◇第102回箱根駅伝(1月2、3日:神奈川・箱根町~東京・大手町往復/10区間217.1km)
第102回箱根駅伝が行われ、青学大が10時間37分34秒で3年連続9度目の総合優勝を成し遂げた。前回7位の創価大は8位で7年連続となるシード権を守った。総合タイム10時間51分40秒は大学新記録だが、目標は3位以上だっただけに陣営の表情は晴れなかった。
往路を8位で折り返し、復路では6区の小池莉希(3年)が区間記録まであと1秒に迫る56秒48の快走で区間賞を獲得。しかし、逆襲ムードは7区以降で生かせず、榎木和貴監督は「もう悔しさしかないです」と肩を落とした。
「せっかく小池が区間賞の走りで勢いを戻してくれただけに、そこで乗っていかなかったところがウチの弱さの全てなのかなと思います。7区で全てが途切れてしまいました」
4年目にして箱根初出場の1区・黒木陽向(4年)は、「ハイペースについて行けずに、4年生として流れを作ることができなかった」と、トップから1分15秒差の14位発進。ただ、2年ぶりに2区に入ったスティーブン・ムチーニ(3年)が7人抜きを達成し、織橋巧(3年)も7位をキープするなど、榎木監督は「3区までは計画通りの走りができていた」と、まずまずの手ごたえをつかんでいた。
「調子自体はこれまで良い状態で仕上がっていたので、何が良くなかったのかわからない」と話す4区の山口翔輝(2年)が区間15位とやや苦しみ、順位は8位に後退。3年ぶりに5区を任された野沢悠真(4年)は区間6位と好走したが、「区間順位と区間タイムの目標に届かなかったので、悔しい気持ちもあります」と、順位を上げることはできなかった。
復路が始まり、小池が再びチームを勢いづけた。「1年目は8区で区間15位、2年目は10区で区間13位。完全にチームに迷惑というか、貢献できていなかったので、そこはしっかり雪辱することを意識していました。順位は気にしなかったですが、確実に区間賞争いはできると思ったので、自信を持ってスタートラインに立ちました。想定していた区間ラップよりもはるかに良いタイムで下れたので、もう楽しくて仕方なかったです」
ただ、近づいたかに思えた7位の背中は、その後、最後まで捉えることができず。「全日本大学駅伝で1区を走った時に疲労骨折をし、そこから1ヶ月走れなかった」という7区の石丸惇那(4年)は、練習不足に加え、オーバーペースで入ったことが後半の伸びを欠いてしまう。8区の衣川勇太(1年)は区間11位と健闘したが、9区の榎木凜太朗(2年)と10区の齊藤大空(3年)はともに区間下位に沈み、浮上のきっかけをつかめなかった。
榎木監督は「走るべき10人も外れたメンバーもしっかりと良い練習ができていた」と話すが、誤算もあったと明かす。「他大学さんを見ると、我々の仕上がり以上に区間記録を狙うぐらいの仕上がりができていました。そのあたりの目標値が全然違ったということを実感しました。そこも踏まえて来季のチーム作りをやっていきたいと思います」
駅伝での安定感は今大会でも十分に示した。そのレベルを1段階、2段階と引き上げていくことができれば、創価大がこれまで以上に上位戦線をかき回す存在になれるだろう。
文/小野哲史
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