2026.01.20
女子やり投五輪金メダリストの北口榛花(JAL)が自身のSNSを更新し、指導を受けてきたディヴィッド・セケラック・コーチとの契約を終了したと明かした。
北口はコーチ不在だった日大3年時の2018年度に、やり投カンファレンスを通して知り合ったチェコ人コーチのセケラック・コーチがいる、チェコ・ドマジュリツェへ単身渡り、直談判して指導を受けるようになった。帰国し、19年シーズンの春に64m36の日本新を樹立。その後も1年の半分をチェコや欧州で過ごした。
セケラック・コーチ自身も元やり投選手で、当時はチェコのナショナルジュニア・コーチを務めていたこともあり、粗削りだった北口がやり投の基本から学ぶ機会となり、その後の飛躍へとつながっていく。22年オレゴン世界選手権では女子投てき種目初メダルとなる3位に入ると、23年ブダペスト世界選手権、24年パリ五輪では世界一に輝いている。昨年の東京世界選手権は6月に痛めた右肘の影響で予選落ちに終わっていた。
単身、チェコに渡った北口はセケラック一家をはじめ皆に温かく迎えてもらい、「7年前、私はまだ大学生で、常識など何もわからない状態でした。そのような状態で、海外に飛び込むことができたのはディヴィッドコーチをはじめ、コーチの家族、チームメイト、街の人の支えがあったからです」と感謝を綴る。北口もまた、難しいとされたチェコ語を一生懸命に学び交流を図った。
その上で、「競技を続けるにあたっていろいろな世界を見てみたい」という思いから、「一歩を踏み出した」と北口。今後については、チェコが生んだ世界記録保持者のヤン・ゼレズニー氏と話し合いをスタートさせ、この後は南アフリカのトレーニングキャンプに赴いて「今後ともに歩んでいく可能性について協議する」予定とした。ゼレズニー氏は59歳。五輪3連覇、世界選手権3度優勝、1996年に出した今も残る98m48の世界記録を打ち立てたレジェンド中のレジェンドで、現在は後進の指導に当たっている。
「世界一を取った状況でこの判断にいろいろなご意見があると思いますが、新たな挑戦を温かく見守っていただけるとうれしいです」と締めくくった北口。五輪連覇、そしてアジア記録、さらに世界記録へ。これまでと同じように、自分の信じた道を突き進んでやり投を極めていく。
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