◇第102回箱根駅伝(1月2、3日:神奈川・箱根町~東京・大手町往復/10区間217.1km)
第102回箱根駅伝が行われ、青学大が総合10時間37分34秒の大会新で3連覇を達成した。
2007年以来、18年ぶりに予選会をトップで通過した中央学大は総合11位で終えた。7年ぶりのシード権獲得を目指し、ボーダーの10位・日大との55秒の差を埋めることができなかった。川崎勇二監督は「残念の一言です。全体的にみんなあともう一歩でした」と唇を噛む。
往路は11位。予選会で日本人トップだったエース・近田陽路(4年)を1区に投入した。2区にはハーフマラソンで1時間1分台の市川大世(3年)と序盤から主力を並べるオーダーで挑んだ。
近田はトップと17秒差の4位と躍動。「設定していたタイムよりも早く通過できたので、個人では良い仕事ができたと思います。スローペースにはならないだろうと考えていたので、うまくはまりました。いい順位を取れる自信があったので、力強い走りができました」と振り返る。
続く、市川は1ヵ月ほど前の試走で配置が決まったという。10km以降に少しずつ遅れてしまったものの、「1区の近田さんがいい成績を出してくれたので、自分のことに集中して走れました」と話す。
その後、往路は12位で中継所を飛び出した5区の米田昂太(2年)は順位を1つ上げ、10位まで12秒差のシード権が見える11位で芦ノ湖にタスキを運んだ。
復路は小松裕大朗と黒谷優の4年生がそれぞれ6区と8区で3年連続の出場を決め、チームの命運を託される。
小松はスタートすると早々に順位を1つ押し上げるも、「箱根はやっぱり厳しいと感じています」と悔しさを滲ませる。
黒谷は8区で後半に追い上げる区間7位の好走で9位にジャンプアップ。だが、9区で10位となり、9位から11位まで16秒差で3校がシード権を争う混戦状態となる。
一時期、日大と並走をしながらもフィニッシュ地点の大手町を目指したものの、シード権をつかめなかった。その差55秒。一度は手にしかけただけ、より悔しさの残る結果だった。
「『あと一歩』のその『一歩』がとても大事です。全体的に『あと一歩』が足りませんでした」と指揮官。直前に主力の故障や、体調不良が相次いで予定していた走路順を変更せざるを得なかった。そのチーム事情も影響したと明かした。
次回こそ悲願の総合10位以内に入るために、「自分たちが仕掛けるくらいの強い気持ちを持ってほしいです」。そう後輩にエールを送る近田は今大会で卒業を迎える。
エースが抜ける穴は大きいものの、川崎監督は「誰でもできる当たり前のことをきちんとしていきたいです」。“一歩”ずつ道を踏み固めていく決意を口にした。
文/野田しほり
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