集部コラム「わからないこと」

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毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
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編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第322回「わからないこと(船越陽一郎)

以前、福岡の写真館で働いていたのですが、その写真館はよく勉強会を開いてくださいました。
よく覚えているのが、照明比の勉強会です。
照明比とは、主光源と補助光により被写体のコントラスト(陰影の強さ)を作り出すための比率の事です。

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当時は理屈ではなく、補助光(フロントライト)をカメラ側に配置して主光源(メインライト)を顔の正面から奥側に45度の位置へ、顔がカメラ側を向いている場合は顔の露出が多い側から当てる、といったかたちでしか覚えていませんでしたので、この勉強会にて合点がいったところが多々ございました。

一般的なポートレートでの照明比は1:4(2段差)が良いそうです。
当時の私には、2枚の写真を見比べて何とかわかる程度で(今もちゃんとわかっているのか自信ないですが……。)、いろんな照明比が異なるであろう作品が展示してあったのですが、正直よくわからない。他の人が「おー、このライティング攻めてるなぁ!」って言っている人もいましたが、私にはその言葉は眉唾ものでした。
単に力量が無かったからでしょうけれども……。

そんな私にもすごいなぁという写真はございました。
当時の会長が撮影した写真です。何かわからないんだけど、この写真すごいなぁ。という感想しか当時は持てませんでしたが、何かわからないところに感動したのを覚えています。

今の私が当時のわからないところがわかるかというと、きっとわからないと思います。会長が撮影しているところを一度も観たことが無いですし、噂によれば、アシスタントを5、6人使ってレフ版7~8枚使用していたとか……、本当かどうかはわかりませんが……。

ただ、ほんの少しですが近づけているとは思います。ほんの微々たる距離ですが……。昔、教わりました照明比を使いこなせている訳ではありませんが、自分のベースになっていることだけは確かだと思います。

何かわからないけど、すごい。
理屈も大事なのですが、それだけでは人は感動しないのかもしれません。
そこにわからないいろいろな業(わざ)があり、個性があり、その人の生き様があるかもしれない。
だとするならば、私も何かわからないけど、「すごい写真」を撮れるようになりたいなぁと思っています。

船越陽一郎(ふなこし・よういちろう)
月刊陸上競技写真部
1974年12月生まれ 172cm ○0kg 福岡県春日市出身
小学生の時に身体が弱く 喘息持ちだったため、鍛えるためにラグビーを始め「走れば治る」が口癖のドSのコーチに肉体改造される。大学までラグビーを続けるも卒業と同時に引退。何を思ったか社会人でボクシングを始める。戦績 3戦3敗(3KO負け) 秘密兵器の左フックを編み出すも、秘密のまま引退。なんじゃかんじゃあって現在に至る。

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第322回「わからないこと(船越陽一郎)

以前、福岡の写真館で働いていたのですが、その写真館はよく勉強会を開いてくださいました。 よく覚えているのが、照明比の勉強会です。 照明比とは、主光源と補助光により被写体のコントラスト(陰影の強さ)を作り出すための比率の事です。 当時は理屈ではなく、補助光(フロントライト)をカメラ側に配置して主光源(メインライト)を顔の正面から奥側に45度の位置へ、顔がカメラ側を向いている場合は顔の露出が多い側から当てる、といったかたちでしか覚えていませんでしたので、この勉強会にて合点がいったところが多々ございました。 一般的なポートレートでの照明比は1:4(2段差)が良いそうです。 当時の私には、2枚の写真を見比べて何とかわかる程度で(今もちゃんとわかっているのか自信ないですが……。)、いろんな照明比が異なるであろう作品が展示してあったのですが、正直よくわからない。他の人が「おー、このライティング攻めてるなぁ!」って言っている人もいましたが、私にはその言葉は眉唾ものでした。 単に力量が無かったからでしょうけれども……。 そんな私にもすごいなぁという写真はございました。 当時の会長が撮影した写真です。何かわからないんだけど、この写真すごいなぁ。という感想しか当時は持てませんでしたが、何かわからないところに感動したのを覚えています。 今の私が当時のわからないところがわかるかというと、きっとわからないと思います。会長が撮影しているところを一度も観たことが無いですし、噂によれば、アシスタントを5、6人使ってレフ版7~8枚使用していたとか……、本当かどうかはわかりませんが……。 ただ、ほんの少しですが近づけているとは思います。ほんの微々たる距離ですが……。昔、教わりました照明比を使いこなせている訳ではありませんが、自分のベースになっていることだけは確かだと思います。 何かわからないけど、すごい。 理屈も大事なのですが、それだけでは人は感動しないのかもしれません。 そこにわからないいろいろな業(わざ)があり、個性があり、その人の生き様があるかもしれない。 だとするならば、私も何かわからないけど、「すごい写真」を撮れるようになりたいなぁと思っています。
船越陽一郎(ふなこし・よういちろう) 月刊陸上競技写真部 1974年12月生まれ 172cm ○0kg 福岡県春日市出身 小学生の時に身体が弱く 喘息持ちだったため、鍛えるためにラグビーを始め「走れば治る」が口癖のドSのコーチに肉体改造される。大学までラグビーを続けるも卒業と同時に引退。何を思ったか社会人でボクシングを始める。戦績 3戦3敗(3KO負け) 秘密兵器の左フックを編み出すも、秘密のまま引退。なんじゃかんじゃあって現在に至る。
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